どうも。一葉デス(。-人-。)ですデスです♪
ずいぶん間があいてしまいましたがお忘れではないですよねー?![]()
こちらのお話はマリモ様がお書きになったお話を拝読した瞬間、一葉の脳内で膨らんだ妄想を続きとして書かせていただいたモノ…の最終話です。(前編だけど)
もちろん妄想の生みの親、「のろまな亀のつぶやき」
を運営されておりますマリモ様宅と同時上映ならぬ同時UPでございます
こちら↓前話リンクです。念のため。
byマリモ様・1話目⇒「愛の戦士は悪と敵対する…のか?」
以下、一葉梨紗
4話目⇒「愛の戦士は悪と敵対…しています?前編
・後編
」
楽しんで頂けましたら幸いです♡
■ 愛の戦士は悪と敵対…致しません◇前編 ■
『 最上キョーコくん!君に新たな使命を与える。LME地球防衛軍の栄えある前衛部隊であるラブミー部員の1号として、悪の組織の活動を阻止してきたまえ! 』
勅命を受けて一晩が過ぎた。
キョーコは軽く瞬きをしたあと、勢いよく布団から身を起こす。
窓を開ければ穏やかな朝日。頬に触れる風は仄かに優しい。
昨日、あれからずっと考えていた。
自分らしい方法で…と言われたのだが、さすがにそんなものがすぐに出てくるはずもない。
それでも時間は過ぎていくし、やらなければならない事は山ほどあって、キョーコは外を眺めながらふふふ…と頬を緩めた。
今日は新しいバイト先に行く。そこで一つだけ楽しみが待っている。
「 敦賀さん、何を選ぶんだろ… 」
想像しながら視線を上に向けて、もう一度頬を緩める。それからおもむろにキョーコは身支度を開始した。
つい悪の総帥の事を考えてしまうのは、このごろ毎日一緒にいるせいなのだ。
バイト先がどこであっても、自分が出かける時間に蓮は必ず待機していた。朝一番に挨拶を交わす相手が蓮なのは既に日課と化している。
こうして起きた時に外を眺めれば彼の姿を見つけることは出来ないのだから、本当にあきれ返るほど正確な到着時間なのだろうと気付いたときはひどく驚いたものである。
「 …おはようございます、敦賀さん 」
「 ん…おはよう…。今日は新しいバイト先だね 」
「 はい! 」
あんなことがあったのに、蓮は次の日もちゃんと迎えに来てくれた。 ←迎えって(笑)
あんなこと…というのはもちろん、自分にはもう構わないで発言の日のことである。
昨日、同僚二人には、蓮とはしょっちゅう言い争いをしている…と言ったのだが、実は今はそれほど頻繁ではなかった。
あの日を境に蓮の顔から優しい笑顔が掻き消えて、似非紳士スマイルだらけになってしまったことをキョーコは後悔していた。
だから、意地を張ってもう自分には構わないで下さい、とあれだけ連発したにも関わらず、変わらず自分を構い倒そうとする蓮のそれに負けて、ある日、キョーコは反発心を抑えて折れてみせた。
「 お…はよう、ございます 」
「 !!……おはよ… 」
素直に頭を下げたのは本当に久しぶりな気がして、だけど静かに挨拶を返してくれた蓮の態度が嬉しかった。
慌てて顔を上げたキョーコの目に映ったのは、ほんの少しだけあの笑顔に近い微笑。
初めて自分と会ったあの日、自分に向けてくれたあの胸がときめく神々スマイル。
それから毎日、キョーコはこの朝の時間を密かに楽しみにしていた。
そして今日はもう一つ、楽しみな事が控えていた。
「 敦賀さん? 」
「 うん? 」
「 今日、覚えていらっしゃいますか?約束…? 」
足を止めることなく歩みながら、自分の顔を上目づかいで覗き見たキョーコを柔らかく見下ろした蓮は優しげにクスリ…と微笑む。
それを見るたびにキョーコの心にある感情が沸き起こっていた。
この笑顔が好きなのに、と
キョーコは毎朝のようにそう思っていた。
「 覚えているよ。一緒に行くんだろう?俺と… 」
「 はい!! 」
「 大丈夫。忘れてないよ 」
「 ふふ…敦賀さんが何を選ぶのか楽しみです 」
「 なんで俺…?どうせならメニューの予想でもしていたら? 」
「 だって敦賀さんって、確かに私が作ったお弁当を残さず食べてくれますけど、基本的には自分で食べる物を意識的に選んだりとかしないじゃないですか 」
「 …そんなこと無いと思うけどね 」
