2024年2月7日

 

 16時。15時からの「県スポーツ賞顕彰式」を終え、知事室に戻って来た。次の日程まで、少し時間が空いた。すかさずブログを更新する!!

 午前中はテレワーク。大事な電話連絡もあった。昼過ぎに自宅を出て葬儀に向かった。県庁に到着したのは、14時過ぎだった。

 県スポーツ顕彰式では、最後に(2回に分けて)受賞者との写真撮影を行った。準備が整うまで、別室で待機。来賓として出席していた安孫子県議会議長と話す機会があった。自ずと前橋市長選挙の「ミニ反省会」になった。

 各種マスコミの調査でも明らかになっているように、自民党支持者の約4割が、新人候補の小川晶前県議を支持した!!形の上では「保守vs革新」(与野党対決)の構図だったが、実態は違っていた。

 そりゃあ、そうだろう!普通に考えれば現職を応援してくれるはずの保守系の票の約4割が、相手陣営に流れたのだ!!この状態で、勝てるはずがない!!

 これも前回のブログで触れたが、投票率は前回より4%近くも下がった。互角の勝負を繰り広げていた有力な候補者同士の一騎打ちだったにもかかわらず、有権者の関心が思った以上に低かった。すなわち、選挙自体は「盛り上がっていなかった」ということだ!!

 現職の山本龍候補を支援した自分が、こんなことを言うのはあまりに残念だし、全力を尽くしていた陣営の皆さんにも申し訳ない気がする。が、そのことを断った上で本音を言うと、今回の市長選は、例え共産党系の組織が独自候補を立てていたとしても、勝てなかったと思う!!

 逆に言うと、共産党は、今回の選挙で「キャスティングボート」を握っていたわけではないということでもある!!

 さらに言うと、自民党の裏金問題が起こっていなかったとしても、現職の苦戦は必至だった。いや、それでも「競り負けていた」可能性が高かったというのが、率直な感想だ!!

 小川晶前県議が立候補を正式に表明したのは昨年の11月末。自分の手元には、その数週間前に行われていた2つの世論調査の数字があった。

 主な質問項目は、「もし山本龍市長と小川晶県議が市長選で戦うことになったとしたら、どちらを支持しますか?」と「山本市政を評価しますか?」というものだ。

 2つのデータとも、すでに再選を目指して立候補することを宣言していた現職の山本龍氏が、小川晶氏を「ダブルスコアの数字」で上回っていた。12年間の実績を持つ現職市長と、全市の知名度では現職に劣る、まだ出馬表明もしていない前県議との比較だ。ある意味、「当然の結果」だと捉えていた。

 しかしながら、上記の調査の中で、幾つか気になるデータもあった。それは、支持の割合は「ライバルとして想定されていた相手」を大きくリードしていたものの、支持率そのものが(思ったより)低かったことだ!!

 特に、12年間の山本市政の評価(「大いに評価する」+「まあまあ評価する」)の合計は「6割」に留まっていた。

 6割と言うと高いと思うかもしれないが、通常、3期以上の現職市長の市政への評価は、7割くらいが平均なのだ。事実、2期目に突入した山本一太知事の場合は、8割を超えている!!

 恐らくこのデータを示されて、自民党県連も公明党群馬県本部も、(安心して)山本龍市長の推薦を決めたのではないか?!

 それでも、地元担当秘書には、「現職市長の功績が、思ったほど市民に伝わっていない!しかも前回の保守分裂選挙で相手側を支持した保守系の人たちも、戻って来ていない!!万一、共産党が独自候補擁立を見送り、好感度の高い小川晶県議と一騎打ちになったら、互角の戦いになることを覚悟した方がいい!」と伝えていた。

 「たとえ前橋市の山本一太支持者が真っ二つに分かれても、情勢が更に厳しくなっても、知事としては、最後まで山本龍市長を応援する!!そのことだけは、頭に置いておいて欲しい!」とも。

 その後も、「小川晶県議が、立候補の意思を固めた」という噂が市内を駆け巡っていた。が、現職を支援する陣営の人たちは、「色々、言われているが、無理だろう。結局は、共産党候補との戦いになるはずだ!」と高を括っていた!!

 実際、市長と近い複数の経営者との会合で、「知事は小川県議出馬説を唱えているけれど、最近、小川さんのFacebookで、よく山本市長と一緒にいる写真がポストされている。『小川さんは次』みたいな感じで、水面下では手を握っているのではないか?」と話す人もいた。憶えてますよね?!

 こうした場面に遭遇する度に、「いや、自分は、小川さんが出て来ると見ている!『山本龍以外なら誰でも』みたいなアンチの勢力も根強くある。最後は、必ず対抗馬として引っ張り出される!そう思っておいた方がいい!!」と警鐘を鳴らしていた!!

 実はこの「噂レベルの期間」の間に、世論調査の数字は大きく変化していた!!昨年の11月末に小川前県議が立候補を表明し、2人の候補者の一騎打ちの構図が確定した時点で、すでに「互角の状態」になっていることが判明した。これには、強い危機感を覚えた!!

 いや、この時点でさえ、複数の調査で、新人候補が1、2ポイントの僅差(誤差の範囲内)で、先行していたのだ!!悪い予感が的中した感じがした!!

 あ、そろそろ次の日程(前橋商工会議所議員新年会)に向かわないと。次回のブログ(その2)に続く。

 

 

         <県スポーツ賞顕彰式で賞状を授与!>