2023年10月8日

 15時過ぎ。高崎の自宅にいる。日曜日の今日は、久々の完全休養日。(ふう)終日、リラックスして過ごす。夜は、長い散歩に出かけるつもりだ。

 さて、休日のブログに掲載したい話題は山ほどある。が、「直滑降ファン」の間で静かな波紋(?)を広げつつあるシリーズ「知事の弱み(?)シリーズ」の続編(その4)を書くことに決めた。

 先ずは、中央政界の話題から始めたい。

 地元の小渕優子 自民党選対委員長が、過去の政治資金をめぐる問題で、連日、マスコミ等に叩かれている。特に、ネットメディアからの攻撃は執拗だ。

 特に、岸田政権に敵対する一部のメディアは、自民党4役の一角を占める選対委員長の隠された火種(?)を探すのに、しゃかりきになっている。いわゆるマスコミの「言葉狩り」にも要注意だ。党幹部や閣僚の皆さんも十分、気をつけてください!!

 実際、複数の週刊誌が、小渕優子氏の周辺情報を洗っている。虎視眈々と、新たなスキャンダルを掘り起こすチャンスを狙っているようだ。

 事実、優子氏の地盤である吾妻郡で生まれ育ち、地域の事情を熟知した知事の耳にも、こうした動きが逐一、入って来ている。

 いつまた、どんなネタで小渕選対委員長への攻撃が始まるのか?!全く分からない。正直言って、毎日、心配している。

 優子さん自身も、こうした批判や攻撃には、辟易としているはずだ。(ため息)が、どんなに苦しくても、ここは思い切って攻撃の矢面に立ち、あらゆる事情や理由を、堂々と自らの言葉で説明するべきではないだろうか?!

 もちろん、何を言おうと、悪口を言い続ける人たちはいる。が、大半の国民は、こうした本人の真摯な姿勢と人間性を評価してくれるはずだ!!

 何度も言っているように、この「政治とカネ」の問題に一定の区切りをつけない限り、政治家 小渕優子の「真の復活」は難しい!!これが自分の一貫した見方だ。

 逆に言うと、この試練を克服した時、小渕優子氏は、初めて「真の総理候補」(初の女性宰相候補)として、世間から認知される。そのためにも、ここは「政治家としての覚悟」を示す必要があるのではないか?!

 政界の偉い人たち(長老)に応援されているとかされていないとか、そんなことは関係ない!小渕優子衆院議員には、持って生まれた「スター性」がある!!これも、政治リーダーとしての重要な条件だ。

 加えて(反発を恐れずに言うと)、優子さんには、この機会に(というか今度こそ)、地元の事務所や後援会の古い慣習や体質を、思い切って抜本的に改革して欲しい!

 周りの人たちは、小渕優子代議士の前では、「表面的なお世辞」しか口にしない。こんなことを正面から言えるのは、恐らく自分くらいだろう。

 が、これこそが、本気で優子氏を応援している人たちの、切なる願いだ。そうじゃないと、毎回、同じことが繰り返される!!

 それと、もう1つ、言っておきたいことがある。小渕優子氏は、8年前に政治資金規正法違反問題の責任を取って、閣僚を辞任した。元秘書に「禁錮2年、執行猶予3年(求刑禁錮2年)」の有罪判決が下ったことは記憶に新しい。

 それ以来、2度の閣僚を経験した小渕衆院議員は、どちらかといえば裏方で、党の活動を真面目に支えて来た。着実に実績を積み重ねて来た。その上で、今回、久々に表舞台に登場したのだ。

 しかも、優子さんよりずっと悪質なルール違反をやっている政治家なんて、(中央にも地方にも)山ほどいる。

 にもかかわらず、彼女がここまでやられ続けるのは、(個人的には)不公平(アンフェア)な気がしないでもない!が、これはやむを得ないことだ。

 世の中は、そもそも不条理なもの。同じことをやっていても、目立たない政治家の醜聞なんて、メディアは見向きもしない。そんなことをしても、視聴率や部数は稼げないからだ。

 逆の見方をすれば、小渕選対委員長が叩かれるのは、それだけ国民の間に、注目度(存在感や影響力)がある証拠でもある。

 残念なことに、「政治とカネ」をめぐる政界の不祥事は後を絶たない。国民の政治不信は強まる一方だ。それに伴って、有権者(タックスペイヤー)の政治や行政に対する目は、益々、厳しいものになりつつある。

 ひと昔前には、周りからの「お目こぼし」で特に問題にもならなかった中央や地方のシステム、ビジネスモデルが、実は(今の世の中の基準で)見逃せないやり方、世間から厳しく批判される構図に変わっていることに、どれだけの人間が気づいているだろうか?!

