2024年1月14日:パート2

 18時。夕食の準備をする前に、前橋市長選挙に関するブログシリーズの続編(その⑦)を終わらせてしまおう!!

 前回のブログにも書いたが、4年前の前橋市長選挙は、5人もの候補者が乱立した戦いだった。が、勝負は最初から、現職と、もう1人の自民党県議の2人に絞られていた。いわゆる「保守分裂の選挙」だった。

 各候補者の得票率は、ザクっと言うと、山本龍市長(現職)が4割(42%)、対抗馬の前県議も4割(39%)、共産党系の候補者が1割弱(8%)だった。

 過去の前橋市長選のデータを調べてみると、共産党系の候補者は、毎回、1割から2割程度の得票率を記録している。特に市長選が「保守系の現職と共産党系との一騎打ち」の構図になった時には、共産党系候補者の得票率が2割を超えたケースもある。

 前回の市長選では、候補者の数が多かったために、現職への批判票が分散した。その結果、共産党系候補者の票が、10%以下(8%)まで押し下げられたというのが、正確な見方だろう。共産党候補単独の実力は、1割程度と言っていいかもしれない!!

 仮に(実際にはあり得なかった話だが)、前回の選挙で共産党系の支持者がもう1人の保守系候補者を推していたとしたら、2人の得票はギリギリの僅差になっていただろう!!(ふう)

 その観点からすると、前橋市長選挙における共産党系の票は、接戦になった場合の「キャスティングボード」を握る可能性がある!!

 昨年末、現職の強力な対抗馬になり得ると見られていた女性県議が、遂に市長選への立候補を正式表明した。が、その後も、共産党系団体による独自候補擁立の動きは遅れていた。

 こうした状況の中、現職の陣営が最も恐れていたのは、「共産党が独自候補の擁立を見送り、ライバル陣営の応援に回る!」という事態だった!!

 逆に言うと、相手候補の陣営は、この市長選挙に「共産党が独自候補を立てる」ことだけは、何としても防ぎたかったはずだ。理由は明快。現職を倒すためには、批判票の分散を避けることが不可欠だからだ!こんな理屈、子どもだって分かる!!

 果たして、山本龍市長を推す陣営の不安は的中した!!昨日、共産党系の団体である「民主市政の会」が、正式に「独自の候補者擁立を見送る」ことを発表したのだ。同時に「市政の会」は、すでに立候補を表明している現職のライバル候補を支援する方針も明確にしている!!

 予想の範囲内ではあったものの、この共産党系組織の判断には、ちょっぴり衝撃を受けた!それもそのはず。自分が知る限り、(少なくとも)過去40年間、県都前橋の市長選挙で、「共産党系の団体である『民主市政の会』が候補者を擁立しなかった」ことなど、ただの一度もなかったのだから!!(驚)

 そう、これは、相当にスゴいこと(極めて稀な事態)なのだ!!先ずはこの事実を、ぜひ市民の皆さんに知っておいて欲しい!!

 前回のブログで、地元紙の記事を紹介した。報道されているように、相手候補は、どの政党からの支持も求めていない。相手候補を推薦しているのは、「連合群馬」だけだ!!

 ちなみに、連合群馬には、昨夏の知事選において、現職候補である山本一太を「支持する」決定をしてもらった!!(感謝)来月の前橋市長選を含め、国政選挙や県議選で連携出来ないのは残念だが、今後も(市長選の結果如何にかからず)、県と連合との関係は大事にしたいと考えている!!
  
 え? 誤解のないように繰り返し言っておくが、昨年の知事選で、連合に何らかの支援を求めたのは、「自身の選挙を有利にするため」ではない!!(キッパリ)

 毎年、連合幹部の人たちから手渡される要望を踏まえて真剣な意見交換を繰り返しているうちに、「多文化共生の社会を目指す」という点では、同じ目標を共有していると強く感じたからだ!!

 これからも、毎年、連合が県内で実施する「1万人アンケート」の結果は、県政の参考にさせてもらう。「働く人たち」の視点は、県民幸福度を向上させる上でも、大事にしなければならない!!

 ただし、昨夏の選挙で、たまたま連合からの「支持」を得られたからと言って、次回の選挙でも(もう一度、知事選に出馬するかどうかは現時点で決めていないが)、連合から「自動的に応援してもらえる!」などという甘い考えは持っていない!!向こうだって、真剣勝負なのだ!!

 さて、上述したような「新人候補にとって望ましい」流れが現出する中、相手候補の陣営は、どんな思惑で動いているのだろうか?!そして、いかなる戦略で選挙戦を勝ち抜こうとしてくいるのだろうか?!

 次回のブログ(その⑧)では、その点を細かく分析する!!