娘のアザの話④ | 葉っぱひらひら

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ギャル化した一人娘とメタボ気味のパパと平凡な日々を送っています。

娘のアザの治療はレーザーではなく、形成外科での切除及び皮膚移植で行うことにしました。

当時、母斑に対するレーザー治療の効果がはっきりしなかった事。また非常に稀ですが、患部が悪性化する可能性もあるため切除が望ましいと考えました。


当時の病院の方針で、全身麻酔が安全に実施出来る4歳から手術を開始。耳については、その成長が止まる10歳頃を目安に皮膚移植を始めることに。


まず、こめかみから耳の下のあたりまであるアザを少しずつ切除しては、正常な皮膚を引っ張り上げ縫い合わせる。これを繰り返しました。

美容整形のリフトアップの要領だよ、と医師から説明されました。

術後はピーンと張るけどね、数ヶ月もすれば重力で垂れて張りはなくなるよ〜とも驚き


え!と言うことは何十万もかけてやるシワ伸ばしの美容整形、あの効果もそんなに持たないのか…パック

美を保つって大変なんですね…と思った私。


術後は毎回、頬の辺りがピーンと張り、左右非対称の顔となる娘。医師の言葉どおり、数ヶ月もすると普通のフェイスラインに戻りました。


術後の痛みはなく(もしや治療部分はしばらく感覚が麻痺してるのかも)、抜糸も平気だったのですが、大変だったのは麻酔から覚めた後続く嘔気、嘔吐😵‍💫娘はひたすら麻酔が合わず、手術よりも術後の気持ち悪さが怖いと言っていました。

切除した部分は毎回病理検査をして頂けました。


耳への移植は鼠径部の皮膚を使いました。

皮膚が足りないくらい広範囲のアザであれば、培養表皮やエキスパンダーなどの方法もありますが、小さな耳への移植のため、鼠径部分からの採取で足りました。


医師「皮膚は鼠径部から取ります」

私「鼠径部。このラインですね。コマネチですね」

医師「そーです!コマネチ!」

側でポカンとする娘にコマネチを説明をする医師と私。(たけしさんゲラゲラ

☝️あ、どなたかわかりますかね…


耳の下はすぐ軟骨。その上に皮膚がうまく定着するのか心配されました。無理ならば頭部にある筋肉の膜を耳に貼り、その上に皮膚をのせる事も検討すると説明されました。

まずは母斑細胞の深さと皮膚の定着具合を確認するため、耳の裏側から植皮。経過は良く、術後2ヶ月程度で縫合部分も目立たなくなり、すっかり馴染みました。


次に耳の表側へ。

しかし、耳の表面って非常にデコボコで複雑な形…👂

鼠径部から切り取った皮膚のままでは厚みがあるため、採取した皮膚を薄くスライスして使用びっくり


医師の技術は本当にすごくて…。

こんな窪みに縫い合わせますか!?みたいな所もうまく縫い付けてありました。


術後は1週間、耳全体をガーゼでガッチリ圧迫固定。場合によってはさらに固定延長。髪は洗っていいですよと言われるものの…いや、どういう角度で洗えばガーゼを濡らさず洗えるか滝汗

毎回、入浴時は娘と大騒ぎでした💦


皮膚の移植手術は計5回行いました。

耳の裏側→表側上半分→表側下半分&耳たぶの切除→裏側の残りの部分→耳の影に当たる部分(頭蓋側)

アザのある耳は普通の耳より一回りサイズが大きかったため、耳たぶの一部を切除しサイズダウンしました。


治療後の耳ですが、植皮後の色素沈着やケロイド状の部分もあり、反対側の耳と全く同じとはいきません。ヤケドした?と聞かれる事もあります。しかし、時間が経つにつれ更に皮膚が馴染んできているように感じます照れ


斯くして娘の黒いお耳は肌色になりました。


先日、このブログのことは知らない娘から「耳が黒い子が産まれてきて嫌じゃなかったん?」とタイムリーな質問がありました凝視


うん!びっくりはしたけど嫌じゃなかったよ。


母斑は英語でBirth mark


この子は私のものよ❗️っていう印が付いてるみたいで嬉しかったよ照れ