通年、春秋の"御彼岸"の時期には行事も重なり多忙になりますが、好きな趣味には深夜(と言っても自分には午前1時でも早朝の感覚)から収納部屋で愛蔵石達を眺めてはほくそ笑んで居ます。
前回の投稿に続き、今回も収蔵している石達の定期点検で、改めて"お気に入り度"がアップした石をご紹介しましょう。


灰屋川石(はいやがわいし)
W 27・H20・D14㎝
京都市右京区京北灰屋町 


この石、通称「裏貴船」と言われる貴船から芹生峠を越えた北側の地で産します。その為か石質、石肌色共に紫貴船石に極似で、石質は紫貴船石と同種の輝緑凝灰岩で、石肌も黒色に近い濃い小豆色をしています。勿論、自然無垢の石ですが、底面の安定には些か難があるため台座荘よりも石の景趣からも水盤荘が適すると診ています。

採取してから長年収納室に置いていましたが、経年により"持ち込みの味"と申しましょうか、随分石肌も落ち着き水石展示会でいよいよお披露目の好機到来かと思案中ですが、、、出品候補の1つです。


【水盤荘】

志茄埜庵(しなのあん)作

織部釉切立長方水盤

W47・D32・H 4㎝

敷砂は「鞍馬砂」を使用。


出展お披露目には「お軸・添配・卓・水盤」等々まだまだ吟味しなければなりません。

毎年春と秋の展示会が近づくにつれ、出品石の選択は勿論ですが、最高の演出をと悩む毎日です。


ありがとうございました。

次回もご笑覧賜れば幸いです、、🙇‍♂️