2024年5月9日

 午前6時。眠い目を擦りながら、パソコンの前に座った。昨晩の睡眠負債は、日程の合間に補給する!!このブログは、県庁に出勤する前に、どうしても書いておきたかった。

 この大型連休を活用して、自民党県議33人全員に向けたメッセージを綴った。全国に山本一太より優秀な知事は山ほどいると思うが、こんなブログを書けるのは、絶対に自分しかいないと思う!!

 そりゃあ、そうだろう!!個々の県議にこれだけの関心を持ち、しかも本気で向き合ってきた知事が他にいるとは到底、思えないからだ!!少なくとも、過去のブログで述べた「県議の人たちへの思い入れ」が本物であることは十分、証明出来たと考えている!!

 かなりのエネルギーを消耗したが、個々の県議に対する「本当の気持ち」を伝えられたのは良かったと感じている!!更に言うと、ここまでやったからこそ、初めて分かったこともある!!

 そんな自分が、県議会との関係、ましてや最大会派である自民党県議団との関係を軽視するはずがないではないか!!

 知事に就任して4年以上経った。お互いの認識がすれ違うこともあるが、意図してやっているわけではない!!依然として「知事と県議会のあるべき関係」を模索し続けている状況なのだ!!

 昨日の自民党県議団5役との会議で、5人の県議の皆さんからどんな発言があったのかは書かない。が、ひとつ感じたのは、今回のブログシリーズに「思った以上のインパクトがあった」ということだ!!

 読み返して貰えば分かると思うが、ポジティブなことしか書いていない!!にもかかわらず、執行部以外の複数の県議から、「知事の書いたブログの件で、あちこちから電話があった。影響力に驚きました!!」という反応があった。
 
 多分、多くの県議は、自らの存在や行動を、オープンな舞台で論じられることに慣れていないのだと思う!!ましてや、これが批判や攻撃だったら、「どれほどの反響があるか?」を認識してもらえたに違いない!!実際、井下幹事長も、そのことを心配していた。

 このブログシリーズで、個々の県議について述べたことは、自分の正直な気持ちだ!!気がつけば、群馬選出の政治家を28年もやっている!!特に中堅•ベテラン県議の皆さんとは、「お互いに共有してきた」歴史がある!!

 前述したように、昨日、5人の県議の人たちからどんな発言があったのかには触れない!!が、知事として執行部の皆さんにお願いしたことだけは、記しておく!!話の中身は、以下の3点だ。

(1)執行部の方々、特に井下幹事長にいろいろご迷惑をかけていることは、改めてお詫びしたい!!当選期数ごとのヒアリングも実施していただいているとのこと。今日もこうして報告に来てもらった。誠実な対応には、とても感謝している!!

(2)今回の副知事人事をめぐる問題は、このブログを通じて世の中にオープンになっている。すでに大勢の県民が知っている!!ご存知のとおり、「直滑降ブログ」は、霞ヶ関でも、永田町でも、メデイア関係者の間でも視聴率が高い。昨晩も、知り合いの記者から連絡があった。

 こうした状況の中で、この4年間、群馬県のために身を粉にして、これだけの実績を上げてくれた宇留賀副知事が今、どんな立場に置かれているのか?!その点も、ぜひ考えて頂きたい!!

 もし、自民党県議団として「どうしても副知事の続投は認められない!」というなら、明確な理由をぜひ示して欲しい!!申し訳ないが、今までのフワッとした説明では納得出来ないし、周りの人たちにも話が出来ない!!

 その点を県議団の内部で改めて整理して、次の会議の場で教えて頂けないだろうか?!そうじゃないと、知事である自分のために、県議会議長や県連幹事長に要望までしてくれた後援会幹部の方々にも、4つの主要な職域団体(医師会、歯科医師会、建設業協会、JA群馬)の会長や幹部の皆さんにも、ちゃんと説明が出来ない!!

 何にせよ、この問題の顛末は、出来るだけ正確に県民に説明しなければならない!!それが知事としての義務だと思っている!!

(3)こちらにも配慮の足りない点があった。自民党県議団の代表である執行部の皆さんとは、今まで以上の頼関係を築けるよう、お互いに努力していければと考えている!!

 連休中に掲載した「個々の県議の人たちへの思い」も本心だ。知事として(時にはせめぎ合ったり、切磋琢磨することはあっても)自民党県議団と対決するようなことはしたくない!!お互いに譲歩する中で、何とか着地点(解決策)を見つけたいと思っている!!

 ただし、(過去のブログでも触れたが)なぜ、自民党県議団の中に「宇留賀副知事の再任に反対する」方々がいるのか?!その理由が、どう考えても分からない!!

 

 知事の気持ちとして、以上のことを伝えた!!

 

 例えば、「誰かに好かれているとか嫌われている」とか、「政府からの副知事派遣が無くなると県政にマイナスの影響がある」とか、そんな憶測や噂話みたいな「曖昧な理由」で、副知事の同意人事の提出を諦めるなんて、そんなことは断じて出来ない!!そうでしょう?!(ため息)

 だいいち、県民に説明がつかないではないか!!そうした知事としての立場は、ぜひ、県議団の皆さんにも理解して頂きたいと思う!!

 知事として、33人の県議全員に面会した。噂レベルの話に言及する人はいても、宇留賀副知事の能力や人間性に疑義を唱える県議は、ほぼ皆無だった!!

 「12年間の大澤県政では、常に副知事の1人を政府から派遣してもらっていた。それが無くなると群馬県に負の影響があるのではないか?」と心配する人はいる。が、それなら、ぜひ「具体的にどんなマイナスがあるのか?!」を教えてもらいたい!!

 この点に関しては、ブログシリーズの中で、しっかり解説したつもりだ!!が、次回のブログで、改めて取り上げる!!

 ひとつだけ言っておきたいのは、宇留賀副知事は、「経産省を退職した後も経産省のOBだ」という事実だ!!そもそもOBを大切にしない役所なんてない!!宇留賀さんが経産省を辞めたからと言って、役所との関係やこれまで培った人脈が断絶するわけがないではないか!!

 考えてみて欲しい!!仮に役所のOBに古巣への影響力が全くないとすれば、そもそも「天下り」自体が成り立たないではないか!!(笑)市町村が、県庁OBを幹部にリクルートしようとする理由も無くなる!!そうは思いませんか?!(苦笑)

追伸:井下幹事長、私が会議の中でチラッと申し上げたことは、ぜひ、県議団の枢要な方々に伝えておいてください!!「知事は本気だ!!」と。そして「それはやろうと思っていることの1つに過ぎない!!」とも。

 何度も言うが、個々の県議には(ベテランだろうが若手だろうが)思い入れがある!!もっと単純に言うと、個人的には「好きな人ばかり」なのだ!!

 自民党県議団の皆さん、ぜひ、そんな自分(知事)を、「県議団と正面から対決せざる得ない状況」に追い込まないでください!!そのことだけは、お願いしておきます!!

 個々の自民党県議には何の恨みもないし、井下幹事長にも、あまり心配はかけたくない!!が、群馬県と群馬県民のためにやらざる得ないと思えば、その瞬間から「直滑降ブログ」のメッセージは、「言霊のミサイル」に変わる!!そうなったらもう止まらないし、一切、逡巡しない!!

 そうそう、万が一、今回の問題を外部から煽ったり、そそのかしたり、つまらない意地悪をしている人物がいるとすれば(まさかそんな人はいないと思うが)、これだけは伝えておく!!「そこは『安全地帯』ではありませんよ!!」と。