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こちらのブログはterico.の身辺雑記(エッセイ)です。
10年弱前の話だけど、
私には21才年上、サーファーの彼氏がいた。
当時の会社の上司で、20年間家庭内別居している奥様がいて、
つまり私は不倫相手だったんだけど、
付き合いだしてから一年も経たないうちに奥様とは片をつけて、
私にバツのついた戸籍謄本をプレゼントしてくれた。
サーファーといえばチャラいイメージだけど、
その彼氏は本当に真面目で不器用で、
遊び人とはかけ離れた人だった。
ただ、三度の飯よりサーフィン。
という意味では、私は彼の1番になれたことはなかったし、
なんなら頭の中身は海水かな?ってくらいの海バカだった。
そんな彼とは三年半ほどお付き合いして、
結婚の約束もしていた。
なんなら、結婚の準備も若干していた。(私だけかもしれないけど)
なのに、うちの両親に反対されるという、
付き合いだした頃からそれ想定の範囲内っしょ?
だって年の差21才だよ?
的な理由で彼が怯み、あっさり別れることになった。
実は、私が海を好きになったのも、
海の近くに暮らしたいと思うようになったのも、
がっつり彼の影響だ。
だから、彼がいなければ鎌倉に住んでる私はいない。
今思えば、彼のことを本当に好きだった自信はあるけど、
私は彼の背中にいつも海を見ていて、
海とセットの彼が好きだったなと思う。
周囲の友人からは、
「Mさんの奔放さを受け入れられるのはterico.だけだよー」
と、よく言われてたけど、
多分それは海のせいだと思う。
たとえ頭の中が海水だとしても許せてしまう、
おそるべし海パワー。
そんな彼から先日、こんなラインが来た。
「下半身が動かなくなっちゃって、今入院中〜」
彼とは別れてからもずっと連絡を取り合っていたから、
連絡が来たこと自体には驚かなかった。
けど、ラインの内容があまりにも現実離れしすぎていて、
既読にせずにしばらく放置した。
1時間以上たってから、
さっきのあのメッセージはなんだったんだろう?と
恐る恐るスマホを手に取った。
「下半身が動かなくなっちゃったって、なに?」
「原因不明。お尻触っても感覚ないんだよー」
「どういうこと?歩けるの?」
「全然。足の指でグーチョキパーもできないの」
人間て本当に混乱すると、
なんの感情もわかないんだなって思った。
頭の中が海水で満たされたサーフィン馬鹿なのに、
その彼の足が動かない?一週間も??
その日、私は実家にいたから感情を抑制してしまって、
(私は実家では感情が表に出せない。色々あって。)
事の重大さを感情レベルまで落とし込めたのは、三日後だった。

