2024年2月12日:パート2

 20時40分。東京から高崎に向かう新幹線の車中にいる。

 都内での会食は、とても勉強になった。お寿司を食べながら、3人で外交や安全保障の問題を議論した。以前にも会ったことのあるこの米国人の専門は金融政策(特に金融関連の法律)のはずだ。が、とにかく各国の外交政策にもやたら詳しい!

 

 そこは知性派の弁護士だけに、やっぱりトランプ嫌いだった。(笑)「トランプの再登板は悪夢だ!」と本気で心配していた。

 それはそうと、上京する際には、自由席の切符を買っていた。が、到着した新幹線は満席どころか、デッキにも入れない状態!その様子を見て、三連休の最終日だったことに気づいた。

 急いで指定席の車両の入り口に移動。ギリギリで飛び込むような状況だった。(ふう)幸い、空いている席を見つけることが出来た!!

 対して、帰りの新幹線は、そんなに混んでいなかった!(ホッ)大きく背伸びをした後、黒いバックパックからパソコンを取り出した。高崎到着まで、ゆっくりブログが書けそうだ。

 さっそく、前橋市長選挙を検証するブログの続編を始めたい。

 前回のブログで指摘した小川陣営の5つの戦略を、個々に紐解いていくことにしよう!!

 先ずは、(1)と(2)に記した「共産党支持者の応援を取り付けると同時に、現職批判票の取りまとめに成功した」という点から解説する。

 前回のブログの末尾に掲載した前回(4年前)の前橋市長選挙の結果をもう一度、眺めてみて欲しい。保守分裂の選挙を制したのは、約5万票を獲得した現職の山本龍市長。得票率は42%だった。

 次点に付けたのが、約4万票を集めた岩上憲司 元自民党県議だ。が、保守系以外の候補者の中で健闘を見せたのが、3番目の約1万3千票をマークした中島資浩 元市議だった。

 4番目が共産党系の店橋世津子候補の約9400票。元自民党衆院議員だった佐田玄一郎候補は、共産党候補より下の約7600票だった。

 加えて、前回のブログに載せた12年前の市長選挙の結果も見てもらいたい。山本龍候補が現職の高木政夫市長(当時)を破って前橋市長に初当選した選挙だ。

 この時の山本龍候補の得票数は、約6万5千票。落選したとはいえ、高木候補は約5万1千票を獲得している。

 小川候補が選挙事務所の当選祝勝会でバンザイを叫んだ時、すぐ隣にいたのは、前回の前橋市長選挙に立候補して敗れた中島元市議だった。

 この祝勝会に、高木政夫 元市長が駆けつけていたことを、翌日の地元紙の報道で知った。まさか、佐田玄一郎 元衆院議員は来ていませんよね?!(苦笑)

 上述した過去の市長選の数字をよく見れば、今回、小川晶候補の陣営が、前回の選挙で現職に投票しなかった「保守を含む批判勢力」を全て取り込んでいたことが一目瞭然だ!!

 すなわち、小川候補は、最初から「現職と互角に戦える」態勢を整えた上で、勝負に臨んでいたということになる!!過去の市長選挙の細かいデータや前橋市民の雰囲気を冷静に分析した結果、「勝算がある」と信じて、立候補を決断したことは間違いない!!

 なるほど、だからこそ11月に実施された世論調査で、「現職が倍以上のポイントで先行している」という数値を示されても、本人の立候補の決意が揺るがなかったのだ!!改めてそう感じた。

 あ、間もなく高崎のアナウンス。次回のブログに続く。