2026年5月17日:パート2

 午前9時過ぎ。ミュンヘン空港のランジで、パソコンを起動させた。この後、午前11時過ぎの飛行機で羽田空港に向かう。

 今日は午前3時30分にニースのホテルを出発した。時差のことも考えて、昨晩はあまり寝ていない。この状態なら、日本に向かう飛行機の機内で、ぐっすり眠れそうだ。

 出発のゲートに向かうまで、あと1時間以上ある。睡魔と戦いながら、カンヌ国際映画祭のビジネスイベント、すなわち、日本が初めて名誉国を務めている「マルシェ・デュ・フィルム」での活動に関する最初のブログを書く。

 前回のブログでも言及したが、全体の日程は「7泊4日の強行軍」だった。(ふう)実質的な活動時間は4日間!これまでの海外出張と同様、1つ1つの仕事に全力を注いだ。無駄な時間は1分もなかったと思う!!(断言)

 「マルシェ・デュ・フィルム」とは、カンヌ国際映画祭に併設される世界最大級の国際映画マーケット(映画見本市)だ。

 映画祭の本体が「芸術・コンペティション部門」だとすると、こちらはビジネス部門として機能している。全世界から映画業界のプロフェッショナルが集まる「映画産業の心臓部」とも言うべき存在だ。

  カンヌ映画祭本体は、一般客やメディアが注目する華やかな芸術祭で、「パルム・ドール」などの賞を競い合う場。他方、「マルシェ・デュ・フィルム」は、業界関係者向けのビジネス空間だ。

 このイベントには、毎年12,000〜15,000人以上の業界関係者(プロデューサー、配給会社、販売代理店、バイヤー、配信プラットフォーム、映画祭プログラマーなど)が世界中から集まり、商談や契約などのビジネスを展開しているとのこと。

 すなわち、カンヌは、「映画を芸術として楽しむ映画祭」と「映画をビジネスとして取引するマーケット」の2つの空間が、同時に出現する世界で唯一の場所なのだ。映画産業に携わる人にとって、国際的なパートナーシップを築く最大の機会となっている。

 今年は、日本が初めてこのイベントの「名誉国」(Country of honor)に選ばれた。コンペティション部門でも大きな存在感を発揮していることは、過去のブログでも触れた。

 その「マルシェ・デュ・フィルム」のセッションに、日本の自治体の長(知事)として初めて登壇する機会を得た。これって、スゴいことなのだ!群馬県に声をかけてくれた経産省とJETROには、感謝の言葉しかない!!

 現地滞在中は、映画やアニメを中心とするエンターテーメント産業に関わる国内外の様々な人たちと面会した。その都度、群馬県のPRをすると同時に、将来の連携可能性について議論した。

 例えば、日本関係で言うと、松岡東宝社長、吉村東映社長、迫本松竹社長を含む制作会社の役員やプロデューサー、投資ファンドの代表等々。更には、JETROの石黒理事長や鈴木駐仏日本大使、北川総領事等とも、お目にかかることが出来た。

 加えて言うと、AFCI(国際フィルムコミッショナーズ協会)の役員、現地(コートダジュール)のフィルムコミッションの幹部、各国の映画・アニメプロデューサー、制作スタッフとも、活発に意見交換をさせてもらった。

 国内外の著名な映画関係者やプロデューサーとは、さっそく面会の調整を始めている。実際に群馬県を訪問する意思を示してくれている方々もいる!(ニッコリ)

 何にせよ、今回の訪仏(マルシェ・デュ・フィルムへの参加)を通じて開拓した人脈や知識は、群馬県が目指す「デジタルクリエイティブ産業創設」に向けた大きな後押しになると確信している!

 次回のブログでは、「マルシェ・デュ・フィルム」の2つのセッションでどんな発信をしたのかに触れる。

 

<世界各国のプロデューサー、FC関係者等と面会>