2024年4月14日

 朝、起きて青汁を飲み、生卵をかけた「納豆ご飯」を食べた。朝食としては、(栄養バランスという点で)理想的でしょう?!(笑)

 直後に外出。朝の散歩の途中で、駅前のカフェに立ち寄った。温かいティーラテを飲みながら、本日最初のブログを書く。

 今朝の地元紙(上毛新聞)の一面に、デジタル田園都市交付金に関する群馬県の採択額が28億円となり、全国で最も多かったと報道されている。

 この事実は、少し前のブログでも言及していたが、群馬県のワイズスペンディングと市町村への支援を象徴する数字だ。これって、スゴくいいことだと受け止めている!!(ニッコリ)

 え?担当部局の奮闘がうまく成果に繋がるよう、常に戦略的アドバイスをしてくれているのは、もちろん、国政の仕組みを熟知した宇留賀副知事だ!!

 さて、今から4年9ヶ月前、群馬県知事に就任した。その際、改めて、「群馬県の強み」を頭で整理してみた。群馬には様々な魅力や強みがあるが、その中でも最大の特徴の1つは、利根川の上流に位置し、水資源と森林資源が豊富なことだ!!

 「上毛かるた」の「り」は、「理想の電化に電源群馬」だ。このことからも、群馬県が、ずっと前から、豊富な自然と水を生かした「水力発電」を重視してきたことが分かる。

 実際、水力発電事業を手がける各県の公営企業(企業管理局)による発電量は、群馬県が全国No.1を誇っている!!

 「この豊富な水力発電を、何とか県の経済に活かせないか?!もっと収益を得る方法があるのではないか?!」

 「群馬で生まれて、群馬で育った」知事がずっと抱いていた漠然とした思いを、形にしてくれたのが、中島前企業管理者と宇留賀副知事だった。

 正直言うと、「そう簡単には進まないだろう」と覚悟していた。が、自分の予想は(いい意味で)裏切られた。県として、今後も良好な関係を維持して行きたいと考えている有力な電力会社との粘り強い交渉を、霞ヶ関とも連携しながら、やり遂げることが出来たのだ!!

 「何とか交渉がまとまりそうだ」という報告を聞いて、結構、驚いた!!この成果が、現場で頑張ってくれた中島企業管理者と、水面下で動いてくれた宇留賀副知事のお陰であることは、言うまでもない!!

 この2人には、(大袈裟でなく)「群馬県の歴史に残る事業」を創設してもらったと考えている!!(感謝x100)

 このブログや過去の会見等で何度も説明しているので、知っている方も多いと思うが、改めて説明したい。戦後、県の電力事業に関して、主要な電力会社とその都度、長期の契約を結んでいた群馬県は、県内のダムで作った水力発電の売り先も、全て第三者に委ねていた!!

 今年度で、当該電力会社との長期契約が終了する流れを踏まえ、すかさず、「群馬県で作った水力発電の電力の売り先を、自分たちで決められる制度」(PPA:Power Purchase Agreement)を、全国で初めて立ち上げた。

 加えて、一部のFIT(再エネ固定価格買取制度)に回していた水力発電の電力を除き、残りの電力を「競争入札」にかける仕組みを導入した。これによって、群馬県は毎年、約30億円の新たな収入を得ることが出来るようになった。知事として目標に掲げてきた「県が自ら稼ぐ」という概念を、実現させた瞬間だった。

 同時に、このPPAの仕組みは、群馬県への企業誘致を進める点でも、大きな力となる。SDGsが世界的に叫ばれる中、国内外の企業が、事業を展開するための「再生可能エネルギー」の確保に、より大きな重点を置くようになっているからだ。

 事実、PPAの最初の公募では、提示した枠の3倍の応募があった。電力価格の相場が思ったより低かったこともあり、最初の年度は約25億円と、目標の30億円には届かなかった。

 が、市場の動きによっては、30億円より多く稼げる年もあるはずだ。「毎年、平均で約30億の新たな収益をあげる」という目標は、十分、達成可能と考えている。

 このプロジェクトの詳細設計は、現在、県庁内で協議中だ。実際に実施するためには、当然、県議会の了解も得なければならない!

 が、知事の構想としては、全てを「バイオマス発電」に再投資したいと考えている。その先には、「どの県も成功していない林業の再生を実現する」という知事の野望がある。

 バイオマスの推進も、林業の再生も、都市部というより、郡部の経済活性化に繋がる。そこも、このプロジェクトの狙いだ。その観点からすると、この「まさに群馬モデルと呼ぶべき」新たな事業は、例えば吾妻郡や利根郡、多野郡の県議の人たちに、必ず応援してもらえると確信している!!

 しかしながら、「水力発電で稼ぐ」というこのプロジェクトは、(形は出来たものの)まだ完成していない!!まだまだ、関係者との調整や交渉が残っている。そして、この「群馬モデル」を完成させるためには、どうしても宇留賀副知事の力が要る!!

 副知事の人事に関して、知事として「配慮が足りなかった」点があるとすれば、率直にお詫びしたい。が、事情をちゃんと説明すれば、吾妻郡の入内島県議や水野県議にも、利根郡の金井県議や星野県議にも、多野郡の神田県議や金沢県議にも、必ず(最後は)「宇留賀副知事の続投」を支持していただけると信じている!!

 過去のブログでも触れたが、この4年間の宇留賀副知事の活躍は、水力発電分野における群馬モデルの創設に留まらない。県都前橋の復活に向けた様々な事業でも、中核的な役割を果たしてくれている。

 次回のブログでは、そこら辺の経緯を詳しく説明する。

 さあ、もう少し歩いて、それから家に戻ろう。