今年はコロナ禍で、昨年まで66回続いていた愛石クラブ観賞石展も中止を余儀なくされました。

しかし、屋外での活動である探石(たんせき)は欠かさず、単独或は石友数人で主に京都・鴨川水系や瀬田川へ頻繁に出掛けました。

瀬田川虎石 銘「虎丘」
W18・H5・D9 ㎝

今年の春先から11月末迄の探石で採取した10余石の中から、この瀬田川虎石と前回ご紹介しました先輩・女流愛石家D女史から賜って、2ヶ月掛かりで石面を覆っていた泥岩屑を取り除き、硬質緻密な石芯を出した古谷石と、2石の台座製作を依頼し、先日出来上がって来ました。
10数年前まで自作していた台座ですが、所詮素人の創作で経年と共に観賞に堪えられず、今では年間2、3石の台座製作を専門家に依頼しています。
石の産地や加工の有無、真贋が判りませんので購った石も有りませんから、その分探石行きの交通費や台座製作費、道具類購入には出費は惜しまずの考えです。

シンプルで上品な台座。


さすがに丁寧な彫込みです。

脚の位置も的確です。

自分は、採取した石の中から改めて好みの石を厳選し、その石達の養生(養石)を専ら屋内で行っています。
よく、屋外の日当たり風通しの良い箇所に棚を設え、自然環境下で風雨に晒し、尚も水をかけたりして養石することが石にとっては時代も乗って良いとされています。しかし、それら屋外での養石は石を微細粉塵や酸性雨で汚しているのに等しい行為と診ます。此れは「汚れ」を「侘び、寂び、時代が乗る」などと誤解しているからでしょう。石を観賞するなら不浄・不潔は厳禁で、床間飾りなど特に清潔でなければなりませんから、普段から屋内の生活を営んでいる環境下(適度な日当たり、通風、温度、湿度)で石の養生をすることが肝要でしょう。

ありがとうございました。
次回投稿へ続きます。🙇‍♂️