68 「地球規模での争奪戦が始まった! 図解世界資源マップ」 資源問題研究会


 しばらく前、「米豪同盟」についての論文を訳していて、オーストラリアは中国に原料を輸出しているから中国と関係がある国にとってはオーストラリアは大事な国、というのをはじめて知りました。 


 何かあったらオーストラリアから中国に説教してもらおう、ということ?


 資源、という視点からだと国と国との関係がまた違って見えます。 でも、一番大事な資源は、水ではないだろうか。この本には水について4ページ書かれています。


 で、「今世紀中に世界の3分の2が水不足に直面?」とありますが、これはものすごく恐ろしいことではないだろうか。


 水があるのが当たり前すぎて、「資源」しかも「人間の生命維持にもっとも重要な資源」と言われてはじめて、そのとおり、と思うのもわが国ではまだ深刻な水不足になっていないからでしょう。


 水をめぐる紛争も国内では今のところなし。でも、その昔、徳川家と吉良家は一つの川を巡って敵対関係にあったという説も・・・。


 「オーストラリアでは鉄鉱石を洗浄する水が不足しているため、この秋から試験的にこの国から日本に鉄鋼石を運んできた船は千葉港と川崎港から処理済の下水を積んで帰る」と聞くと、「自分も何かしないと」と思います。


 寄付金つきの水を買おうか。水不足も、明日はわが身、となるかもしれない。


 水に関する話は、地球全体が一つの生き物のように感じられる。