2025年8月24日:パート2
22時過ぎ。熱いミルクティーを飲みながら、本日2本目のブログを書く。
明後日(26日)の火曜日、群馬県の最低賃金が決まる。明日は、あちこちで事前の調整が行われるはずだ。この流れを受け、改めて最低賃金に関する知事の考え方を発信しておきたい!!
7月14日付のブログで、群馬県知事として初めて県の「地方最低賃金審議会」に出席し、引き上げの要請を行なったことを記している。(参考のためにブログの末尾に添付)
このブログの中で、次のことを指摘した。
「群馬県の最低賃金は985円で、栃木県や茨城県より、約20円低く設定されている。が、最低賃金の決定における指標(三要素)を見ると、群馬県と北関東の他の2県とは同水準だと考えられる。」
同じブログにおいて、上記の三要素が①労働者の生計費②労働者の賃金③普通の事業の賃金支払い〜であることに言及しつつ、群馬県が北関東で最も優位となっている次の3つの点を説明した。
(1)1人世帯の標準生計費や高卒初任給が最も高いこと。
(2)労働分配率が最も低いこと。
(3)採用時の最低時給額が(民間調査で)最も高いこと。
その上で、以下のように綴っている。
「北関東3県で最低賃金に大きな開きがあることは、地域経済の実態と乖離しており、近隣県への人材流出も懸念される。」
「県民幸福度の向上には、県民全体の賃金上昇が不可欠。上述した流れの中で、(審議会に)目安額の大幅な上乗せをお願いした。」
同じブログで、意見陳述書に「(県内企業への影響を考えた上で)ぐんま賃上げ促進支援金の支給を開始すると同時に、企業の生産性の向上や適切な価格転嫁に向けた支援を引き続き行なっていくことを説明した」とも記されている!!
改めて言うが、知事である自分は、最低賃金の大幅な引上げが、今後の群馬県経済にとって重要だと考えている。だからこそ、上述した審議会で、同じ北関東の栃木県や茨城県との差を、早期に解消すべきと要請したのだ。
最低賃金が上昇することで、次のような経済効果が期待出来ると見ている。
(1)若年層や女性の労働参加意欲が高まると同時に、県境付近で人材が県外に流出することの防止に繋がる。すなわち、人材確保の面で、大きなメリットがある。
2)企業にとっても、高い賃金で優秀な人材を確保することで、自社の生産性の向上や自社の競争力強化を図れること。
(3)県民全体の可処分所得が増えることで、外食や小売などのサービス業等の売上が伸び、結果として、地域経済全体の底上げに結びつくこと。
繰り返すが、物価の高騰が続く中、県民の皆さんに安心して日常生活を送って頂くためには、最低賃金の引き上げは必要だと捉えている!!
数日前、この問題に関して、赤澤大臣とも電話で意見を交わした。その際、「国の目安を超えて県が最低賃金を引き上げる場合には、国からの直接の補助金や交付金による(県を通じた)中小企業への重点支援が行われる」方向であることも、再確認した。
群馬県の最低賃金は、これまで、公益・労働者・使用者の各審議会委員による真摯な議論を通じて決定されてきた。このことには、敬意を表したいと思う。
加えて言うと、最低賃金の引上げは、事業者にとって「痛み」を伴う施策であることは間違いない。が、その点は十分、理解しつつも、この施策が、将来的な群馬県全体の発展に繋がると確信している!!
何にせよ、直接、影響を受ける県内の中小企業の方々の意見に耳を傾けながら、引き上げを進めていくつもりだ。併せて、必要な支援策についても検討していく!!
最後にもう一度、知事の気持ちを記しておく。審議会委員の方々には、群馬県の立場(=知事の強い思い)も十分、考慮した上で、結論を出して頂けるものと信じている!!
さあ、10分間、心臓をバクバクさせる運動をやる!!