2025年2月9日:パート3

 夕方。高崎の街を散策しながら、駅前のカフェに立ち寄った。熱い紅茶を飲みながら、本日最後(3本目)のブログを書く。

 知事の仕事は面白いし、とてもやり甲斐がある。だから忙しいのは構わない!!でも、せめて週末に1日だけ、「完全休養」の日が欲しい!!(ふう)

 週末が土日とも(公務や政務で)つぶれる日程が続くと、さすがに疲労がたまる。というより、仕事の生産性自体が下がってしまう気がする!!(ため息)

 週末の2日間とも仕事が入っている時は、せめて翌日の月曜日の午前中に時間を空けるか、終日、テレワークにしてもらえたら…なあ!!

 さて、ここからは、なかなか書く暇がなかった「群馬県知事の行動原理シリーズ」の続編(その⑥)を記す。数日前、あるメディア関係者から、「続編を楽しみに待っています!」と言われていた。

 先日も、上記のシリーズ(その⑤まで)を読んだ親しい友人から、メールが届いていた。「これはつまり、一太さんが信頼する県庁職員にも、ひとこと言っておきたいことがあるって、そんな話なんですね?!」と。

 答えは「イエス」だ!!

 過去のブログでも触れたが、世の中に(少なくとも自分の周りに)「誰からも評判のいい人」「誰からも好かれる人」なんて、ただの1人もいない!!

 そりゃあ、そうだろう。そもそもこの世界に「聖人君子」なんて存在しないし、人間の価値観は様々だ。ある人にとっては「長所」に映っても、他の人にとっては「短所」に見える!!

 今、山本一太を支えてくれている県庁幹部の皆さんは、知事である自分が任命した。いろいろな意見や見方がある中で、「この人は信頼出来る!」「同じ目標に向かって一緒にやれる!」という確信のもとに、大事な仕事を任せている!!

 だからこそ、(何度も言っているように)知事として、自らが抜擢した「県のために一生懸命、頑張ってくれている」同志たちのハシゴを途中で外すようなことは、断じてやらないと決めているのだ!!(キッパリ)

 加えて言うと、幹部職員を含む群馬県のスタッフは、素晴らしい成果をあげてくれている!!(感謝)今週の定例会見でも言及したが、「群馬県職員は全国の都道府県の中でもNo.1」という認識は、全く変わっていない!!

 ただし、副知事の人事をめぐる「政局」の中では、ちょっぴり残念だと感じる動きもあった。まあ、(詳しくは言わないが)こんな程度のことで、知事の県職員への信頼が揺らぐことは全くない!!

 念の為に言っておくが、こちらから「犯人探し」のようなことをしたわけではない!!勝手に情報を漏らす愚かな人物がいたために発覚したのだ!!(苦笑)

 どんな組織でも同じだろう。相手側と何かの交渉や調整をしている際、特に重要な局面では、「一枚岩」になることが極めて重要だ。相手は僅かなスキも逃さず、利用してくる可能性がある。このことは、幹部を集めた庁議でも言及した。

 「ここにいる幹部の皆さんを信頼している。どこで誰と会おうが、どこで何をやろうが、いちいち口を出したりしない。が、お互い、自分たちがどの方向を向いているのかだけは、間違わないようにしよう!!」と。

 正直言うと、知事としての「匙加減」(さじかげん)が、なかなか難しい!幹部の人たちを信頼して任せているからには、(目指すべき方向を見失わない限り)それぞれのやり方で、どんどん進めてもらえばいいと考えている!!考えてみたら、地元の事務所だって、放任主義だ。

 が、いくら信用しているからと言って、時には「歯止めをかける」ことが必要な場面に遭遇する!!

 ご存知だと思うが、群馬県知事は、「部下の手柄」を奪うようなことはしない。だいいち、これだけ、あちこちの演説や定例会見の中で、副知事や部長やアドバイザー等の名前に言及し、職員を称賛する知事って、他の都道府県には絶対いないと思うな!(笑)

 それでも、様々な情報や全体の情勢から、「これは、ちょっとやり過ぎだ!」と感じる時は、ストップをかけねばならないこともある!!自分も含め、人間は「慢心や勘違い」に囚われやすい生物だからだ。

 外から県庁を見ている方々にも、知っておいて欲しいことがある。例えば、知事の側にいる人たち(2人の副知事や部長、首席補佐官やアドバイザー等)さえ籠絡すれば、「知事は何でも言うことを聞く!」などと考えている人がいるとしたら、それは大きな勘違いだ!!小賢しい策略や計算は、とっくの昔に読まれている。そのことだけは、改めてここに書き残しておきたい!!

 更に言うと、「これは知事がよく分かっていない分野の話だ。どんどん先に進めて、あとで説明すれば済む!」みたいなアプローチも、決して通用しない!!何しろ、聞きたくない話まで、毎日のように(いちいち)耳に入って来る。

 過去のブログでも呟いた憶えがあるが、山本知事は、ボーッとした「6歳児」のように見えて、実はなかなか侮れない!!(笑x2)

 そう、見た目よりずっと冷静だし、必要だと思えば自らの足で情報を集める。前回のブログ(その⑤)でも触れたが、「あちこちから、関係する人物の評判や情報を得た上で、信頼して仕事やミッションを任せている」ということを、ぜひ、忘れないでもらいたい!!この事実を内外に発信することも、このシリーズを掲載している狙いの1つなのだ。

 幸か不幸か、群馬県の政策や方針に最終決定を下せるのは、知事である自分しかいない!!それは「山本一太が他の人より優秀だから」なのではなく、民意で選ばれたのが自分だけだからだ!!

 考えて見て欲しい!!もし知事以外の県の幹部が、何かの会合で、「この事業はオレが必ずやる!」とか、「過去のこんな事業も全部、自分がやった!」みたいな口調で喋ったとしよう。

 「なるほど、頼もしい!実際は全部、この人物がやっているんだな!」「この人と仲良くしておけば、得をする!」と思う人もいれば、「知事本人でもないのに、ちょっと不遜ではないか?勘違いしているのではないか?」と不快に感じる人もいる!!

 副知事も副市長も部長も、知事や市長を補佐する立場にある。選挙で選ばれたトップがやろうとすることを、補佐するのが役目だ!!どんな時も、この原則を忘れてはならないと考えている。

 にもかかわらず、いわゆる首長(知事や市長)の「側近」と呼ばれる人たちが、ボスの威光を笠に着て自らの利益を図り、汚職で逮捕されるみたいなケース、あちこちで起こっているでしょう?!

 県のトップである自分の近くにいる人たちの間に、こうした「勘違い」を生じさせないことも、知事の重要な責務だと思っている!!

 お陰様で、今の群馬県庁に、そんな幹部は1人もいない。だから、自分は(知事として)本当に幸運なのだ!!(ニッコリ)が、だからと言って、油断してはならないと自らを戒めている!!

 さあ、家に戻って、大事なメールを書かないと!!この続きは、その⑦で。