2023年11月8日

 日本時間の昼12時。ロンドンに向かう航空機の機中で、パソコンを起動させた。

 先ほど、機内のネットにようやく繋がった。が、担当部から、機内で目を通したいと思っていた肝心の資料が、まだ届いていない。宇留賀副知事の指摘を受けて、最後の修正をしているようだ。

 スコットランドでのプレゼン資料が送られて来る前に、高度1万メートルからの最新のブログを書く。

 昨日、「令和5年度 叙勲•褒賞伝達式」の後で、地元紙(上毛新聞)のエース記者から、声をかけられた。次のような短い会話を交わした。

 「知事、ブログの連載シリーズ、ようやく終わりましたね!」

 「うん、言いたかったことは、きっちり発信出来た。伝わる人には、ちゃんと伝わっていると思う。これ以上、続けると、マジで主要メディアに取り上げられる可能性がある。頃合いだと思って、やめました!!(笑)」

 そう、このブログは、皆が考えている以上に、あちこちで読まれている。知事就任後は、「尖った発信」を控えているが、依然として、それなりの影響力があるということだ。

 報道と言えば、少し前に書いた地元の小渕優子衆院議員(自民党選対委員長)に関するブログが、地元紙や大手紙(群馬版)の囲み記事になった。

 いつものように(?)、あちこちで、物議を醸したようだ。もちろん、永田町の知り合いからも、電話があった。

 何度も言っているように、あのブログは小渕優子氏に対する本気のエールとして書いた。全体の文章を、よく読んで貰えば分かる。

 もっとフワッとした、差し障りのない言い方はあったかもしれないが、あえて直裁的な表現を使った。ある種の危機感を感じていたからだ。

 考えて見て欲しい。目の前では歯の浮くようなお世辞を口にしながら、陰でコソコソ悪口を言うのが、本当の支援者と言えるだろうか?!

 群馬県の知事として、地元選出の小渕優子という政治家を本気で応援している。だからこそ、ある程度の反発も覚悟して、あのブログを掲載した。いわば「確信犯」だ。(笑)

 当然のことながら、あのブログの内容を今さら訂正するつもりはないし、誰かに謝るつもりもない!!

 え? 国政に関わっていない知事が、国会議員や中央の政局について語るのは僭越じゃないかって?!そんなことを囁いている議員がいるとすれば、筋違いの台詞だ。「ちゃんちゃらおかしい!」と言わせてもらう。(笑)

 山本一太は65歳。知事になる前に、24年間も自民党の参院議員を務めている。しかも、国政と県政は、(いろいろな意味で)直結している。閣僚や党幹部も経験した1人の政治家として、政府や与党の政策や動向に、自分なりの見解を持つのは当然だ。

 政治家として、「どんな問題について、どこまで何を語るか?」は、自分自身で決める。そして、自分の発言によって生じる結果は、全て自分の責任だ。極めてシンプルな理屈でしょう?!

 過去のブログにも書いた記憶があるが、そもそも、自分が正しいと思ったことを自由に発言出来ないなら、政治家をやっている意味がない!そうは思いませんか?!

 が、そうは言っても、文章の一部を切り取るか、要約して掲載された記事(決して不正確な内容とは思わないが)を見て、不快に思ったり、心配している人たちがいるかもしれない。

 そこで、(誤解のないように)改めて次の2つのことを書き残しておく。

 第1に、自分は(知事になる)ずっと前から、小渕優子さんのことが好きだし、本気で応援している!!

 そうじゃなかったら、あんなことは書かない!!普通に考えれば、損するだけだ。地元(吾妻郡)の支持者だって、重なっている。場合によっては、自分自身の選挙にも影響しかねない。

 第2に、あのブログで述べたことは、あくまでも山本一太個人の見方であり、意見だ。以前から、あの事件に関わった「取り巻きの方々」に、もっと代議士本人のことを真剣に考えて欲しいと感じていた。

 優子さんには、優子さんの信念や考え方があるはずだ。ご本人のやり方で過去を乗り越え、「完全復活」を果たして頂きたいと心から願っている!!この点について、もう余分なことは言わない!!

