2023年8月26日

 土曜日の午後。温かいミルクティーを飲みながらのブログ。

 午前中は外で陽の光を浴びた。来週からの海外出張や、その後の日米中西部会議など、今後も重要な日程が目白押しだ。

 今日は、夜までリラックスしながら、要人との会談でアピールすべき点や、会議でのスピーチの内容を、じっくり考えたい。

 それはそうと、8月の中旬に、NHKの月間世論調査の結果が公表された。岸田内閣の支持率は、前回よりマイナス5ポイントの33%。対して、不支持率は4ポイント上昇して45%だった。

 何度も指摘しているように、国会議員時代から「NHKの世論調査の数字が最も体感に近い」(=最も現実に近い)と感じている。岸田内閣に関して言うと、日経新聞の支持率は高過ぎるし、毎日新聞の数値は低過ぎる!!

 繰り返しになるが、主要メディアの間で、内閣支持率が15ポイントも違ったら、それはもう世論調査とは呼べない。(苦笑)米国の友人たちも、首を傾げている。国民は何を信じていいか分からなくなる。そうでしょう?!

 総理官邸も、NHKのデータを最も重視しているはずだ。

 過去のブログでも触れたが、先般、岸田総理が初めて地方で開催された「デジタル田園都市国家構想実現会議」に出席するため、群馬県を訪れた。昼食を食べながら、久々に総理と言葉を交わす機会があった。その中で、こう確信した。

 「岸田総理は、周りが思っているより、ずっと(精神的にも体力的にも)強靭だ。だから打たれ強い。たとえ、内閣支持率が3割を切っても、内閣の掲げた政策を実現するために、粘り強く取り組むだろう。岸田政権は、考えていた以上の本格政権になるかもしれない!」と。

 さて、今回のブログでは、先週の知事会見で発表した「EVカーシェアリング実証実験の開始」を取り上げる。当日の会見の動画や、少し遅れて県のHPに掲載される会見の議事録を読んでいただければ、内容はよく分かっていただけるものと思う。

 しかしながら、このブログの読者の人たちは、必ずしも知事会見を見ていない。わざわざ議事録を読む人も、比較的少数だ。加えて、あちこちで、県民の方々から、「知事のブログ、毎日、読んでます。お陰で、県の動きがよく分かる!」などと言われる。

 だからこそ、会見その他を通じて発信した重要な政策や事業は、このブログでも出来るだけ紹介するように心がけている。県内外の皆さんに、群馬県の新しい試みを伝えたい。ということで、今回は、上述したEV関連事業の内容を説明する。

 群馬県では、災害に強く、持続可能な社会を構築するため、「ぐんま5つのゼロ宣言」を掲げている。その中でも、特に「温室効果ガス排出量『ゼロ』」や「災害時の停電『ゼロ』」の達成に向けて、再生可能エネルギーの活用・拡大や、エネルギーの地産地消を積極的に推進している。

 こうした流れを踏まえ、今般、群馬県は、新たに電気自動車・EVを活用した取組を始めることを決めた。9月初めから、EVカーシェアリングの実証実験、題して「EG(イージー)シェア」をスタートさせる。

 この事業の最大の特徴は、群馬県が導入したEVを、平日は県庁や近隣自治体に公用車として活用してもらう一方、休日はカーシェアリングとして、県民をはじめ一般の方々に使ってもらうという点だ。

 このカーシェアリングは、来週、9月2日(土)から貸出を開始する予定。会見当日の24日から、事前予約を受け付けている。

 事業の開始にあたり、県民の方々この事業をより身近に感じてもらうため、愛称を公募した。その結果、事業の呼び名は「EGシェア」に決定した。

 「E」はEVやECO、「G」は群馬、そして「イージー」という響きには、簡単を意味する英単語「Easy」の意味が込められている。アメリカン•ニューシネマの代表作「イージーライダー」みたいでいいでしょう?!(笑)いや、年齢が分かっちゃいますね!!
 
 次に、事業の具体的な中身について。

 群馬県は、この実証実験のために20台のEVを導入した。これらのEVを、県庁舎や県の合同庁舎など5か所に配置。車種として、株式会社SUBARUのEV「ソルテラ」を選んだ。

 平日は、群馬県や近隣の自治体でEVをシェアし、公用車として活用する。こうすることで、自治体ごとに公用車を管理する従来の仕組みを変え、複数の自治体で公用車を一元管理することを目指す。狙いは、県全体で公用車の台数を削減することだ。

 また、公用車をガソリン車からEVへ転換することで、環境負荷の低減にも繋げる。

 対して、休日には、県民の皆さんや県外からの観光客など、様々な方に使っていただけるようにする。これにより、県民の移動手段の多様化と観光客の利便性の向上を図る。また、群馬県内でのカーシェアリングの普及にも結びつけていく。

 え?自治体がカーシェア事業を行う試みは、他の自治体でも行っている。が、「複数の自治体で車両を共用する」仕組みは、全国で初となる。そう、これも独自の群馬モデルなのだ。

 さらに、今回使用するEVの充電には、再生可能エネルギーを利用する。一部の庁舎では、「リユース太陽光パネル」を活用したソーラーカーポートを新たに設置し、そこで生み出された電気で充電出来る仕組みにする。

 更に言うと、災害時は、EVに蓄えた電力を避難所の非常時電源として活用し、地域のレジリエンスを強化する。

 具体的な設置場所は、県庁舎のほか、富岡、中之条、利根沼田そして太田の各合同庁舎の計5か所となる。利用予約は、専用のホームページで受け付けるほか、次世代交通システム「GunMaaS」とも連携する。

 詳しくはスライド記載のQRコードから、ホームページをご覧ください!

 今回の実証実験は、36か月間行う予定だ。今後、複数自治体での公用車管理のルールや、観光における活用方法などを検証し、新たな仕組みの社会実装に活かしていきたいと考えている。

 群馬県としては、引き続き再エネの活用やエネルギーの地産地消を推進する。同時に、カーシェアリングやMaaSなど、車社会からの転換に向けた取組を進め、持続可能な社会づくりを目指していく。

 あ、お湯が沸いた。大きく深呼吸をして、2杯目の紅茶(ハーブティー)を淹れる。

追伸:とても不思議なのだが、知事の会見資料のメールが時々、受信ボックスから消える。例えば、さっきまであった先週の会見資料のメールも消失した。そのため、EVシェアの資料(スライド)が、末尾に掲載出来ない。(ガクッ)

 パソコンに侵入されている?!明日、ウェブマスターに相談してみるつもりだけど、意味不明の現象だ。どなたか、思いつく理由があったら、ぜひ教えてください!!