SS 遠足の前には | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 オッス!おら悟空!(*^▽^)ノなんちゃって。嘘です。 ←


 弊宅某アメンバー様ブログの記事内の出だしがこれで、思わず笑ってしまったので真似してみました(笑)

 しょうもない奴でスミマセン。一葉梨紗です(#⌒∇⌒#)ゞ


 さて、数時間前に一つ記事をUPさせていただきました。その記事に目を通した方は既にご存じかと思いますが、本日のSSはマリモ様がプレゼントして下さったお話に一葉が勝手に前と後ろを付けてムリヤリ前・中・後編としたものの前編です。(※この時点でまだ後編、1行も書かれておりませんが・笑)


 前編なんですけどタイトルがどうしても合わないので、単独タイトルを付けておりますです。

 まあ、テーマに「コラボ」と入っているので納得していただけるかと思っております。


 ヒトの心を浮上させることが出来るお話って、いいですよね( ̄∀ ̄)

 夏休みで気持ちが落ち込んだ私を励まして下さろうとしたマリモ様のそのお心が嬉しくて、次いでそのお話で笑顔が転がったのが本当に嬉しかった。


 一葉も、そんなお話が書ける二次作家でありたいです。

 ちなみに、数時間前にUPした記事はこちらです⇒「お話UPをする前に♡愛を叫ぶ」


~マリモ様著/「浜辺の定番」の前編~

■ 遠足の前には ■





 いつものように人でごった返したLMEの俳優部門。

 けれど夏の暑さに煽られるようにいつもよりヒートアップした社員たちが、それぞれの思惑を噛みしめながら社長のありがたーい夏休みのお誘いに耳を傾けていた。


「 今年は俳優部門のお前らを招待してやる 」


 上から目線なセリフなのはもちろん、その言葉を発したのはローリィ宝田社長様だからであり、決してローリィが横柄だからでも高慢ちきだからでも、ましてや俺様だからな訳でもない。


 ただ、何故だか少しだけ機嫌が悪かったことはここに特筆しておこうと思う。


 LMEは業界内でもトップクラスの芸能プロダクションである。

 全社員を対象に社員旅行を敢行しようものなら、人も規模も桁違いになる。

 また、それを強行してしまえば会社としては運営に支障をきたすことになるため、社員旅行と銘を打ったこの手の行事は残念ながら部署ごとに限られていた。


 もちろん、一部門の全員が強制参加するのではない。あくまでもそれは個人の意思が尊重されるのだが、その理由は芸能プロダクションとしての運営を円滑に機能させるための暗黙の了解でもあった。


「 あ、オレ今年は彼女いるんで遠慮です! 」


「 自分は行きまーす 」


「 私は家族サービスを致しますので… 」


「 休みたい日があるので今回は不参加でお願いします 」


「 私は参加!絶対、参加!! 」


 家族を大切にしたい者。

 自分の時間を大切にしたい者。

 長いものには巻かれたい者。

 楽しい行事には参加したい者。


 たかが社員旅行と言えど、そこには様々な都合と思惑が存在する。


 参加するもしないも個人の意思を尊重し、部署内の人間で休みの日を調整することで、全員がまんべんなく夏休みを取れるようにするとともに、仕事に支障が出ない様にする。

 なかなか理にかなったシステムだと、かなり以前から採用されている手段である。


「 よし、じゃあ参加希望者だけここに残ってくれ 」


 俳優部の主任、松島がそう声を上げると、不参加者は蜘蛛の子を散らす様に持ち場へと戻り、残ったメンツだけがお互いに顔を見合いながら笑顔を浮かべた。


「 おいー?いいかぁ?あとで参加書類を提出しろよ? 」


 さらに松島がそう続けた所で、逸る気持ちがそうさせたのか、片手を上げてハーイと軽快な返事が響くとお約束の台詞が飛び出した。


「 質問でーす。バナナはおやつに含まれますかぁー? 」


 どっと笑いが漏れると、更に触発されたように様々なところから非常に低レベルな質問が笑い声と共に飛び出す。

 ローリィは何も言葉を発せずに、ただその場にとどまっていた。


「 水筒の中身はカルピスでも良いんですかー? 」


「 いや、ダメだろ。水筒の中身は麦茶までが基本だろ? 」


「 もちろん、お弁当にお菓子を入れるのはダメですよね? 」


「 えー?弁当持参なのかよ? 」


 ワイワイと、がやがやと

 楽しそうに発せられるそれらが笑いを生んではまた新たな質問を生んでいく。

 悦喜に包まれた社員達とは対照的に、ローリィの不機嫌メーターは上昇を続けていたのだが、その事に気付く者は1人も居なかった。


「 私…枕が変わると眠れないんですけど、どうしたら良いですか? 」


「 あたしも~…。水が変わるとお肌が荒れちゃうのよねー… 」


「 部屋割は好きな人同士でいいですか? 」


「 松島主任!遊び道具はトランプまでなら有効ですよね? 」


 この時点でローリィにしては珍しく、額に盛大な怒りマークなどを浮かべ、それでも大人の余裕とばかりに薄い笑顔を引きつらせながらも瞼を伏せ、事の成り行きを聴覚で見守ったのだが…。


