【温故知新】
愛蔵石との縁(えにし)を語る。⑤
瀬田川石(せたがわいし)
銘「歌仙」
左右10・高25・奥行5 ㎝
令和2年11月28日、滋賀県大津市石山外畑町の瀬田川右岸・白州浜にて採取。
月刊「愛石」2023年12月号(11月01日発売)掲載
減水した瀬田川右岸・白州浜、流れの真ん中に鎮座する不動岩(通称・貧乏岩)。※令和2年11月28日撮影。平常時には、この巨大な岩は勿論のこと、広い白州浜も全て急流の水面下になります。
白州浜に降り立ったのが早朝6時半頃で、石友のお2人はお昼頃に来るとの連絡が入り、石の宝庫で独り探石(たんせき)となりました。
年に数回は探石に訪れるこの白州浜は、昭和30年、40年代の愛石趣味の大盛況期には遠近から多くの愛石趣味家が訪れ、休日ともなれば、まるで潮干狩りの様相を呈するほどの人出で、多くの名石も採取されたと伝聞しています。
愛石趣味も幾分か沈静化した現在も、白州浜は瀬田川流域でも代表的な探石箇所でもあります。
六歌仙のうちの小野小町、或いは喜撰法師の御影を彷彿させる姿石として観賞していただければと思います。
床間荘
お軸・墨書色紙「真如」
卓 ・紫檀(無垢)平卓
台座・京台師の山末氏作
添配・霊芝 古帛紗
ありがとうございました。
次回もご笑覧賜れば幸いです。🙇♂️