讃岐石(サヌカイト)

w18・H 7・D 9㎝
香川県坂出市産



讃岐石(さぬきいし、サヌカイト)は、名称のもとである香川県坂出市国府台周辺や大阪府と奈良県の境にある二上山周辺で採取される非常に緻密な古銅輝石安山岩で、硬いもので叩くと高く澄んだ音がするのでカンカン石とも呼ばれています。



サヌカイトという名称は、明治政府に招かれ、日本各地の地質を調査したオランダ人地質学者ハインリッヒ・エドムント・ナウマンが、讃岐石を本国に持ち帰り、知人のバインシェンクが研究して命名しました。

2007年、日本の地質百選に選定され、2016年には日本地質学会から香川県の「県の石」に選定されています。



古代には、打製石器、磨製石器に加工され使われていました。


観賞石の形姿の基本要素でもあります醜(しゅう)・痩(そう)・透(とう)を具備したこの自然無垢の石に、人工では到底醸し出せない品位も感じられます。


ありがとうございました。

次回もご笑覧賜れば幸いです。🙇‍♂️