先日、NHKに「国宝」の宣伝 も兼ねて?吉沢亮さんが登場。


「ばけばけ」にも出演されてますから。


NHKのアナウンサーにも「国宝」に出ている「国宝級イケメン」と言われていましたが。


「国宝」で人間国宝の女形に手招きされ「綺麗なお顔。でも役者になるには邪魔も邪魔。そのお顔に自分が食われちまいますから」と言われ、その暗示に引っかかるかのように主人公は、波乱の生涯を送るのですが。


美貌の男は損なのか、得なのか?


吉沢亮さんは、若いときは「何をやっても顔しか評価されないのか」という葛藤があったが、今は「この顔でメシが食えているから良しとしている」みたいなコメント。


私が思い出したのは、高校の同級生。


「計算して作られたような美貌」と言われた男の子で、後にミスター慶應となり。


大学受験に際しても、担任のおなご先生に「Hは面接で慶應に受かったんでしょ」と言われて、彼は真顔で「違います!」と言い返した。


おなご先生も女の先輩も、年上の女性は皆、彼を呼び捨てにしたがり、呼び捨てにする権利を手にすると、うっとりした顔で彼の名を呼んだ。


私は「これほどの美貌の男とお付き合いしたら、どんな気分になるかな?」という好奇心から仲良くしてみたが、彼は航空管制官のお父様に強い劣等感があり、いつもため息をついていたので。


こんな男と一緒にいても、つまらないと分かり、半年で別れた。


ありきたりの結末である。


口説く前から分かっていても、実際にお付き合いして、「やはり予想通りだね」と経験するのは大事。


理屈じゃないから、恋なんて。


遠くて近きは 男女の仲だし、恋は永遠の娯楽だし、生きている証ですね。


生えて欲しくない所に生えてりゃ、すべて雑草だけど。


恋は年中無休で、至る所、相手構わずに生えてくる。


恋も雑草も、同じ。



誰かと恋に落ちたら、「あ、また雑草が生えた」くらいの冷めた気持ちと。


同時に「これは運命の恋に違いないっ!」という情熱&勘違いで興奮。


恋でもしないと、退屈な毎日を乗り切れないじゃん。



さてさて、件の元ミスター慶應君は、就活でしくじり、某デパートからしか内定をいただけずに就職浪人。


一年後、外資系航空会社に入り、年上のCAと結婚。


やがてコロナ禍で会社は傾き、夫婦でリストラの危機。


私が知っているのは、ここまで。


元ミスター慶應という美貌は、彼にとり得だったか?


私には知る由もない。


得だから幸せとは限りませんしね。


私は軍事翻訳という特殊な分野で第一人者になれたので、いくらでも凄い人に会えた。


国宝級イケメン?


顔だけありがたがってもね、私にとっては、寝てみないと分かんないわ。


そういうありふれた結論で終わりにしましょうか。

「お金がないなら、お金がかかることはしなければいいのに」と私は思う。


富裕層は、貧困層が思うほど幸せではない。


貧困層は、貧困層が思うほど不幸ではない。


富裕層は、 富裕層が思うほど不幸でもないし、幸せでもない。


すべからく「あとちょっとで手に入る」という辺りが一番、幸せなのかも。


好きな人がいたとして、初めてキスするまでが一番、幸せでしょ?


あ、変な例えだな。



しばらく前、「国際ジャーナリスト」という肩書の有名人が亡くなった。


日本人が「国際ナントカ」と呼ぶのは、はったりというか、今でいう「盛ってる」といううさん臭さも漂う。


さてさて。


新人君のとき、私はある不動産屋で研修を受けた。


「ここだけの話」と前置きしながら担当者は、20人ほどの新人を引き連れて人気物件を周りながら「月の家賃がいくら、誰の愛人が住んでいるか」を次々に口にする。


都内の一等地に位置する賃貸マンションには愛人しか住んでねえのか?


と思ってしまうほど、愛人率高し。


バブルの時期だったからだろうか。


それとも、都会の素敵な部屋に住めるなら、妻になれずとも魅力的なのか。


原宿のオシャレな部屋にお住まいだったのは、ある国際ジャーナリストの愛人だそうで。


家賃20万円也。


バブル期とはいえ、高くはない。


20万の部屋に住めるくらいで愛人になるのかあ。


それってすごく損してない?


もしかして、彼を愛しているから、彼に囲われているだけで幸せなのかもしれないけど。


大学を出たばかりの私は「よほどカネと権力を握った男の愛人にならなければ、結婚した方が得」と思った。


「愛は損得ぢゃないっ!」

とお怒りのあなた。


では、お訊ねします。


ショボい男の妻になるのとショボい男の愛人になるのと、どっちがいい?


好きな男の妻になるのと好きな男の愛人になるのと、どっちがいい?


私は再来月から夫の年金で暮らせる。


こんな男の愛人になるのはまっぴらごめんだが、妻になってよかった。


ホントによかった。


愛だけでもカネだけでも、幸せになれないの、私。


件の国際ジャーナリストですが。


私が同時通訳の虎の穴、サイマルに行っていたとき、同じクラスに彼を信奉している女の子がいて。


「彼と 一緒に写っている写真を見せると紛争地でも一目置かれて安全なの」と彼女は真顔で主張。


ホントか?


紛争地に行って、試してみたら?


なぜ、彼は もてはやされたのか。


時代が求める「国際人」や「ジャーナリスト」を演じてみせたのかもしれないし。


私が知らないだけで、彼は真の「国際ジャーナリスト」だったのかもしれない。


何しろ私は日本から出たことがないので、国際人がどういう人か分からない。


私は、国際人になんか、なりたくないの。


だって、「国際人」という本業はないから。