2024年5月15日:パート2

 22時過ぎ。夜の街をしばらく散歩した後、自宅に戻って来た。

 霧雨の中を(傘をささずに)歩きながら、宇留賀副知事の再任問題をめぐるここまでの自民党県議団執行部とのやり取りを、1つ1つ振り返ってみた。考えれば考えるほど、激しい感情が湧き上がって来るのを抑えられなくなる!!

 が、Hold your horses!!ここからが肝心だ!!大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着けた。言葉を選びながら、冷静にシリーズの続編を書くことにする!!

 明後日、5月17日(金曜日)の議会運営委員会で、「今議会に宇留賀副知事再任のための同意人事案を提出する」という予告をする!!人事案の議決をお願いするのは、議会開幕日の5月24日だ!!

 「議会の冒頭に出す」ということは、最初から自民党県議団執行部にも伝えてある!!この方針を変えるつもりはない!!

 宇留賀副知事の続投問題に関して、知事側が「いつ同意人事案を出すのか?」というのも、交渉や調整をやらねばならない双方にとって、極めて重要なポイントのはずだ!!違いますか?!

 にもかかわらず、そのタイミングについてさえ、執行部側から何の問い合わせも、連絡もない!!自分には、そのことが、どうしても理解出来ない???

 この問題は、来週の金曜日(24日)に決着する!!が、知事と自民党県議団との今後の関係を考える上で極めて重要なはずの議決に関する展望が、この段階に至っても、全く分からないのだ!!知事として、今まで経験したことのない「異常事態」だと感じている!!(ため息)

 3月末に知事としての意思を伝え、かつこれだけの情報を発信しているにもかかわらず、現時点でも、執行部側から具体的な反論もなければ、交渉や調整の材料すら示されていない!!これは一体、どういうことなのだろうか???この2ヶ月間は一体、何だったのだろうか???

 外から見ていると、(まさかとは思うが)「司令塔が機能していない」かのようにも映る!!実際、そんな懸念を口にしていた県議も複数いた。

 様々な情報を総合すると、井下泰伸幹事長は、今、この時点でも、周辺に対して「知事の要望は認められない!」みたいなニュアンスの発言をしているようだ!!

 そのことを知って、ひとつ明確に分かったことがある!!それは、今の執行部が(少なくとも井下幹事長が)、宇留賀副知事の続投を積極的に応援する立場ではないということだ!!潰すつもりで動いていたのかは分からないが、最初から否定的な感覚でやっていたとすれば、(執行部側から)「ただのひと言も前向きな発言がなかった」こととも辻褄が合う!!

 

 例えば「一任を受けて、反対を決める」というのがご本人の信念なら、それはそれでいい!!ただし、次の2つのことだけは、お願いしておきたい!!

 1つ目は、副知事の同意人事に反対するなら、反対の明確な理由を示して欲しいということだ!!こちらは、宇留賀副知事の再任が群馬県のためになると確信した上で、同意人事案を提出する!!曖昧な理由なら到底、納得出来ない!!

 万一、ちゃんとした説明もなく同意人事を否決するようなことがあれば、その時は、知事として、幹事長に正式に抗議させてもらう!!同時に、この顛末が「地方政治の悪癖」の最たるケースであることを、あらゆるチャンネルで発信する!!

 大袈裟でなく、生涯、あちこちで批判し続ける!!まあ、そんな6歳児の反応、最初から想定済みですよね?!(笑)

 2つ目は、県議団としての方針の取りまとめを放棄して、「どうするかは、個々の判断に任せる」みたいな形で、24日の議決の投票に突入することだ!!

 

 板挟みになった1期、2期生の県議たちは、悩み苦しむはずだ!!そんな状況を作らないことが、先輩県議としての義務だ!!自分だって、誰が起立して、誰が座ったままなのかなんて、見たくない!!

 

 個々の県議、特に新人県議に「踏み絵を迫る」みたいなことをやるはずはないと信じているが、念のため、「それだけは止めて欲しい!」と書き残しておく!!

 この4年10ヶ月の間、宇留賀副知事がどれほど群馬県のために活躍してくれたのか?!知事である自分とスクラムを組んで、どれだけの実績を積み重ねて来たのか?!それは、個々の県議と面会した時にも、またこのブログシリーズでも、十分に説明して来た!!

 自分にとっては「真の同志」とも言うべきその宇留賀副知事を、こんなに長い間、不安定なポジションに置いてしまっていることを、とても心苦しく感じている!!

 宇留賀氏の貢献を最も分かっている知事の感覚からすると、執行部の皆さんの対応は、副知事に対しても「あまりにも失礼ではないか?!」と見えてしまう!!(苦笑)

 今晩(本日2本目)のブログは、ここらへんで止めておこう!!そうじゃないと、体内から「激しい言霊」が飛び出してしまうかもしれない!!(苦笑)

 次回のブログでは、中断している「知事が抱く疑問」の続きを記すことにする!!

追伸:政治の真髄は「妥協」だ。最初から、双方が100%満足する答えなどない!!そうだとすれば、お互いに提案を出し合いつつ、どこかで落とし所を探さねばならない!!これが「政治の常識」だ!!そうでしょう?!

 もし自民党県議団側に、(ほんの少しでも)「知事の要望に応じてもいい!」という気持ちがあるとすれば、「これは認められるが、ここはダメ!」みたいな条件や妥協案を出してもらえばいい!!実際の交渉や調整は、そこから始まる!!

 が、前述したように、最終決着まで9日間しかないこの段階でも、執行部側からは、知事の主張に対する何の反論も、何の提案もない!!ましてや、交渉条件の提示等も一切、ない!!

 

 執行部が何を狙っているのか?!どんな決着を求めているのか?!どんな戦略なのか?!何の反応もないので、全く分からない!!結局、何がしたいのだろうか???

 国会議員時代から、政治家として、様々な場面で、様々な相手と交渉して来た。が、こんな状況は、経験したことがない!!(ため息x10)

 前々回のブログで言及した読売新聞の記事の中に、「知事は、県議団執行部の動きが遅いと苛立っている」みたいな趣旨の記述があった。が、知事が苛立っているというのは、ちょっと違う!!正確に言うと、これだけ時間があったにもかかわらず、交渉すら始まっていない今の状況に「ただ戸惑っている」のだ!!

 マジにどうしたらいいのかが、よく分からない!!(ふう)

 自民党県議団の皆さん、この状況を打開するために、ぜひ力を貸してください!!