2026年4月9日:パート2

 午前10時50分。長野駅から高崎駅に向かう新幹線の車中にいる。

 群馬県で生まれて、群馬県で育った生粋の「上州人知事」だもの。群馬県こそ全国で最も魅力のある地域だと確信している。そのことを断った上で言うと、(同じ北関東の栃木県や茨城県と同様に)長野県と競い合うのは、本当に大変だ。(ふう)

 詳しいことは言わないが、長野県には、群馬県にない魅力がある。最も恐るべきは「信州」という言葉のイメージ力(ブランド力)だ!(ため息)

 このスゴい県から学ぶべきことは学び、切磋琢磨しながら、群馬をより魅力的な場所にしていきたい!今日、改めてそのことを心に誓った!

 長野県と言えば、前回の庁議における知事のパワースピーチで、長野に本社を置く日本最大の化学メーカー、信越化学工業の伊勢崎工場竣工式について言及した。

 その日(4月3日)は、かなり前から予定(県立女子大学の入学式)が入っていたため、竣工式への出席は大塚副知事にお願いし、知事はその後に開かれた竣工祝賀会のほうに足を運び、そこで挨拶をした。

 が、後になって、ちょっぴり後悔した。「日程を変更してでも、上記の竣工式には出るべきだった!」と感じたからだ。もちろん、秘書課との日程調整の中で、自分が決めた流れだ。事務方には、何の責任もない!が、自身の判断の甘さを反省している。

 前述した庁議の中で、こう話した。

 「信越科学工業は、日本最大の化学メーカーで、半導体シリコン、塩ビ、シリコーンの3つの事業分野では、世界でもトップのシェアを誇っている。そのスーパー企業が、半世紀ぶりの国内投資(830億円)の場所として、群馬県(伊勢崎市)を選んでくれた。これほど有難いことはない!」

 「その信越化学の伊勢崎工場の竣工式には、知事の日程の都合で大塚副知事に出てもらった。自分も、その後の祝賀会には出席した。が、翌日の新聞に掲載された新工場の鍬入れの写真に、斉藤恭彦社長と臂市長の2人が映っているのを見て、『知事である自分もここに加えてもらうべきだった!』『日程を変更しても、竣工式そのものに駆けつけるべきだった!』と強く感じた!」

 「もちろん、今回の誘致には、地元の臂市長の協力が不可欠だった。が、県が本腰を入れてトップセールスを展開しなければ、今回の誘致は、決して実現することはなかったと捉えている。信越化学側との調整に現場で最も汗をかいてくれたのは、中島前企業管理者と宇留賀前副知事だった。」

 「この2人と連携を取りながら、斎藤社長に対して、知事である自分から直接、斎藤社長に群馬県の投資先としての魅力をアピールした。このプロセスがなければ、信越化学側から、今回の決断を引き出すことは出来なかった!自分はそう信じている。」

 「今回の新工場の誘致を実現するため、知事のトップセールスを後押ししてくれた担当部局の職員の人たちのためにも、伊勢崎工場の竣工式には、顔を出すべきだった。わざわざ、本社の社長と取締役会議長が駆けつけてくれたのだ。知事として、今回の信越化学の投資をいかに歓迎しているかを示すべきだった!自身の配慮が足りなかったことを、率直に反省している!」

 「斎藤社長によると、将来的には、この地域で研究開発活動も行う可能性があるとのこと。そうなった時は、ぜひ群馬県を選んで頂けるよう、努力したいと考えている!」

 「今後、知事日程の協議に際しては、今まで以上に注意を払うことにしたい。各部局の皆さんにも、個々の日程の重要性を勘案した上で、その旨を秘書課に伝えてもらえると嬉しい!」

 斎藤社長、秋谷議長、わざわざ群馬県までお越し頂き、ありがとうございました!群馬県を投資先に選んで頂いたことにも、改めて御礼を申し上げます!

 信越化学工業の群馬県での活動については、引き続き、知事として出来る限りのサポートをさせて頂くつもりです!!

 あ、間もなく高崎のアナウンス。

追伸:念のために言っておくが、県立女子大学の入学式を軽視しているわけではない。が、県女の入学式には毎年、顔を出しているし、今年度の卒業式にも足を運ぶ予定だ。一度くらい、副知事に代理出席をお願いしたとしても、何の問題もなかったはずだ。

 が、それでも、当日の入学式に出て良かったと感じたこともあった。その日の夜、今年、県女に合格していた高校生メンターから、ラインのメッセージが届いたからだ。

 そこには、「入学式での知事の挨拶にあったように、自由になるために勉強を頑張ります!」と記してあった。この言葉は嬉しかったな!(ニッコリ)