2024年2月9日:パート3
午前零時過ぎ。高崎の自宅からのブログ。
疲れた身体に鞭打って、本日3本目のブログを書き始めた。就寝前に、前橋市長選挙結果に関するブログシリーズの続編(その③)を終わらせてしまおう!!
昨年12月の中旬、共産党系の団体が、前橋市長選において、初めて「独自の候補者の擁立を見送る」ことを表明した。この段階で、市長選は「2人の有力な候補者による一騎打ち」の構図になることが、決定的になった!!
過去のブログでも触れたように、もうこの時点で、現職の山本龍候補と新人の小川晶候補は「ほぼ互角」の状態だった。より正確に言うと、小川候補が山本候補を「僅かの差」でリードしていた。
昨年12月から選挙告示までの2ヶ月間で、1000以上のサンプルによる世論調査が(自分が知る限り)5、6回、行われている。そのうちの2つは、1500サンプルの調査だった。
1000以上のサンプルによる3回の調査に関して言うと、小川候補が山本候補に「僅差」(約5ポイント差)で先行していた。現職陣営が本格始動した後も、告示の直前まで、この5ポイント差は縮まらなかった!!
初めて明かすが、1500サンプルの調査では、新人が現職を約10ポイント、引き離していた!!選挙結果を見ると、こちらの数字が最も実態に近かった気がする!!(ため息)この数字のことは、外には漏らさなかった。
「情勢はかなり厳しいが、5ポイント差の方を信じよう!ここから現職陣営が死に物狂いで頑張れば、1週間でひっくり返すことは可能だ!!」そう自分に言い聞かせた。
そんな時、地元紙(上毛新聞)が、1月28日の告示日の2日後(1月30日)の朝刊の1面に、前橋市長選挙の情勢分析を大きく掲載した。
当日の朝、その記事の内容を見て、衝撃を受けた!!記事の大見出しが、「山本氏やや優勢 小川氏が追う展開」となっていたからだ!!
例えば、どちらかの候補者が数ポイント(誤差の範囲内)で先行していたとすれば、「激しく競り合う」と書くのが普通だ。5ポイント差でも、せめて「僅かに先行」「相手が激しく追う」くらいの表現が普通だろう。
自分の感覚だと、「山本氏やや優勢 小川氏が追う展開」と書くためには、7、8ポイントの差が必要だ!!そうでしょう?!
上記の記事には、世論調査の方法も記されていた。サンプルは500。固定電話へのランダムなオートコールによる調査だと分かった。
直後のブログでも指摘したが、選挙の正確な動向を掴むのに、500サンプルは少な過ぎる!!ましてや、固定電話の調査となれば、「保守系の現職に有利な数字が出る」傾向が強くなるのは間違いない!!
地元紙のこの分析は、1000サンプル、1500サンプルによる調査結果とも、山本一太の体感とも、全く違っていた!!
その日のブログにも書いた記憶があるが、「もし現職の陣営や支持者の人たちが、この実態と異なる報道を鵜呑みにしたとしたら、一気に緊張感が緩み、相手に競り負けてしまう!!」と感じた。
そう思ったからこそ、両陣営の選挙関係者の間で高い視聴率を維持していたこの「直滑降ブログ」に、「今朝の紙面(一面)に大々的に掲載された上毛新聞の選挙分析は、明らからに間違っている!!」と書かざる得なかったのだ!!
事実、選対に入って活動していた地元担当秘書が、電話でこう伝えて来た。
「一太さん、あの記事は、かなりマズいです!選対の上の方の人たちは、本気で『こちらが有利だ』と信じています!今日、山本候補を応援しているあるお年寄りの方に、『新聞、見たよ!山本龍が勝てそうで、良かったなあ!』と言われました!!」
では、地元紙として県内に最も広い人脈を持ち、前橋市の歴史や現状を一番、よく知っているはずの上毛新聞が、なぜ情勢分析を間違えたのだろうか?!
上述した報道に怒って電話して来たある経営者が、吐き捨てるように言い放った。
「この選挙に負けるとしたら、あの記事のせいだ!!(怒)もしかすると、上毛新聞は、相手候補の陣営と結託しているんじゃないか!知事はどう思う?!」と。
即座に、「いや、それはあり得ませんよ!(笑)」と答えた。
ただし、メディアとしては地元に最も大きな影響力を持つ上毛新聞のあの記事が、山本陣営にとって「大きな痛手」となったのは、紛れもない事実だ!!(ため息)
ここで1つ、疑問が生じる。そもそも上毛新聞は、500サンプルの調査の数字だけで、あの記事を書いたのだろうか?!そんなはずはない!!
現場で取材していた記者の情報や印象を含め、選挙の情勢を総合的に分析した上で、あのような報道をしたのだ!!自分はそう見ている。
そう考えた時、自分の胸の中で「更に強い危機感」が広がった。その理由は、次回のブログで説明する!!