2024年4月3日:パート2

 21時過ぎ。高崎の自宅で、パソコンを起動させた。

 「県議」に対する思いを綴ったブログを読んだ親友の1人から連絡があった。そのひとの言葉を、そのまま紹介する!!

 「あんな切り口で、ああいう内容のブログを書ける政治家って、やっぱり一太さんしかいない気がする!(笑)なかなか、いいエピソードでしたね!!一太さんの言葉が胸に響いた県議の人も、きっといるんじゃないかなあ?!」

 「そうだとすると嬉しいけど。あれは、オレの本当の気持ちだから!!」と答えた。亡くなった親父が読んだら、喜んでくれるかなあ?!

 3月16日は、亡父 山本富雄の命日だった!!近いうちに、亡父に関する様々な「秘話」を掲載しようと思っている!!

 話は変わるが、確たる根拠のないことを、大勢の人の前で発言するのは、やめた方がいい!!噂話やいい加減な情報で誰かを中傷したら、(一歩、間違えると)「名誉毀損」になる!!

 なるほど、そういう不注意な人間って、どこにもいるものなんだな!(苦笑)発言の重みというのが、全く分かっていない!!自分も十分に気をつけないと!!

 さて、ここからは、「知事と県議会の関係」に関するシリーズの続編。大澤県政と山本県政との最も大きな相違点。それは、自民党県議団との距離感だ。

 そもそも、大澤知事は元自民党県議だ。確か、知事選に出る前は、県連の幹事長を務めていた記憶がある!!

 当時、現職の小寺知事と県議会が、全面的に対立していた。そうした構図の中で、現職知事の首をすげ替えるために擁立されたのが、大澤知事だった!!最初から自民党県議団との結びつきが強固なのは、当然と言えば当然だ。

 実際、大澤前知事の選挙を毎回、実質的に(中核として)支えていたのは、自民党県議団だった!!県内の多くの職域•業界団体の支援は受けていたようだが、大澤前知事が、「山本一太後援会のような、全県を網羅する独自の強力な地域組織を持っていた」という話は、ついぞ聞いたことがない!!

 自分が知る限り、前知事は、地元の政治活動を担う自前の事務所(少なくとも今の山本事務所のレベルのもの)も、設けていなかった。いわゆる地元秘書も、ほとんどいなかった気がする!!

 そのせいかどうかは分からないが、政務と公務の区分けが、今ほど明確に出来ていなかった印象がある!!

 上述したように、知事の選挙戦を主導していた自民党県議団は、知事の公約の中身にも、強い影響力を持っていたと推察される。そう言えば、昔、ある政策通の県議が、「知事の選挙公約のあの部分は、自分が書いた!」と話していたのを思い出した!!

 自分の記憶が正しければ、大澤前知事の資金管理団体の事務所は、県庁の近くにある自民党県連本部のビルの中にあった気がする。が、この点については、改めて正確な事実を確認しておく。

 上記のような経緯から、大澤前知事の時代の自民党のベテラン県議は、県の予算編成にも、事業の決定にも、恐らく県庁人事にも、今よりずっと強い影響力を行使していた。この点は、間違いないと思う!!

 古参の職員と複数の部長によると、大澤県政のもとでは、県の予算を編成するにあたって、個々の事業や予算規模に関する庁内の濃密な協議が全く行われていなかったそうだ!!そのことも、自民党の意向が通りやすくなっていた理由だろう!!(ため息)

 これに対して、山本県政はどうだろうか?!知事として、県議会、特に最大会派の自民党との連携は常に重視している!!県の予算を議決してもらわねばならないのだから、至極、当然のことだ!!そうでしょう?!

 個々の「県議」(ベテランだろうが若手だろうが)にも、敬意を持って接している!!が、けっして「ズブズブの関係」ではない!!(キッパリ)

 すなわち、このシリーズの過去のブログでも言及したが、2元制民主主義の原則である「知事は執行機関、議会は議決機関」という役割分担を踏まえて、県政を運営してきたということだ。どう考えても、それが、地方自治の健全な形だと信じている!!

 選挙については、どうだろうか?!過去2回の知事選では、もちろん推薦を受けた自民党の地元県議団の支援を頂戴した!!(感謝)が、選対の中核は、常に山本一太後援会だった!!

 そりゃあ、そうだろう!!万一、選挙戦略の立案や選挙活動を自民党県議団に丸投げしようものなら、知事として「県議団に何も言えない」状況に陥ってしまう!!(苦笑)

 そうなると、議会側(自民党県議団)からの過度な要求にも抗えなくなる!!ましてや、自民党県議の間では特に不人気の「財政再建」なんて進められるわけがない!!

 政策立案に関する違いも明白だ。県が打ち出す政策や将来ビジョンは、もちろん知事である自分が中心になって策定する!!そもそも、「群馬県をこうしたい!」という強い思いと、明確な未来構想があったからこそ、知事選に立候補したのだ!!

 より具体的に言うと、山本一太の基本構想や政治哲学を、某有力シンクタンクの友人を含む有識者や各分野の専門家等の協力を得つつ、時代の最先端を行く具体的な政策や事業に練り上げるという作業を繰り返してきた。

 大澤前知事が、選挙の公約を作るのに、どこまで自民党県議の力を借りたのかは、よく分からない!ご本人が考案した政策もあるのかもしれない!!

