2023年9月28日

 20時30分。少し前に帰宅。顔を洗って着替えてから、パソコンの前に座った。

 今晩は来県した東京のマスコミ関係者と会食。永田町の政局から岸田政権の展望、県政に至るまで幅広いテーマで意見を交わした。とても勉強になった。(感謝)

 本日は、午前8時30分に自宅を出発。午前10時から県議会本会に出席。3日目(最終日)の一般質問に臨んだ。

 13時からは、3人目の質問者である入内島県議と、山本県政の理念や哲学について議論した。最初から最後まで、知事と県議の1対1のやり取りが続いた。(ふう)

 あまりに概念的なフワッとした議論にならないよう、出来るだけ具体例を挙げながら、知事としての考えを述べた。

 日本も地方も「脱成長」を目指すべきではないのか?!幸福度とは何か?!環境と成長、グローバル化と自立分散型社会は両立し得るものなのか?!

 変化する世界の中で、地方はどんな選択をするべきなのか?!ナショナリズムが台頭する世界情勢の中で、どうやって群馬の農業や環境を守っていくべきなのか?!

 ザクっと言うと、次のような持論を展開した。

 「失われた30年と言われるように、この間、日本はほとんど成長していない!94年当時、日本のGDPは世界の18%を占めていた。が、最新の数値では、この割合が4%まで激減している。」

 「『1人当たりのGDP』に関して言うと、2000年の時点では、日本はルクセンブルグに次ぐ世界第2位だった。それが今では、隣国の韓国にも抜かれ、25、6位まで落ち込んでいる。」

 「残念ながら、ここ数十年、日本ではイノベーションが起こっていない!が、それでも、経済成長を諦めるという選択肢はないと思っている。個人的には、まだまだ日本は成長出来ると信じている!!」

 「この考え方を踏まえて、群馬県は、あくまで『成長』を求めていく。成長のないところには、夢も希望もない!成長により生み出されるリソースが減れば、分配そのものが少なくなる。」

 「もっと具体的に言うと、成長を諦めたら、社会保障に回す資源も減少する。脱成長の議論は、『皆で貧しくなる』みたいな選択だ。例えば、知事として、(全国で最も手厚い制度となった)『高校生までの医療費無償化』を決断できたのは、財政改革の道筋が見えてきた(=持続可能な財政の形が見え始めた)からに他ならない!!」

 「成長と環境、グローバル化と自立分散型社会は両立出来る!その答えが、群馬県が進めるグリーンイノベーションや『5つのゼロ宣言』だ。自立分散型の社会を実現することは、資源を浪費せずに成長する、すなわち地球環境の保全にも繋がる。地域の再生可能エネルギーの活用は、最も分かりやすい事例だ!!」

 約60分、原稿は全く読まずに答弁した。国会議員時代によく出演していた「朝まで生テレビ」を彷彿とさせる質疑だった。(笑)

  そもそも、政治家 山本一太は、(昔から)原稿のない「ライブの討論会」の方が得意なのだ。これはこれで刺激的だった。

 県議会の審議で、こんな1対1の質疑が出来る場面は、ほとんどない。この機会を捉えて、群馬県を発展させていくための知事の戦略や哲学を、しっかり説明させてもらった。それなりに歯応えのある議論が出来たと思う。(感謝x2)

 県議会本会議が終わったのは、15時30分。16時からは、来庁した東武鉄道の根津会長、都築新社長と面会した。宇留賀副知事や岡田DX推進監にも同席してもらった。

 久々に再会した根津会長は、相変わらず重量感(オーラ)のある方だった。1つ1つの言葉に重み(説得力)がある。

 こんな機会を、トップセールスが専門の群馬県が見逃すはずがない!(笑)早速、新会長と新社長の前で、群馬県の公共交通や観光分野における未来構想を簡潔に説明させて頂いた。

 短い時間だったが、中身のある意見交換が出来た。根津会長、都築社長、ありがとうございました!!

 今後は、東武鉄道との更なる連携の可能性も模索していきたいと考えている。

 さて、と。最新のニュースを(ネットで)チェックしながら、腹筋だけはやっておこう!!

 


      <東武鉄道の根津会長と都築社長が来訪>