2025年2月22日:パート2

 昨日の県議会一般質問(代表質問)で、宇留賀副知事の後任人事について質された。

 答弁の中で、昨年6月に、自民、公明、リベラル、つるまうの4会派との確認書の中で合意した「新たな任期は6月17日まで」という約束は必ず守ると明言した。

 併せて、次の副知事候補を探しており、(副知事不在の状況を避けるため)第2回定例議会に人事案を提出したいと考えていることも伝えた。

 昨年、県議会本会議で、任期1年の副知事人事案が可決された後、宇留賀副知事に、「残りの1年間、これまでなかなか話す機会のなかった県議や県内の経営者にも、出来るだけ会っておいて欲しい!」とお願いした。

 フットワークのいい宇留賀さんは、翌週から次々とアポを取って、県内を飛び回っている!!少し前に、2人の地元秘書から、次のような報告があった。

 「一太さん、うちの後援会の経営者の人たちから、改めて宇留賀副知事続投への待望論が出て来ているようです。『初めて話したけど、なるほど知事が手元に置きたかった気持ちが分かる。これだけ優秀な副知事、なかなかいないよね』みたいな!!」

 そもそも県内の有力企業の経済人たちからは人気が高かったが、その他の経営者や企業関係者にも、宇留賀さんの能力や人柄が伝わって来ている証拠だ。これはこれで嬉しい!!(ニッコリ)

 宇留賀副知事の再任に最後まで強く反対していた複数のベテラン県議の方々は例外として、もともと若い副知事に好意や期待感を抱いていた若手、中堅の県議にとっても、宇留賀副知事は「以前より身近な存在」になりつつある気がする!!

 こうした流れを受けて、最近、「山本知事は、本当に宇留賀副知事を手放すつもりなのか?」「もしかすると、県議会を説得して、任期を延長するつもりなのではないか?」といった複数の声が、寄せられるようになっていた。

 発信源は大きく2つに分けられる。1つは、宇留賀副知事の続投を警戒する勢力。もう1つは、「もっと長く群馬にいてもらいたい!」と願っているグループだ!!

 これまで(どんな場面でも)一貫して、「政治家としての約束は守る!」と言い続けて来た。にもかかわらず、様々な憶測が飛び始めていたことも事実だ。

 その意味で言うと、県議会本会議の場で、しかも最大会派である自民党の幹事長からの質問を受けて、知事の真意を改めて発信出来たのは、良かったと思っている!!

 そもそも交渉や調整というのは、片一方の主張が100%通るようなものではない!!当初、自民党県議団(特に首脳部)は、宇留賀副知事の再任を否決するつもりだった。対して、知事としては、更なる4年の任期を認めてもらいたいと考えていた!!

 知事と県議会との間で様々な駆け引きが展開された結果、双方が妥協して「任期1年での再任」で決着したのだ!!これはこれで、県議会の対応に感謝している!!

 ちなみに、上記の人事案了承によって、「5年半前の知事就任以来、県議会に提案した議案は100%、常に圧倒的多数で議決されている」という記録を伸ばすことが出来た!!(笑)

 何度も言うが、知事はちゃんと分かっている!!「宇留賀副知事の再任に関して、個々の県議がどんなスタンスを取っていたのか?!」「県内の企業経営者たちの目に、この騒動がどう見えていたのか?!」「県庁職員たちが、副知事の続投問題をどう感じていたのか?!」を。

 全てを把握した上で、県議会との交渉に臨んでいたのだ!!

 事情がよく呑み込めていない人たち、古いタイプの県政に慣れきっている一部の年配の方々から、時々、「知事、自民党県議団との対立は極力、避けたほうがいいよ!」とアドバイスされることもある。

 ご心配は有り難いが、「時代認識が違う」と思ってしまう!!(苦笑)ここで詳しい解説をするつもりはないが、これまでは地方政治の特権だった「利権構造」や「密室談合」は、もはや通用しない世の中になっている!!

 何にせよ、「自民党一強」という構図(ぬるま湯?)の中で、全ての調整が水面化で行われていた群馬県政においては、珍しい(山本県政では恐らく初めての)「政局」だった。

 が、振り返ると、自分の目には、むしろ「健全な展開」だったようにも映っている。一般の県民には「何が起こっているのか?」が全く分からない保守王国の県政にも、たまには、このくらいの緊張感が必要だと思うからだ!!

追伸:上述した本会議の知事答弁では、こうも付け加えた。

 「次の副知事は、県議会側からの要望も踏まえ、政府から派遣してもらうよう、最大限の努力をするつもりです!!必ずちゃんとした候補者を見つけますので、その際には、議会の皆さんに、気持ちよく副知事人事案を議決して頂きたいと思います!!副知事は、あくまで知事の補佐役ですから!!」

 「レベルの高い群馬県議会にそんなことをする方がいるとは思っていませんが、(その時は)ぜひ、難癖をつけるようなことはせず、すっきり議決して頂くよう、今からお願いしておきます!!」

 

 「加えて言うと、宇留賀副知事は、多方面で知事の活動を支えてくれました。宇留賀さんがカバーしていた範囲を、1人の副知事に担当してもらうのは、難しいと思います。場合によっては、県庁の機能を強化するため、新しいポストを設けたりする必要が出てくるかもしれません。そうした際にも、ぜひご理解とご協力をお願いしたいと考えています!!」