 ひとつハッキリしているのは、自らの公約や政策を作る際に、議決機関に所属する県議の助けを借りなければならないような知事がいるとすれば、「今すぐ辞めた方がいい!」ということだ。そんな中身のない政治家は、そもそも知事になる資格がない!!(断言)

 県の人事に関する違いは、どう捉えるべきだろうか?!
 
 県の人事は適材適所の配置を考えつつ、知事が決める!!昔と違って、外部からの横槍で、人事が変わることなどあり得ない!!

 予算編成の時期になると、知事と親しい職域団体の長が中央の席に陣取り、地元県議と県の部局長を長い机の両脇に座らせて予算要望するなどという奇妙な光景も、2度と出現することはない!!

 驚いたことに、山本一太の時代になっても、(県議ではないが)県の予算措置をめぐって、県庁の幹部を大声で恫喝するみたいな輩も、まだいるらしい!!(驚)

 

 まさにパワハラ以外の何者でもない!!(怒)県庁の職員だって、生身の人間だ!!山本一太が知事である限り、こんなことは断じて許さない!!

 結論として、大澤前知事の時代を知っているベテラン県議の方々は、恐らく、こんな不満を抱いておられるに違いない!!

 「何だ、ちっとも俺たちの要求が通らないじゃないか!!」「以前なら、詳しい内訳はなくても、県単独予算の枠をこれだけ増やせと言えば、要求が通った!!今の知事は、どうなってるんだ!!」「オレが推していた企業が、あの事業に関する審査で選ばれなかった!!けしからん!!」

 県の予算編成は、知事の最も重要なミッションの1つだ!!当初予算だろうが補正予算だろうが、山本県庁では、2人の副知事、総務部長と財政課長、その事業を所管する担当部局との知事協議を、毎回、何十時間も行った上で、主要な事業の内容や予算規模を決めている!!

 大変、申し訳ないが、自分の目から見ると、政策の詳細な中身や費用対効果等のまともな議論もなく、何十億円もの事業が決まっていた前政権のやり方が「そもそも間違っていた」のだ!!このことに反論があるなら、ぜひお聞かせ願いたい!!

 更に言うと、今の自民党県議団執行部の方々から、よくご指摘を受ける「知事会見で新しい事業や政策を発表する際には、事前に相談して欲しい!」という点に関しては、対応が雑になっていた(=配慮が欠けていた)ことを率直に認め、5人の役員の前で改善を約束した!!

 ただし、予算案や政策を作り、それを実施する執行機関の知事として、「構想の段階から、何でもかんでも、最大会派のオレたち知らせろ!」という要求は、ちょっと違うと感じている!!

 

 この主張って、古い政治文化の残滓みたいな感じがする。この件については、このシリーズの中で、改めて詳しく説明したい!!

 県議会、特に最大会派である自民党の県議団の中に、「自分たちは、こんなに我慢や譲歩を重ねて、知事を支えてやっているのに、見返りがない!!」みたいな不満が蓄積されていることは、よく理解している!!

 時として激論を交わしたり、せめぎ合ったりすることがあったとしても、県議会との対立や対決を望んでいるわけではない!!  

 何度も言っているように、知事である自分にとっては、自民党県議団は最も頼りになる味方であり、手強いライバルなのだ!共に力を合わせ、切磋琢磨しながら、県政をより良い方向に導いていくべき存在だ!!

 しかしながら、知事である自分の方も、相当、忍耐強く県政を進めていることを、この際、ぜひご理解頂きたい!!なぜなら、現職の知事として、これまでの県政に関して「おかしい」と思うこと、「納得出来ない」と感じることは、かなりあるからだ!!

 例えば、過去の事業に対する過度の圧力、県庁人事への干渉、県庁職員への乱暴な対応、福祉関係予算の決まり方、不自然な事業配分、特定の業者との関係、国会の予算委員会ではあり得ない本会議や委員会での発言、「この議員がこんな不適切な店に出入りしています!」みたいな知事宛の内部告発メール(?)の存在等々。

 どんな世界でも、旧来の慣習を急激には変えるのは難しい!!県議の皆さんと話し合いながら、少しずつ改善し、時代に合った仕組みに変えていく必要があると考えている!!

 しかも、知事である自分の発信の仕方によっては、世の中に「大きな波紋」を呼び起こすことになる!!その点に配慮しながら、言いたいことをグッとこらえて、日々の公務をこなしている!!この「知事が抱えている不満」も、県議の方々に伝えておきたいと思う!!

 今回のブログはここまで。が、最後にもう一度だけ、言っておきたいことがある!!

 それは、県民(有権者)が最も許せないと感じるのは、既得権益を持つ特定の個人や組織が、自分たちの利益のために、不当な働きかけを通じて「予算(税金)の使い道を捻じ曲げる」ことだ!!

 ついでにもう1つ。世の中の基準は、ある日(何かをきっかけに)、大きく変わる!!昨日までは見逃されていた「ルール違反」が、今日は厳しい罰則の対象になったりする!!知事も議会も、このことをお互いに認識し、肝に銘じておく必要がある!!

 さて、と。これから夜の散歩に行く。外の冷たい空気に触れるだけで、気分転換になる!!

 

 

<渋川市役所で高木市長と面会>

 

 

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<県立女子大入学式で来賓祝辞>

 

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