2025年5月23日
午前10時30分。熱いミルクティーを飲みながら、パソコンのブログ更新画面と向き合っている。
本日は、昼前の新幹線で東京に向かう。本日、いったんは入りそうだった赤沢経済担当大臣とのアポがキャンセルになった。改めて、面会をお願いしているが、来週になりそうだ。
が、それでも、上京して他の仕事をこなす。某メディアの取材に加え、群馬県東京事務所でのオンライン協議もある。
夕方には群馬に戻って、2つの「政務」に向かう。お世話になった方の弔問と、某国会議員を激励する会だ。
さて、このブログを皮切りに、なかなか書けなかった「県民会館廃止の決断」に関するブログシリーズの連載を始める!!
が、過去のブログにも書いたように、知事の決断の背景や経緯、理由については、先週の定例会見で、知事である自分自身の口から、細かく(かつ分かりやすく)説明した。知事(県)の考え方は、その中に全て凝縮されている!!
したがって、この方針に反対している方々の主張に、いちいち反論するようなことはしない!!あくまで一部の人たちの意見だし、大多数の県民の皆さんには、理解して頂けると確信しているからだ!!
会見の議事録は、ブログの末尾に添付しておく。ご関心のある方は、ぜひ目を通してみてください!!
実際、前橋以外の地域の県議は、この問題にあまり関心を持っていない!!大半の県民もそうだと思う!!事実、山本一太の約70の県内後援会の集まりで、参加者からこの話題が出たことは、一度もない!!
え?県民会館のある地元の前橋市内でさえ、「県民会館を撤廃して、新たな文化拠点を整備する!!」という知事の方針に反対する「市民の声」が、広がっているような印象はない!!(キッパリ)
そうじゃなかったら、市民の民意で選ばれた小川前橋市長が、「県の決定を尊重する!」なんて発言するはずがない!!そうでしょう?!(苦笑)
昨年10月、県議会で採択された「存廃問題はより多くの県民の意見を聞いて検討を!」という請願を踏まえ、県民へのアンケート調査や、知事自身による視察等を行なって来た。あらゆる角度から議論した末の結論なのだ!!
知事が熟慮を重ねた上で「県民全体のためになる」と確信し、覚悟を持って発表した決断に対し、この5月議会で「この方針を否定する」ような動きが起こるとは、思っていない。自分は、県議会の良識を信じている!!
「実は県民の関心が薄い問題を、わざわざ視聴率の高い知事のブログで取り上げることで、不必要なアテンションを喚起する意味は乏しいのではないか?!」
県庁内外の複数のひとから、そんなアドバイスを頂戴した。
そうした流れも踏まえ、今回のブログシリーズでは、知事が廃止を決断した理由を、細かく解説し直すようなことはしない!!
ブログ連載の狙いは、一部の人たちが広げようとしている「誤った認識」を正すことだ!!枝葉末節ではなく、根本的な論理を記すことを心がけながら、続けていくことにする!!
シリーズ初回となるこのブログでは、今回の決断に関する知事の覚悟に触れておく。
今から6年近く前、群馬県知事に就任した。予想以上に財政状況が悪化していることに危機感を抱き、行財政改革の一環として「県有施設のあり方見直し委員会」を設置した!!
この委員会は、外部有識者で固めた。大学教授・准教授(3名)、一級建築士、中小企業診断士、税理士、公認会計士の計7人がメンバーだった。
あ、そろそろ高崎駅に向かわないと。この続きは、シリーズその②で。
<知事会見(5月15日)の議事録>
県民会館の「存廃」に関しては、これまで県民の皆さまや県議会、前橋市をはじめ、様々な方の意見を伺いながら、慎重に検討を重ねてきました。今回、これまでの検討を総合的に判断し、知事として決断をいたしましたので、発表させていただきます。
(スライド1)
この決断をご理解いただけるよう、県議会に対して丁寧な説明を行うとともに、県民の皆さまの声やニーズをしっかりと聞きながら、「新しい文化拠点」の検討を進めていきたいと考えています。
それでは、今回の判断に至った理由やこれまでの経緯について、ご説明させていただきます。
(スライド2)
まずは、これまでの経緯についてです。
群馬県では、行財政改革の一環として、令和元年11月から「県有施設のあり方見直し」に取り組んできました。外部有識者で構成する「県有施設のあり方見直し委員会」を設置し、見直し対象の施設の1つとして、県民会館のあり方についても検討を行ってきました。
令和2年10月に公表した「県有施設のあり方見直し 中間報告」では、老朽化した施設を存続させるには多大な改修費用が必要であることなどから、「県有施設としては廃止を検討する」との方向性を示しました。
これに対して、令和2年12月の県議会において、「性急に結論は出さず、幅広い意見を取り入れて慎重に検討するべき」とする決議が全会一致で可決されました。また、令和3年1月には市民団体の皆さまから約2万筆の署名が提出されるなど、存続を求める要望をいただきました。
(スライド3)
令和3年10月には「県有施設のあり方見直し 最終報告(改訂版)」を公表しました。最終報告では、「多大な費用をかけてまで、県有施設として将来にわたって維持する必要性は低い」との結論に至りました。一方で、存続を求める要望を踏まえ、「大ホールおよび附帯施設の利用に機能を縮小し、当面の間、施設を存続させる」ことといたしました。
この方針に基づいて、令和4年度からは、前橋市まちづくり公社による管理運営に変更し、群馬県と前橋市が連携して施設を存続させてまいりました。
(スライド4)
この間、群馬県としては、県議会の決議も踏まえて、引き続き、施設の必要性について、慎重に検討を続けてまいりました。
このように検討を重ねてまいりましたが、結論として、「県有施設のあり方見直し報告書」の最終報告で示した、「多大な費用をかけてまで県有施設として維持する必要性は低い」という方針と異なる要素は認められない、と判断いたしました。
具体的に、その理由についてご説明いたします。
