2023年8月7日:パート2

 午後。仕事の合間に「街」を散策した。熱い紅茶を飲みながら、本日2本目のブログを書く。

 知事としての1期目(4年間)を振り返ってみると、(当然のことながら)最大のプライオリティーは、新型コロナ対策だった。

 先月の選挙の際の街頭演説や地区決起大会でも毎回、言及したが、特にパンデミック発生後の3年間は、「得体の知れない新型コロナウイルスから、県民の命と健康、暮らしを守る」ことに忙殺された。

 それだけに、過去4年間の知事の実績に関しては、必然的に「コロナ対策」が中心となる。例えば、県営大規模ワクチン接種センターの早期設置とか、全国で最速のワクチン電子手帳開発とか、観光地の経済回復を図った愛郷ぐんまプロジェクトの成果とか…。

 加えて言うと、他県の知事とは異次元の「トップセールス」にも、県民の注目が集まっていた気がする。逆に言うと、医療や福祉、教育分野での活動には、あまりスポットが当たっていなかったように感じる。

 実際、選挙中には、「山本知事は、福祉や教育政策を軽視しているのではないか?」みたいな批判も聞こえて来た。が、もちろん、これは事実と違う。

 その意味で言うと、各地の演説会において、某県議が、次のような趣旨の応援演説をしてくれたことが、スゴく嬉しかった。(感謝)

 「山本知事は、この4年間、(あまり目立たないが)弱い立場にいる人たちへの支援にも尽力してくれた。そのことも忘れないで欲しい!」

 「例えば、生理の貧困の問題に関して、生理用無料ナプキン提供サービスを県有施設に導入したり、ヤングケアラー支援の予算を確保したり、弱視の早期発見検査を(全国に先駆けて)始めたりしている。」

 「福祉政策を軽んじている」かのような誤解を解くためにも、知事1期目の医療、福祉、教育分野における主な実績を、このブログで簡潔に整理しておきたい。

【医療】
・高校生世代医療費無料化を実現。
・全国最下位だった県の臨床研修医採用人数を、ドクターズカムホームプロジェクトで改善。
・県の小児医療最後の砦である小児医療センターの建替を決定。

【福祉】
・大沢県政の時代から、関係者や県議会から度々、要望されていた保育士・保育所支援センター、障害者芸術活動支援センターを設置。
・様々な悩みや困り事を抱えている人が、気軽に相談出来るLINE相談窓口を開設。

【教育】
・全国トップクラスに充実した少人数学級を実現。(全日本教職員組合(相手候補の出身母体)調べ)
・全国46位だった公立高校のパソコン環境を改善。1人1台PCを1年で実現。(現在でも、22都道府県は未整備の状態。)

 保育士不足や教師不足に関する指摘もあったが、これも明確な根拠が無い。実際、保育士については 国の基準に上乗せした配置を行なっている。

 教師に関しても、文科省の教師不足調査で「群馬県は全国でも最良」と位置付けられている。

 いつも言っていることだが、政策への批判は、エピソードベースではなく、正確なデータに基づいてやって欲しい。行政を議論する際には、EBPM(具体的な数値に基づく政策立案)の考え方が不可欠だというのは、今や「世界の常識」でしょう?!(笑)

 2期目も、「こどもまんなか推進監設置」による子育て・弱者支援の他、女性活躍、SEL教育やインクルーシブ教育、MaaSによる交通弱者支援、多文化共生など、県民生活への支援にしっかり取り組んでいく。