2023年12月11日

 午前10時。テレワークの月曜日も、朝から活動している。午後からは、担当部局とのオンライン協議もある。

 本日のブログでは、まだ報告していなかった12月8日の定例会見について触れる。

 冒頭、会見の中身に入る前に、12月4日の一般質問を振り返った。

 星名県議からは、「核シェルター」についての質問があった。核シェルターに関しては、昨年、知事である自分から、直接、防衛大臣に要望を行った。その後、国において検討が始まっている。

 今後も、政府の動きを踏まえ、群馬県が核シェルター整備のリーディングケースとなるよう、国とも連携しながら、取り組んでいく。知事答弁で、そのことを明言した。

 清水県議からは、「県のこども政策」についての質問を頂戴した。障害の有無や養育環境、家庭の経済状況等に関わらず、全てのこどもが将来に希望を持って生きられるよう、施策の充実を図っていくと応じた。

 井田泉県議の質問では、「県職員の働き方」や「次世代交通システムGunMaaS」が取り上げられた。

 中小私鉄など、地域公共交通を取り巻く環境は非常に厳しい状況だ。県としては、地域公共交通を将来にわたりサステナブルなものにしていきたいと考えている。

 質問に対しては、「GunMaaSの活用によって、誰もが多様な移動手段を選択できる社会の実現を目指していく」と答えた。

 狩野県議から知事への質問はなかった。が、「県立赤城公園の整備」は、極めて重要な課題だ。赤城公園の整備は、「引き続き官民共創により整備を進めていく方針である」ことを強調した。

 今回の一般質問で質問に立った県議の方々に、改めてお礼を申し上げたい。特に、今年4月に初当選された松本隆志県議、今井県議、清水県議は、初々しい感じがした。今後のご活躍を期待しています!!

 定例会見のテーマとして、最初に説明したのは「クマによる人身被害」だ。

 ご存知のように、今年は全国的に、クマによる人身被害や目撃件数が増えている。人身被害については、11月末時点で、統計開始以来最多の193 件、212 人を記録していると聞いた。

 クマの目撃件数は、例年であれば、10月以降減少傾向となるはずだ。が、今年はむしろ増加している。例年と異なる事態になっていることは間違いない!!

 実際、群馬県においても、11月の目撃件数は95件と、同月としては、統計開始以来最多となっている。先月、安中市からも、クマ対策の強化に関する県への要望があった。

 県としては、目撃件数が増加している要因を、「餌となるドングリの不足により、クマが餌を求めて人里におりてきていること」と捉えている。

 県内の人身被害は、今年度、(これまでに)4件が発生!10月には、東吾妻町で、80代の女性が自宅近くを散歩中にクマに襲われ、怪我を負う被害が発生した。

 驚いたのは、登山中ではなく、自宅近くを散歩していて、クマに遭遇したという事実だ。

 こうした流れを受け、県内でも、より重大な「クマによる人身被害」が発生する可能性を危惧している。

 県民の命と暮らしを守るため、今後、市町村と連携し、わかりやすい目撃情報の提供など、早急に対策の強化に取り組んでいく方針だ。特に、地域別の目撃件数、他県の事例などを分析し、データに基づいたクマ対策を検討していきたいと考えている。

 この点に関して、(早急に追加対策の準備を進めてはいるものの)知事から県民の皆さんに、次のことをお願いしたい!!

(1)クマに出会いづらくするためには、クマ鈴やラジオを携帯することが効果的。一般的に、クマは人の存在に気づくと人を避けることが多いため、クマ鈴などで音を出し、自分の存在を知らせることが効果的だと考えられている。

 とりわけ、森林や山の近くにお住まいの方々は、早朝や夕方の外出に特に気をつけていただくようお願いしたい。早朝や夕方は、クマの活動が活発になるからだ。

(2)万一、クマに出会ってしまったら、慌てず、騒がずに、落ち着いて、クマから目を離さずにゆっくりと後退する。こうした行動が、襲われるリスクを低減すると分析されている。

 実際には難しいと思うが、走って逃げたり、大声を出したりするのは危険だと言われている。クマがパニックになり、攻撃してくる可能性がある。

(3)過去のデータによると、クマの撃退には、クマ撃退スプレーが極めて効果的なことが証明されている。まだ一般的ではないと思うが、クマスプレーの噴射が、クマから命を守るための有効な手段であることは、知っておいて欲しい!

 クマは、例年なら12月頃に冬眠に入るとされている。が、これまでと違う状況の中で、今後も出没が続く可能性がある。

 県民の皆さん、クマの被害には、くれぐれも注意していただくようにお願いします!!

 

 

<クマの目撃情報、人身被害が急増!>