2023年10月19日:パート2

 間もなく午前零時。今晩は(寝る前に)もう1本、ブログを書くことにする。

 昨日、群馬テレビの労働組合が、武井和夫 社長が過度な人事等で労働環境を悪化させたとして、県労働委員会に救済を申し立てた。

 同日の労組の記者会見を受けて、NHKが昨晩のニュースで取り上げた他、本日、地元紙を含む全国紙(群馬版)が、一斉にこの問題を報道している。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20231018/1060015663.html

https://news.yahoo.co.jp/articles/2de888d8f5cc0160395153df50e3ea0b09b0109d

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/7848fb3bb578af292f4cb6a8b1128c22f99c0a9e
 

 午後の定例会見では、記者たちの質問が、この問題に集中した。が、この件に注目が集まるのは、ある意味、当然の流れだと思う。

 県内唯一のテレビ局である群馬テレビは、県民生活に密着した地域情報や、県から県民に向けた県政情報の発信媒体として、また災害時の緊急情報発信の担い手として、県民サービスの向上に大きな役割を果たしてもらわねばならない存在だからだ。

 

 しかも、群馬テレビの筆頭株主は、他ならぬ県なのだ!!
 

 会見の幹事社を代表して、最初に発言した記者から、早速、「知事はこの問題をどう受け止めているのか?」と聞かれた。

 「組合の申立書の内容や会社側の主張を直接、見たり聞いたりしたわけではないので、軽々に判断は出来ない」と思いつつ、次のようにコメントした。

  「驚いたというのが、率直な感想だ。全国に群馬テレビのような独立系のテレビ局は10くらいあると承知しているが、こんな事態は一度も聞いたことがない!!」

 「この問題は、労働委員会で審査中であることを考えると、知事としてのコメントは控えたい。ただし、報道によると、武井社長は、次のような発言をしたとされている。

『(取材は)NHK前橋放送局に行ってもらえばいい!』
『ニュースなんか1つも流さなくていい!』
『県の取材なんか全部シャットアウトしたらいい!』
『(金銭面で)協力しない市町村は、取材に行く必要はない!』

 もしこの発言が事実だとすれば、テレビの公共性や報道機関の姿勢として、非常に問題のある発言だと思う。」

 会見でこの問題を取り上げた記者たちは、全員、群馬テレビの経営陣(社長)の対応に、厳しい批判の目を向けている感じだった。事実、複数の記者たちから、こんな趣旨の質問が相次いだ。

 「(社長が)3年間で25回、122人を人事異動させるというのは異常な事態。これを踏まえて、株主である群馬県は、どんな対応を考えているのか?!」

 「(労組の資料によると)県が筆頭株主を務めている県内唯一のテレビ局が、『お金が出ているか出ていないかで、県や地域に取材に行くかどうかを決める』みたいなことをやっていたようだ。この点に関して、知事はどんな問題意識を持っているのか?!」

 こうした質問には、次のように答えた。

 「報道によると、労組の皆さんは、株主にも説明したいと言っているようだ。県の担当部にもそうした話が来ているようなので、担当部によく説明を聞いてもらう。その内容を踏まえて、県としてどんな対応をすべきかを検討したい!!」

 あ、お風呂のお湯が溜まった。身体を温めてから、布団に入る。この続きは、次回のブログ(その2)で。

追伸:群馬テレビの社員の皆さんも、県内唯一のテレビ局のスタッフとして、それぞれの分野で、誇りを持って頑張って来られたに違いない!!

 いろいろ思うところもあったが、知事という立場を考えて、慎重に言葉を選んだ。群馬テレビの主要な株主として、引き続きこの問題を注視しつつ、県として「どんな対応をすべきか?!」を考えていく。

 


<本日の定例会見では群テレ問題に質問が集中!>