2023年8月31日
20時30分。韓国(金浦空港)から東京(羽田空港)に向かう飛行機の機中からのブログ。羽田空港着は22時過ぎになる予定だ。
昨晩のフライトで、済州島に移動。午前9時過ぎにホテルを出た。午前9時過ぎから、済州道庁で首脳部と会談。今回の訪問の目的を説明した。和やかな雰囲気の中で懇談。
続けて午前10時からは、観光公社を訪問。本部長を含むスタッフの人たちと意見交換を行なった。
観光公社との会議では、韓国を代表する観光地である済州島の現状や今後の展望、観光戦略の変遷等について、詳細な情報を得ることが出来た。
特に、日本語の堪能な公社の課長が準備した群馬県訪問団向けのプレゼンが素晴らしかった。群馬県と済州島の間に、思わぬ歴史的な繋がりや共通点があることを知った。
午前11時30分。済州道の幹部が主催する昼食会に出席。現地の料理を食べながら懇談。幅広い話題で盛り上がった。ここでも、群馬県の参考になる様々な話に耳を傾けた。
おっと。先ほどから、気流の悪い場所を飛んでいる。機体が揺れて、書きにくい。ベルト点灯サインと共に、「しばらくは席を離れないでください」というアナウンスもあった。が、お茶をこぼさないようにしながら、ブログを続ける!!
かつては、毎年のように、日本から大勢の観光客が訪れていた済州島だが、その後、様々な要因で日本からの旅行者は大きく減少。今は、シンガポールや台湾、インドネシア等からの訪問者が多いとのこと。
以前は済州島の代名詞だった「カジノ」を楽しむのは、主に中国からの観光客。中国人へのビザの緩和政策が影響しているようだ。
代わって済州島の魅力の中心に躍り出ているのは、ユネスコの自然文化遺産にも登録されている絶景(海や山の自然)を楽しむツアーや、人気のある「韓流ドラマ」が撮影された地域や場所へのツーリズム(いわゆる聖地巡礼)だと聞いた。
そう、あのマカオでさえ、収益が下がっているカジノ頼みの戦略から、脱却を図っているそうだ。シンガポールも同様。自分の目から見ると、これからカジノに参入しようとしている日本の動きは、世界の流れに逆行した(?)「周回遅れ」にしか映らない。(苦笑)
昼食の後は、著名な日本の建築家が設計した「PODOホテル」を視察した。伝統的な韓国の建築様式を取り入れたこの近代的な平屋のホテルは、上から見ると「葡萄」の形をしている。草津温泉の旅館の息子として生まれた知事の感覚からしても、素晴らしいリゾートホテルだ。
最も印象的だったのは、館内に「葡萄の匂い」を人工的に作り出していること。済州島の中でも、唯一、本物の「温泉」を引いているホテルだと聞いていたので、最後に見学したスイートルームの湯船に、温泉を出してもらった。
白濁したアルカリ性の泉質。少しぬるぬるして、肌には優しい感じがした。「まあ合格かな」みたいな感じだ。(笑)
いずれにせよ、温泉に関しては、(当然のことながら)圧倒的に群馬県が勝っている!!
何度も言っているように、日本の温泉は独自の文化なのだ。「本物の温泉」が、いかに観光資源として大きな強みになるか!そのことを確信した瞬間だった。(ニッコリ)
済州国際空港から金浦空港へのフライト(国内線)が遅れる影響があると聞いて、ホテルの視察をやや早めに切り上げた。金浦空港から日本に飛ぶ最終便に乗り遅れたら、今日中に帰れなくなってしまうからだ。
予定より早い航空便で金浦空港に到着。無事に羽田行きの飛行機をキャッチした。空港ラウンジで待つ時間が少し長かったが、お陰で早めの夕食を済ませることが出来た。
もっと良かったのは、空港まで送りに来てくれた群馬県出身の総領事と、じっくり話す時間を取れたこと。さすがは、韓国専門家。韓国の国内政治を熟知している。とても勉強になった。
さて、と。羽田空港まで、あと40分余り。目をつぶって、少し休むことにする。空港から知事車で高崎の自宅に向かう。帰宅するのは、午前零時30分くらいになる見込みだ。
追伸:済州島には、2人の県議と群馬県の2名の温泉組合関係者が同行。現地の全ての日程に同席してもらった。皆さん、お疲れ様でした!!
<済州島観光公社の役員と>
<PODOホテルの視察>