滋賀県の琵琶湖から流れ出る唯一の1級河川・瀬田川にて採取した石です。

 同川は京都府に下ると宇治川と名称を変え、やがて1級河川の桂川と木津川に合流し、大阪府に下り淀川となります。

瀬田川
梨地真黒石(せたがわ なしじ まぐろいし)
 左右22㌢、高 8㌢、奥行10㌢。
 自然無垢の石です。



角度を変えて



左斜めから



右斜めから



 瀬田川産では多種多様な石が産出しますが、中でも真黒石や虎石、蓬石などが愛石趣味家の間で有名です。

 この石の肌が、あたかも梨の果実の皮紋様に似ていることから名付けられた通称です。

 普段、激流の流れる瀬田川ですが、年に僅か数日間しか減水することが無いため、川原へ入る好機となれば、遠近を問わず多くの愛石趣味家が訪ねています。

 しかし、近頃では観賞価値の高い石は勿論、梨地真黒石その物も減水で現れた広い川原で見出すことは稀になりました。

 今や趣味家にとっては"幻の石"となりつつあります。


ありがとうございました。

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