Christmas magic3【Sweet Love】 | 有限実践組-skipbeat-

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 お越しいただきましてありがとうございます。一葉梨紗です。

 もう前置きは要らないと思いますが、この読切は、先日(12/7に)アップしました「リク魔人の妄想宝物庫 」の管理者sei様ブログの2周年を記念したお祝いリク罠に、ちゃっかり参加させていただいたSSの最終話です。


 参加させて頂いた短編【覚悟を決めて 】が1話目。

 上記のsaidキョーコ版が、短編【あなたは知らない 】で2話目でして、24日にアップしたものです。

 キョコの誕生日を祝いつつ、楽しんでいただけましたら幸いです。


キョーコちゃんお誕生日おめでとう記念SS ~Christmas magic~

■ sweet love ■ side 蓮





エスコートをするためのスーツを脱いで

比較的気取らない格好で彼女の元へと戻ると

首の長いビンから漏れる

独特の深い音に驚いて

急いで彼女に駆け寄った

「こらこら、何を飲んでいるの、最上さん」


両肩を露出したピンクのイブニングドレス姿で

ヘアセットだって可愛いままなのに


ふかふかのソファをまるで無視して


大きなフラワークッションに体重を預けて

幸せそうにワインを口に運んでいる姿に思わず唖然


慌ててついっとグラスを取りあげると

抗議する君の声の甘さに

知らず心臓が高鳴る自分に苦笑した


「あん。もう!

ワインですよ!見て判らないんですか。

グラス、返して下さい。敦賀さん」


今から君を口説こうとしている

俺の気も知らないで


ほんのり頬を赤らめた状態で

口をとがらせて、細い手を俺に伸ばして

そのキュートな抗議は反則ものでしょ?


ねぇ?男と二人っきりなのに

自分からアルコールに手を出すなんて


無防備だとは思わないの?

危機意識はまるでなし?


「まだダメだよ。君の誕生日は明日だろう?」


「もう、今日だもん…」


上目遣いで小さくつぶやく君の声に

弾かれるように時計を盗み見れば

いつの間にか、深夜12時を回っていた…。


「返して下さい。敦賀さん…

3日間は 私の ご褒美なんでしょう?」


両手を床について

すり寄る子猫みたいに俺に近づき

凶悪に可愛い顔で俺を見上げる彼女にめまいを覚える。


抱きしめそうになる腕をぐっと堪えて

思わず自分の右手を額に押し当てた。


「……はい。いいよ。」

「有難うございます」


満足そうにぺったりと床に座りなおして

俺のすぐ隣でにっこりと微笑む君を見下ろす


ねぇ…それって天然?

それとも俺を試しているの?


君の小悪魔な魅力は毎年確実に更新されていて

容易く俺の心を鷲づかんで本当に困っているんだよ?



「敦賀さんも飲んで下さい。はい、どうぞ」


「…ありがとう…」


トクトクトク…という深い音が二人の間に流れる。


「敦賀さんは優しいですよね」


「…そんな事は無いと思うけど?」


クンっとワインを口に含むと

芳醇な香りが拡がった


このワインは君の生まれ年の物だよって

意味深げに囁く予定だったんだけどね…


「だって、このご褒美だって…。

モー子さんから聞いて、用意して下さったんですよね?」


(何だ。バレてたんだ)


「…それで、どうして優しいにつながるの?」


「だって、ただの後輩のために…こんな…」


上気した頬を惜しげも無く俺に見せて

潤んだ瞳と

気恥かしそうに動く両手を見つめながら

君を捕まえる為の呪文を囁いてみる。


「…俺にとっては

君は…ただの後輩ではないけれど?」


そういって、そっと桃色の頬に手を添えると

顔を真っ赤に熟れさせた彼女と目があった


大慌てで視線を逸らす彼女の瞳は

いつもとは少し違う雰囲気をまとって見える


「私、知りませんよ。敦賀さん」


「ん?なに?」


「こんな所に私と泊まったりして。

噂になったら困るのは敦賀さんの方なのに。」


「…俺は別に。困らないよ?

最上さんは、困る?」


「こま・・・。困ります…。

だって、敦賀さんを独り占めなんて

贅沢な事をしちゃったら、

私、世間様に殺されても

仕方ないですもん。」


――――― うん?

もしもし?お嬢さん?

質問と答えが少しだけ

かみあっていないように

聞こえるけど?


それって

どうしたら君を攻略できるのかとか


そんな過程すら

すっとばすセリフに聞こえるのは俺だけ?


「今の状況は…。

君にとっては、贅沢な時間?」


「ぜーたくですよっ!!」


彼女の言葉が嬉しくて。

当然、我慢なんて出来るはずもない。


強引に腕を引いて

身体ごと抱き上げて

ワインの妖精になった真っ赤な彼女を

俺の腕の中に閉じ込める。


囁く言葉は君を縛りあげ

俺に幸福をもたらしてくれるのかな?


「最上さん。お誕生日、おめでとう」


「あ…りがとうございます」


腕の中の彼女は逃げようともしないで

俺の目をまっすぐに見つめる。


「ねぇ?俺にもごほうびくれる?」

「え?」

「だってこれ、ご褒美宿泊だからね」

「え?でも私、料理とケーキくらいしかって…

何してるんですか!敦賀さんっ!」


細い首筋にキスを落として、ほてった君の身体にすり寄る。

少し酔っているせいか、俺の行動に遅れて反応する君が可愛い。


「ねぇ。最上さんを愛しても良い?」

「ダ…ダメ!ですっ」

「どうして?そんな可愛い顔して俺の腕の中にいるのに…」

「だって…私の心臓がもたない…」

「くす ――― …じゃあ、もつまでで良いよ?」

「~~~む…無理ですっ!!」


俺の肩に両手をついて、逃げ出そうとする最上さん。

残念だけどその遅い抵抗では、放してあげる気なんておきないよ。


「ねぇ、いい?」

「つーるーがーさーん!!」

「愛しても、いい?」

「もぉっ!この時点で無理なんですっ!敦賀さ…ん…」


君の口から漏れる可愛いわがままが

俺の理性を無きものにする。


言葉を封じ込めるためのキスを贈って

唇から離れてペロリとなめあげると

うっすらと涙をためた瞳と少し震える唇に全てが掴まれた


「まだ私…お風呂に入ってな…」

「大丈夫。気にしないから。」


漏れる吐息にワインの香り

ほてる身体に熱を移して


君の生誕に感謝して

愛しい彼女にもう一度キスを贈る


「ここはやじ馬が多いから、寝室に行こうか」

「え?野次馬?」

「…気にしないでいいよ」


ひょいっと彼女を抱き上げた瞬間

出逢ったばかりの君を思い出した


あの時はずいぶん嫌がられたけど

今の彼女は素直に俺の腕の中にいる。


「最上さん、好きだよ」


俺の告白に顔を赤らめて、彼女の唇が言葉を綴る。

ずっと内緒にしていたけど、と前置きが入って、

俺の耳元で嬉しい言葉を囁いた


「ずっと、敦賀さんが好きでした…よ?」


シーツに埋もれて愛を囁き、

ついでにサンタに願いごとを唱えた。


どうかこの幸福が、ずっと続きますように。






    E N D


野次馬って、読者様のことですよ(笑)

24日の昼間に何があったとか、全てすっ飛ばしです。


全然、言語能力が復活したとは思えないのですが、

ええ、もう、幸せラブラブな二人を書きたかったので、個人的に大満足ですっ!!!

悔いなしっ!


≪こちらのお話は、全4話として完結しました≫

最終話こちら です。



⇒Christmas magic~Sweet Love~・拍手

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