2023年12月4日

 20時45分。高崎の自宅で、パソコンを開いた。

 本日は県議会一般質問の最終日(3日目)だった。午前10時から15時40分まで、2つの会派から4人の県議が質問に立った。

 知事への質問は4問。出来るだけ丁寧に答弁した。先週と同様、知事答弁のない質疑にも、真剣に耳を傾けた。

 知事に就任して4年。県議会との「あるべき距離感」も随分、分かって来た。何度も言っているように、知事にとって「県議会との信頼関係の構築」は極めて重要だ。議会の議決がなければ、事業を実施するための予算を確保することが出来ない!!

 が、依然として驚かされるのは、県議会の審議と国会の審議との感覚の違いだ。例えば、国会の本会議とか予算委員会で質問に立った議員が、国の事業に関して、「特定の業者や関連団体を応援する」かのような発言をしたら、たちまち大問題になる!

 仮にその議員が、委員会質問の中で「予算上の利益を図るような発言」をした相手から接待されたり、金銭を授受していたことが判明したら、途端にマスコミや他党から厳しく追及されるに違いない!!

 県議会本会議の一般質問はもちろんのこと、常に議事録をチェックしている各委員会の審議でも、時々、「国会の質疑ではあり得ない質問」を見かけることがある。

 この感覚の違いは、何なのだろうか?!地方議会の風習?!地方メディア等のチェック機能の欠如?!正直言って、違和感を禁じ得ない!!

 だってそうでしょう?!政府の事業も自治体の事業も、国民(県民)の血税が使われているのは同じはずだ。

 連日、マスコミで報道されている自民党の派閥による裏金問題を見れば、よく分かる。時代の流れと共に、国民(県民)の意識(=世間の常識)も大きく変わっている!!度重なる政治とカネのスキャンダルに辟易した有権者の目は益々、厳しくなっているのだ!!

 そうした観点から言うと、本日の一般質問で某県議から出た県の「企業誘致をめぐる発言」には、ちょっぴり驚いた!!あそこにいた県庁幹部も、自分と同じ感覚を抱いたと思う。

 「なぜ、驚いたのか?」は、次回のブログで、改めて(よく言葉を選んだ上で)説明する。気をつけないと、波紋が広がりかねないからだ。

 知事である自分自身も含め、群馬県の政治に関わる全ての人たちに、こう申し上げたい!!

 皆さん、時代の流れや世の中の認識の変化に、もっと敏感になりましょう!!旧態依然としたやり方は、もう通用しません!お互いに努力しつつ、旧来の政治文化を変えていこうではありませんか!!

 今のうちに、県政全体をもっと透明にしておく必要があると思う。そうじゃないと、どこかで必ず「キツいしっぺ返し」に遇う!そんな予感がしてならない!!

 県議会終了後は、大事な「政務」が待っていた。16時に前橋市の某後援会のメンバー(約30名)が来訪。熱心な支持者の方々と久々に会えて、スゴく嬉しかった!!簡単な県政報告の後、1人1人と写真撮影をした。

 16時45分からは某メディアの取材。続けて、群馬県のアート政策に関する協議。気がつくと18時。簡単な打ち合わせの後、県庁を出た。