「 ウソ!そんなことありますよ! 」
こんな他愛もない会話が凄く嬉しい。
同僚二人に嫌われたくなくて、蓮と二人でどこかに出かける事は出来なくなっていたけれど。
それでも自分にはまだ、自由に蓮と過ごせる時間があった。それに気付いた時も、本当に嬉しかったのだ。
さて、本日キョーコが向かっているバイト先はLMEビルの近くにある、商店街の一角に新しく出来たお店である。
その名もブリッジ・ロック・アイスクリーム。
最近流行りのトッピングアイスを得意とするアイスクリーム専門店である。
キンキンに冷えた石の上で好みのアイスをベースに、フルーツやナッツ、各種果汁ソースなどのトッピングを混ぜて提供してくれるお店で、制服も可愛いが何しろ美味しいと評判のお店だった。
すでに1号店、2号店の評判が高く、商店街に出来た店は3店舗目。
アイスクリーム店なので賄いが出る事はなく、商店街の中にあるので蓮と一緒にお弁当を広げる場所を確保することも難しい。
休憩室はもちろんあると事前に確認していたのだが、蓮はもともと部外者なのだから中に招き入れる事も出来ない。
考えた結果、ランチは商店街のお店で…とキョーコは少し前から思案していた。
そのタイミングで、以前同僚の奏江や千織とレディースデーでお得にランチをしたお店が目に止まる。さらに運の良いことに、そのお店で新たなサービスが始まることを聞きつけた。
さらにそれがバイトの初日であることを知ったキョーコは、どうしても蓮とその店に行きたくなったのである。
だから、事前に蓮と約束を交わしたのだ。その日はそこで食べましょう、と。
―――――― しかし、予想外の事態というのは往々にして発生するものである…
いつものように、蓮はキョーコの仕事ぶりが見える位置に待機していた。
ブリッジ・ロック・アイスクリームの店内は程よい広さを確保している。
店にはテーブルとイスが数十組ほど用意されており、蓮はその一つに着席し、キョーコの様子を見張る…もとい見守るに徹した。
場所は出入り口付近。
端正な顔の男がアイスクリーム店にたった一人で座っているのは女性の目と興味を惹きつける。さらに言うなら店がガラス張りのオープンテラス風であることも手伝って、おしゃれで開放的プラス目の保養付き、と店は開店と同時にあきれ返るほどの人でごった返した。
バイトに来ていた人間は一人残らずてんてこ舞い。つまり、有難い悲鳴を上げるオープニング初日となった。
その、もうすぐお昼休憩…という時間。
「 えーっと、キョーコちゃん? 」
自分がこの店の店長です、と朝礼で自己紹介をした石橋光がキョーコに声をかけた。
「 はい? 」
新旧にかかわらず、バイト先で頑張らなきゃいけないのは当たり前のことだし、ましてや人間関係で波風を立てる訳にもいかない。
そう心に決めているキョーコは可愛い顔でそつなく返答し、そんなキョーコに光は続けて話しかける。
「 俺、この商店街に来たの初めてで良く判らなくて 」
「 …?……はあ… 」
最も、キョーコがその信条を掲げるのは、当然と言えば当然である。
キョーコが様々な場所に派遣される正当な理由はLMEの人間であるからで、その本当の目的は平和を維持することなのだ。
ましてや前衛部隊であるラブミー部に所属しているキョーコが、平和を乱す様な真似など出来るはずもない。
「 あの…お昼、俺と一緒に…その…どうかな、と思って… 」
だから
予想もしなかった店長からのこの申し出を聞いた時、さすがのキョーコもガクン…と肩を落とした。
そして本当に致し方なく、キョーコは休憩時間に入ると同時に蓮に伺いをたてたのである。
「 敦賀さん、あの…実はお昼のことですけど… 」
このあと、異様なスピードと思いがけない展開でキョーコは司令長官から賜った指令をクリアすることになる。
最終話を書くにあたって、実は自分が書いたお話を読み返したのですが……( ̄◇ ̄)…地獄だった。長すぎて…(笑)
それなのに読みに来て下さる方がいて本当に嬉しいです。
同時にこのお話を快く受け取っていただけたことを感謝します。
マリモ様、いつも本当にありがとうございます♡
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