 それにしても、岸田内閣の支持率の下落が止まらない。今後、いかなる選挙においても、自民党の候補者に逆風が吹く可能性がある。いろいろ苦労も多いとは思うが、小渕優子衆院議員には、自民党4役の一角を占める選対委員長として、是非とも実績を積み重ねて欲しい!!

 そして、近い将来、閣僚としても檜舞台に立ち、国政を牽引するリーダーの1人になってもらいたい!!もちろん、知事として、地元(群馬県)の発展にも、(引き続き)力を貸して欲しいと思っている。

 個人的には、もう一度、(途中で辞任せざる得なかった)経産大臣になってもらいたいなあ。政府と経済対策の分野で連携したい案件が山ほどあるからだ。

 知事の勝手な都合ではあるが(笑)、少子化担当大臣もやってもらえると嬉しい!せっかく、県庁に「子ども真ん中推進監」を新設したのだ。

 小渕優子選対委員長は、これからも(事あるごとに)様々な批判や中傷に晒されるだろう。逆に考えると、メディアから攻撃されるのは、注目されている(=スター性がある)証拠でもある。

 しかしながら、(前回のブログで物議を醸したから言う訳ではないが)、小渕優子氏が今後、どんな厳しい立場に立たされても、地元はしっかりと彼女を支えていく。

 少なくとも、地元の知事である自分は、最後まで応援団の立場を貫くつもりでいる!!

 優子さん、選対委員長としての重責、本当に大変だと思いますが、全力で頑張ってください!!余分なことは気にせず、存分に力を振るってください!!

 疲れた時は、地元の伊香保温泉や四万温泉、草津温泉で身体を休めることも忘れずに!!

追伸:
1.これでも、20年以上、永田町で政治家の実態を目の当たりにして来た。中には、平気で卑怯なことをやる人たちもいる。

 表面的には、「俺たちは同志だ!」みたいな顔をしながら、陰では悪口を言い回ったり、足を引っ張ったりする政治家が何と多いことか!!(ため息)

 困った時に助けてもらった人を、自らの保身のために裏切ったり、他人の人事を嘘を言ってまで妨害したり、最低だと思う行為も目撃して来た。永田町を卒業した今も、「絶対に許せない」ことが、たった1つだけある!!(怒)

 まあ、権力闘争の世界とは、そんなものだ。(苦笑)

 にもかかわらず、小渕優子氏には、こうした「嫌なところ」が全くない!陰で他人の妨害をしたり、変な計略を練っている場面も見たことがない!ある意味、稀有な政治家だ。

 ここらへんの「人間性」は、まさにお父上(故 小渕恵三首相)譲りではないかと感じる。実際、彼女には、様々な場所(永田町や霞ヶ関、経済界や学術会)に、多くの「隠れファン」が存在する!!

 政治家として本気で勝負を賭ける時には、助けてくれる人々が大勢、出現するはずだ。だからこそ、一刻も早く(自分のやり方で)過去を精算してもらいたいのだ。

2.先日、自民党の元宿仁 事務総長と、久々に電話で話をした。党内事情や政局を知り尽くした元宿さんとの会話は、常に情報満載だ。

 群馬県の川場村出身で、地元愛の強い元宿氏が、長年に渡って与党自民党の組織の中核(事務方のトップ)にいることは、群馬県知事にとっても、スゴく有難い!!

 この人は、懐が広いし、何より思慮深い。余分なことは、絶対に言わないもの!!2度目の知事選の際も、いろいろと心配してくれた。海外出張から戻ったら、一度、訪ねようと思っている。

3.あ、スコットランド関連の資料が届いている。先ずは、ザッと読んでみよう!!