2026年7月20日:パート2

 21時前。急いで本日2本目のブログを書く。

 昨日の林芳正総務大臣の群馬県訪問では、移動中の大臣車の車内や主な視察行程を終えた後の懇談で、ヨッシー(林大臣)と様々な話をすることが出来た。

 その前には、鳥取県の全国知事会で、多くの知事から様々な意見を聞く機会があった。こうした流れの中で、自分なりに色々と感じるものがあった。

 そのうちの1つが、「ある地域で成功している地方創生の事例を、他の地域に当てはめるのは難しい!」という現実だ。

 別の言い方をすると、「ある自治体で地方創生の成功例(ベストプラックティス)を立ち上げ、それを他の自治体にも波及させていく」というアプローチが、必ずしも機能しないということだ。

 例えば、群馬県は(既存の産業は大事にしつつも)GDPの4割を占める製造業と並ぶもう1つの新たな産業として、「デジタル・クリエイティブ産業」を創設するという目標を掲げている。

 同時に、その新産業を支えるためのデジタル人材、クリエイティブ人材を育成するための教育施設(tsukurunとTUMO Gunma)を設置した。まさしく群馬県独自の取り組みだ。

 群馬県の子どもたちが、無料で利用できるこのシステムを全県に広げることで、将来、大きな成果が生まれると確信している。事実、tsukurunの出身者が、先の全国小学生プログラミング大会で優勝している。

 だからと言って、他の都道府県が群馬県と同じことをやろうとしても、なかなか難しい気がする。クリエイティブやコンテンツ振興に対する知事の知識や思い入れ、もっと言うなら覚悟が違うからだ。

 どの都道府県の知事も、先頭に立ってその地域の魅力をPRし、投資を呼び込もうと躍起になっている。実際、群馬県知事も、様々な企業にトップセールスを敢行している。

 が、いわゆるエンタメ系の主要企業(東宝、東映、松竹、KADOKAWA、Netflix等)に営業をかけている知事は、恐らく自分だけだろう。そうじゃなかったら、群馬県が数々の映画やドラマのロケ地に選ばれるはずがない!
 
 事実、群馬県のロケ誘致の数や経済効果は、過去最高になっている。こうした流れは、必ずデジタル・クリエイティブ関連企業の誘致や群馬の知名度向上、この分野での人材育成、地域の経済活性化に繋がると確信している!

 ただし、こうした施策は、県議会を説得する知事の熱意がなかったら到底、実現していない。かつ、他の都道府県の知事が、この分野にそこまでのエネルギーを注ぐとは考えにくい。

 逆に言うと、他の知事には、それぞれ力を注いでいる分野がある。そもそも、その地域でどんな産業や政策をフォーカスするのかは、その地域の事情や条件によって大きく異なる。

 例えば、ある分科会で、大村愛知県知事が、宇宙産業分野や水素分野での人材育成等に言及していた。これはトヨタを中心とする自動車産業の中心地で、圧倒的な生産規模を誇る日本一の工業県である愛知だからこそ出来ることだ!残念ながら、群馬県が真似できるようなものではない!

 要するに、都道府県によって、知事の個性やスタイル、地域の特性や県民性が違うのだ。もちろん、政府がそれぞれの地域の強みを支援することは可能だろう。が、ある自治体で成果を上げている地方創生の取り組みを、他の地域にそのまま当て嵌めても、上手くいくはずがない!改めて、そのことに気がついた。

 しかも、どの知事も「二番煎じ」を嫌う。だれもが、その地域の特徴を活かした独自のモデルを打ち出そうとする。当然の心理だ。

 過去7年間、群馬県知事として、独自の「群馬モデル」を次々に打ち出して来た。が、どんなに画期的なことをやっても、それを全国に普及させるのは難しい!

 そう考えると、常に政府と連携して「新たなモデル」を生み出そうとしてきた群馬県の戦略は間違っていない!すなわち、群馬県で新たな政策や事業を実践し、それによって「政府の考え方」を変えることが大事なのだ。

 最近、ハマっているドラマ「銀河の一票」ではないが、「群馬モデルで日本を変える」ためには、政府の視点に影響を与える必要がある!そのことを痛感した。