2024年1月7日

 15時過ぎ。高崎の自宅からのブログ。

 日曜日の今日は、午前11時30分に出発。昼12時から「前橋商工会議所新年互礼会」に出席した。

 冒頭は、県の商工会議所連合会長も務める金子会頭からの挨拶。続けて、来賓のトップバッターでマイクを握った。例年と同様、乾杯前の挨拶は、自分と前橋市長の2人だけだった。

 知事挨拶では、半島地震被災地への県の支援に関する協力を呼びかけると同時に、前橋市が進めて来た「民間主導の街づくり」を決して止めないで欲しいとお願いした!!この件については、改めて詳しく書く。

 その後の鏡開きと乾杯にも参加。直後に会場を出て、高崎に戻った。私用も含め、やらなければならないことが山積していたからだ!!

 このブログでは、先週の定例会見でも報告した群馬県の被災地支援の内容について記す。

 先ず消防に関しては、被災地での負傷者の搬送や立ち往生車両の捜索活動、避難誘導を実施するため、「緊急消防援助隊」や「防災ヘリはるな」を、石川県輪島市や七尾市に派遣中だ。

 「緊急消防援助隊」については、地震発生の当日中に157名を派遣した。これまでに総勢312名を送り込んでいる。

 「防災ヘリ」も、震災翌日の2日に現地に派遣。負傷者など計5名の搬送に従事した。先週も、同機を石川県の小松空港に飛ばしている。

 医療分野では、現地のドクターヘリの運用や被災地の病院における医療的支援のため、災害派遣医療チーム(DMAT)や災害派遣精神医療チーム(DPAT)の石川県への派遣を行なっている。

 「DMAT」に関しては、これまでに総勢11チーム計58名を派遣。「DPAT」については、先週、先遣隊を現地に送った。

 加えて、能登町(のとちょう)では、災害発生時でも衛生的なトイレを提供できる「トレーラートイレ」を展開している。

 更に言うと、先週の総務省と全国知事会からの応援依頼を踏まえ、群馬県の「かほく市」への人的支援が決定した。早急に先遣隊を派遣する。同時に、現地との調整を行った上で、県内市町村とも連携しつつ、住宅などの被害認定調査への人的支援に着手する予定だ。

 この他にも、避難所で生活している方々の健康支援を行うための「保健師チーム」や、被災建築物の応急危険度判定などに従事する県職員や市町村職員の派遣に向け、早急に準備を進めている。

 また、先週の4日(木)から、義援金の受付も開始した。県庁舎1階正面玄関受付や各行政県税事務所に、能登半島地震義援金の募金箱を設置。午前9時から午後5時まで募金を受け付けている。

 今後、その他の県有施設にも募金箱を設置する。皆様から頂いた募金については、被災された方々の生活支援などに役立てたいと考えている。ぜひ、多くの県民の皆さまのご協力をお願いしたいと思う。

 最後に、先週の会見でも言及したが、今回の地震発生を受け、知事から県民の皆さんにどうしても伝えたい2つのことを記載しておく。

 1つ目は、「日頃の家庭での対策」の重要性だ。過去のブログでも書いているように、群馬県は、比較的災害が少ない地域だ。が、令和元年の台風19号など、群馬県が被災する可能性も十分にある。

 県民の方々には、この機会に、ぜひ防災について考えていただきたい。家族全員が最低3日間過ごせるだけの食べ物や飲み水などの備蓄や、災害時の連絡方法や集合場所などについて、ご家族でぜひ、話し合ってみてください。

 2つ目は、周囲の人たちが協力し合う「共助」の重要性を再認識して欲しいということだ。阪神淡路大震災でもそうだったが、生き埋めになった方々を迅速に救助するためには、消防団や自主防災組織などによる「共助」が不可欠となる。

 県民の皆さんには、日頃から地域の防災の取組に関心を寄せていただき、避難訓練等にも、積極的に参加して頂きたいと考えている。

 何度も言うが、能登半島地震は、決して人ごとではない。県内でも、いつ同様の災害が起こるかは、全く分からない。県民の皆さん、平常時から災害に備える準備を怠らないよう、重ねてお願い申し上げます。


   <前橋商工会議所新年会で熱を込めてアピール>