「 おやつはやっぱり300円までですかー? 」


「 えー?今どき300円じゃ何も買えないんじゃないか? 」


「 そうだよ!社長が子供の頃とは違うんだから! 」


「 あははははは… 」


 この誰が発したのか定かではない社員の一言で、更に大きな笑いが俳優部を明るく包んだ直後にローリィの不機嫌は一気に頂点を極めてしまい、鋭い一喝が振り降ろされた。


「 お前ら!!今年は誰も連れて行かん!! 」


「 …え? 」


 いじけてしまったのか顔をプイと背けたローリィに社員の視線が集中した時だった。

 シーンと静まり返り急に冷えた空気を醸し出したこのタイミングで、蓮と社が運悪く扉を開けて入って来たのは…。


「 …あれ? 」


 さすがに震えるほど緊張したこの空気感を、トップレベルの俳優と優秀なマネージャーが気付かないはずも無い。蓮と社は意識的に歩みを止め、顔を見合わせたあと近くにいた社員に小さな声で質問を投げた。


「 …あの…?何かあったんですか? 」


「 …今年の、夏休みの恒例行事参加の事で… 」


 蓮に問いかけられた比較的若い男の社員が、腕組みしながら返答したそれに社が心の中でアレか…と得心すると、今度はこの空気感を知らないままのマリアが勢いよく飛び込んできて可愛い声を張り上げた。


「 おじい様!! 」


 頬を紅潮させて、嬉しそうに祖父を見上げるマリア。

 ローリィはその一瞬で不機嫌なのを忘れた様子で、孫娘に穏やかに口を開く。


「 どうだった?マリア 」


「 お姉さまのOK出ましたわ!!良いのですよねっ!? 」


 その言葉ににんまりを口元を緩めたローリィは、考えを改めるつもりなど無いと言った風に、俳優部社員に向けたとどめの一発を発射した。


「 ふむ。じゃあ、今年はマリアの招待客だけで構わんな 」


 俳優部、今年の夏は自主的調整夏休みに決定である…。


 幼い孫娘を見下ろし、心なしか腰を屈めたローリィ。

 浮かべた笑顔を一瞬で押し殺し、今度は蓮に向かって口を開いた。



「 蓮…お前は… 」


「 もちろん、参加します 」


「 きゃー!!蓮さまも参加ですのね。嬉しいですわっ!!」


( れ――――― ん!!お前なぁ… )


 満面の笑顔で即答した蓮の横顔を眺めながら、社は複雑な笑顔を浮かべた。その胸中には、またスケジュールの調整をするのかという苦悶が一瞬だけ浮かんだのだが…。


 嬉しそうに頬を緩める、蓮の笑顔を見てしまったら…。


 キョーコちゃんが参加なら必然的にそうなるだろう…と右手で頭を抱えたあと、お兄ちゃん頑張るよ…と心の中でこっそり自分にエールを送った。


( それに、俺も参加したいしな… )


 誰にも悟られぬよう、静かに納得しながら…。




 ――――― こうして、ローリィ宝田プレゼンツ♪夏の海辺バカンスのメンバーは…


 マリアのお気に入りのキョーコを筆頭に、その親友の琴南奏江、ラブミー部員の雨宮千織と、同じくマリアのお気に入りである敦賀蓮、そのマネージャーの社幸一というメンツで、無事実行されることが決定したのである。


 アーメン…。




   E N D


このネタ、絶対1話では使えないよね(^▽^;)

え?使いたかった処?

あのね、下らない質問群だったりして(笑)…だって一葉、それで思いっきり笑ったんだもん。リアルで。


ちなみに社長の不機嫌の理由は:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

……多分、髭剃りがうまくいかなかったのだと思います(ジョークです)


これから後編書き出します~。でも間に合わなかったらごめんなさい。マリモ様…。



⇒遠足の前には・拍手

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※マリモ様著「浜辺の定番 」に続きますо(ж>▽<)y ☆


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