 このことを踏まえ、(誤解を恐れずに)次のことも書き残しておく。

 知事になって4年間が経過した。その中で分かったのは、情報こそ、知事の力の源泉ということだ。「情報を制するものが、勝負に勝つ!」これは、どの世界でも同様だろう。

 山本一太知事は、周りが思っているよりずっと多くの情報を把握している。自らが常に情報を集める努力をしていることに加え、様々なルートから、様々な情報が勝手に集まって来るからだ。

 知事が情報に敏感なのは、当然と言えば当然だ。例えば、県内企業のことを知らなければ、産業戦略なんて立案出来ない。市町村と連携するためには、過去の色々な経緯だって、掴んでおかなければならない!県に関連する人事を決める際も、正確な情報が必要だ。そうでしょう?!

 毎日、全力で知事の仕事に取り組んで来た。県内で起こる森羅万象は、県政(=知事)に繋がっている。あらゆる分野の事業について真剣に説明を聞き、議論を重ね、決断を繰り返すうちに、これまでは全く知らなかった様々な事実に気がついた。

 これも率直に言うが、過去の県政や県の事業に関して、「中身がどう考えてもおかしい!」「理屈に合わない決定だ!」「政策決定プロセスが不透明じゃないか?」と感じることは、山ほどある。

 もっと本音を言うと、不条理な要求に対して腹が立ったり、不快に思ったりする時でも、(グッとこらえて)「本当はガツンと言ってやりたいこと」を呑み込んでいるのだ。

 なぜ、不条理かつ不合理なこと、不透明なことでも、軽々に言及しないようにしているのか?!理由は明快。「県内で不必要な対立を煽っても、県民のためにならない!」と考えているからだ。

 何度も繰り返しているように、知事を目指した理由はハッキリしている。知事になること、知事を続けること自体が目的ではない!!

 選挙に勝って知事になった目的はたった1つ。知事という看板を最大限に活用して、「県と県民のためになることを、1つでも多く実現する」ことだ。

 そのためには、粘り強く関係者との調整や交渉をやり、意見の違う人たちを説得する努力を尽くさねばならない!!

 「政治とは妥協の産物だ。残念ながら、100%、こちらが正しい時でも、妥協しなくてはならない!」

 難しい場面に直面する度に、オバマ大統領のこの言葉を心の中で繰り返している。

 納得のいかないこと、悔しいことにも耐え、「韓信の股くぐり」をやっても、県の発展に資する事業の実現を優先する。このことが群馬県の発展に繋がり、県民の幸福度向上に結びつく。そう信じて、ここまで頑張って来た。

 ただし、どうしてもそうせざる得ない場合は、そうしなければ県民にとって必要なことを実現出来ない場面に遭遇した時は、いかなる反発があろうと、どれほど関係者が困ろうと、あらゆる情報を明らかにしようと心に決めている。壁を打ち破るために、世論(国民や県民)の支持(後押し)を得る。ローマ時代から続く民主主義の常道だ。(笑)

 以前にも書いたが、このちっちゃな発進装置(直滑降ブログ)には、目立たないのをいいことに横行している不正な慣行や、隠れて悪事を働いているメディアには叩かれない人々を、表舞台に引き摺り出す威力があると信じている。そのために、20年もかけて発信力を研ぎ澄ませて来たのだ。

 それもそのはず。山本一太の原稿にボツはない!(笑)必要なら、「その100」まで連載を続けられる!!発信を続ければ、誰かが電波をキャッチする。そして、必ず大きな波紋を起こせる。これは、過去の経験からの確信だ。

 あ、もうこんな時間だ。そろそろ夕食の準備を始める。次回のブログでは、「なぜこのシリーズを掲載したのか?」を話したい!!

 さて、と。美味しい紅茶を飲む。