2023年10月4日:パート2

 23時過ぎ。お風呂に入る前に、もう1本だけブログを掲載する。

 過去4年間を振り返ると、歴代の知事が誰もやったことのないことを随分、やってきた気がする。例えば、政策や事業の中身だけでなく、政策決定のプロセスや広報戦略、政治家としてのスタイルも、自分と前の2人の知事(小寺知事と大沢知事)では、かなり違うと感じている。

 その1つが、県内の職域団体や業界へのアプローチだ。一昨年くらいから約1年かけて、県内の主要な職域団体や業界と意見交換を実施した。全て知事である自分自身が、組織団体の本部に足を運び、そこで役員の方々と議論をするという形だった。

 最初から最後まで自分が司会を務め、出席者からの質問や意見に対して、全て知事自身の言葉で説明したり、発言したりした。

 あちこちで、こう言われた。

 「知事がわざわざ本部まで来てくれたのは、うちの組織が出来てから初めてのこと。しかも、こうした形で知事と業界団体が議論するなどということは、今まで一度もなかった!!」と。

 特に建設業協会に関しては、公共事業に関する知事の方針を丁寧に説明するため、県内12ヶ所の支部と個別に会議を行なった。全ての支部に知事が出かけて行って、そこで意見を交わした。これも、前例のないことだそうだ。

 体力的には相当、キツかったが、県内の様々な組織団体や業界団体の声を直接、拾うことで、経済を含む地域社会の現状や問題点を把握することが出来た。

 業界や職域団体とのコミュニケーションを、ここまで真面目にやっている知事は、他県にもそういないのではないか?

 今年中に、2期目(=2回目)の「知事と職域団体との意見交換ツアー」を始めたいと考えている。今回は、もう少し知恵を絞ったやり方を検討中だ。問題は、多忙な知事の「体力と精神力がどこまで続くか?」だな。(笑)

 県のトップである知事として、医師会や歯科医師会、看護協会、薬剤師会等の医療関係団体、裾野の広い建設業協会、地域の商工会議所や商工会を含む経済団体、JAを中核とする農業団体、特定郵便局長会、福祉関係団体や教育関係団体等の代表者の皆さんとは、「必要な時にいつでも連絡を取り合える」関係を維持している。

 そんな中で、改めて強く感じるのは、組織のトップになる人物は、(例外なく)他人を惹きつける魅力があるということだ。そもそも、どんな組織でも、人望や決断力がなければ、リーダーに選ばれるわけがない。そうでしょう?!

 例えば、経済団体の代表とも言うべき商工会議所連合会の会頭も、建設業協会の会長も、JA群馬の会長も、医師会長も、歯科医師会長も、看護協会や連盟の会長も、地域を統括する複数の郵便局長も、(全員はとても列挙出来ないが)心から信頼出来る人間性とリーダーシップを兼ね備えた人物ばかりだ。(ニッコリ)

 県内の各種の組織団体に、こうした立派なリーダーが揃っていることは、知事にとって、スゴく幸運なことだと思っている。どんな分野でも、新しい一歩を踏み出すためには、それぞれの業界や組織を担うこの人たちとの調整と丁寧な説明が必要だと考えているからだ。

 県内の状況は、刻々と変わる。地域の実情や課題、それぞれの分野で頑張っている人たちの声を県政に反映させるためにも、県内の様々な組織団体トップの人たちとの信頼関係は、今後も重視していきたいと思う。
 
 さあ、そろそろ寝る準備を始めないと。明日も朝から日程が詰め込まれている。