(スライド5)
廃止理由は、大きく2点あると考えています。
1点目は、施設に対する「県民ニーズの減少」です。
施設の存廃の検討にあたっては、当然、その施設に対して県民のニーズがあるかどうか、という点が非常に重要です。
さらに、コロナ禍を経て利用者数は減少しました。全国的に需要が回復した令和5年度以降も、利用者数は回復せず、約10万人程度にとどまっています。これはピーク時の4分の1程度です。
様々な要望を受けて施設を存続した後も、残念ながら利用者が大きく減少する結果となりました。県民会館に対する県民ニーズの低さを表していると思います。
この背景には、「大ホールの音響が悪い」、「バリアフリーに対応していない」、「駐車場が不足している」といった施設固有の課題があります。加えて、高崎芸術劇場をはじめとした競合施設に利用が分散したことなども要因として考えられます。
いずれにしても、これらの根本的な問題は、仮に大規模改修を行ったとしても解決するのは容易ではありません。
(スライド6)
また、利用状況にも変化が見て取れます。
「県有施設のあり方見直し報告書」では、県民の音楽発表などの場としての、大ホールの利用が減少していることを指摘しています。このような傾向は令和4年度以降も継続しており、コロナ前後で半減しています。
現在では市町村単位でホールが整備されており、文化活動の拠点は、より身近な場所へ移行していると考えられます。同様のホールが非常に少なかった建設当時とは、前提が大きく異なっており、県民が文化活動を行う際に、進んで県民会館を選ぶ理由がない状況になっていると言えます。
こういった状況を総合的に分析し、現在の県民会館に対する県民ニーズは、大きく減少していると判断いたしました。
(スライド7)
廃止理由の2点目は、「施設存続に多額の改修費が必要となること」です。
令和元年度の実施設計に基づく試算では、今後10年間で50億円以上の工事費用が必要だとされています。加えて、現在の物価状況などを考慮すると、更に費用が上振れる可能性も高いと考えています。
こうした大規模な改修を行う場合には、当然ながら、長期的な視点をもって、県民全体の幸福度向上に寄与するかを冷静に見極めなければなりません。この視点に立って考えると、県民ニーズが大きく減少している県民会館に、多額の工事費をかけてまで改修を行う理由はないと考えています。
昨年実施した県民アンケートでも、改修費用を示した上で、施設の必要性を確認したところ、「必要ではない」または「どちらかといえば必要ではない」という回答がおよそ半数を占めていました。そういった意味でも、今回の方針は多くの県民の皆さまに、ご理解いただけるものと捉えています。
以上の理由から、知事の責任において、現在の県民会館は廃止する方針を固めました。
私としては、県民会館は多くの県民の文化活動を支えてきた大切な場所だったと思っています。しかしながら、建設から50年が経過した今、その役割を終えたと考えています。
なお、先日、一部市民団体の皆さまからの要望書において、より安価な費用で改修が可能との提案をいただきました。
また、仮に費用を抑え、整備を行ったとしても、「現在の施設の維持」に主眼をおいた改修では、県民会館の価値が高まるとは、到底思えません。
(スライド8)
強調しておきたいのは、知事として、決して「文化」の重要性を軽んじているわけではありません。
これまでも群馬県では、県予算の一定割合をアート振興に充てることを明文化した全国初の条例である「群馬パーセントフォーアート推進条例」の施行。また、「群馬交響楽団」や「障害者アート」への支援、「上毛かるた」の普及にかかる予算化を進めてまいりました。さらには、「tsukurun」や「TUMO」など、デジタルクリエイティブ人材の育成についても、多様化する文化活動を支える取組の1つだと捉えています。このように、群馬県としては、幅広い文化活動の支援を行ってまいりました。
また、私個人としても、音楽、映画、アニメ、マンガなどのコンテンツの研究を何十年と続けてまいりました。昨年には、高崎駅前で人生初となるストリートライブも開催させていただきました。そんな私が、「文化」を軽んじることはありません。
「文化」は、県民の幸福度を向上させる重要な要素であるという点は強く認識しています。だからこそ、「県民の多様な文化活動を支える場を提供する」ことは、これからも、群馬県が担うべき重要な役割であると考えています。
建設から50年が経過し、ニーズが変わってきている中で、今ある施設を維持・改修するという観点だけでは、県民の文化活動を支える場を提供する「県の役割」は果たせません。
未来を見据え、時代のニーズに沿った、「新たな文化拠点」のあり方を考えていくべきです。
今後県議会とも議論を重ねながら、そのニーズを汲み取るところから、真剣に丁寧に、検討を進めていきたいと思います。
(スライド9)
もちろん、具体的な検討はこれからになりますが、現時点で想定している1つのイメージをスライドに示しました。
こうした考えのもと、「文化」や「アート」、「学び」といった多彩な機能を集約し、「シナジー」を生むような文化拠点を目指すべきだと考えています。あくまで例示ですが、「音楽、ダンス、演劇、動画撮影など、新たなニーズにも対応した多機能練習スタジオ」。「最新の設備を備え、県民の発表の場からプロの興行まで対応できるライブハウス」。そして、「専門的な教養と県民相互の交流を生む図書館」など、複数の機能が組み合わさり、多くの県民が集う場所を想定しています。
今までにない、新時代の新しいハイブリッド型の文化拠点を整備し、ワイズスペンディングの視点と県民幸福度の向上を両立させる。そんな「群馬モデル」と呼べるような文化拠点の整備を検討していきたいと思います。
令和2年の県議会の決議では、県民会館に隣接する「群馬県立図書館等の敷地を含めたエリア全体の活性化」についても言及をいただいているところです。








