78 「メイキン・ハッピィ」 桜沢エリカ
外国の宝くじで何十億円というカネが当たったOLがアメリカにわたり、香水ビジネスに参入し、でも「お金じゃなくて本当の愛が大事」と分かって好きな人と日本に帰る、という話。
「お金で買えるものなんて、もう欲しくない・・」と漫画は始まるのですが、お金で買えるもの?欲しいに決まってるじゃん。
そうだよねえ。
疲れているときやどしゃぶりの時、「お金ないからタクシーにも乗れない・・・」と千葉の田舎をとぼとぼ歩く、あの気持ち。
本当の愛、なんていっても。その男が本当に好き、って思っても。
生活が苦しいほどお金がなくても、それでもその男を好きでいられるか?誰が働くんだよお。私か?
・・・ああ、なんて夢がない。
若い娘さんが読んでいたら、ごめんなさいね。謝っときます、一応。
おばちゃんになると夢がない。体力がなくなるからである。35歳過ぎるととたんに仕事もなくなる。で、40歳過ぎると自分でも老けてふけてきたのが分かり、男も寄ってこないのである。
「愛があれば」は、体力かお金があれば、の話である。
だから、いい年こいても愛だの好きだの言ってられるのは、よほど体力かお金かその両方があるおばちゃんだけである。
うらやまし・・・。
カネ出してくれる親がいる女を「お嬢様」、カネ出してくれるダンナがいる女を「奥様」と世間サマは呼ぶのである。
世の中カネじゃない、なんてのは何十億使って初めて分かること、とも言える。だから、気が済むまでカネ使ってみればいいのである。
若い娘さん、何か参考になりましたか?