古谷石(ふるやいし)の原石(Furuyaishi gemstone)です。
江戸時代後半、その見事さ故に、紀伊田辺藩は古谷石を藩の財産であるとし、石番を置いて一般の者が採取する事を禁じる「御留め石」としました。
西暦863年に既に出土したと伝えられる古谷石は、その風韻の高い趣と姿形の幽玄なたたずまいによって、古くから日本の観賞石として知られているが、一般に採取を解禁されたのは、明治10年になってからです。
石の大小を問わず、千山万嶽の形状を彷彿させ、又は観る者に自然造化の妙を実感させます。
掲載のこの石は、表面に付着した汚れを簡単に水洗いした直後の画像です。


