2023年2月12日

 夕方。高崎の自宅にいる。2時間ほど、街中を散策して戻って来た。駅の周辺にあるカフェは、ほとんど満席。オーパやモントレーにも大勢の人がいた。県内の商業施設に賑わいが戻っているのは、スゴくいいことだ。

 それにしても、通行人の99%がマスクを付けている。日本人って、やっぱり真面目なんだなあ。もちろん、新型コロナが「5類」に移行した後も、感染防止対策は必要だ。

 ポストコロナ時代のモデルとして日本が目指すのは、依然としてしてウイルス罹患者の多い英国ではなく、感染者数を抑えているシンガポールなのだから!!

 先週の会見で、tsukurunに関する発表を行った。前橋市内に開設したtsukurunは、小中高生という若い段階から最先端のデジタル機材やソフトウェアで創作活動を行うことの出来る全国初の施設だ。

 そのtsukurunの利用者の作品を展示するメタバースワールド、「tsukurun meta(ツクルン・メタ)」を、2月23日(木)にオープンする。

 メタバースとは、仮想空間、仮想現実などと訳される。コンピュータやインターネット上で提供されるもうひとつの世界や、そこで提供されるサービスのことを指す。

 従来は、主にゲームに活用されていたメタバースが、最近では、ビジネスシーンでも活用されるようになり、注目を集めている。メタバース上で世界中の人と会話をしたり、場所を選ばず買い物が出来たりする。メタバースは、大きな可能性を秘めているのだ。

 群馬県では、この空間を活用し、デジタルクリエイティブ人材が自由に創作できる場所を提供するため、「tsukurun meta(ツクルン メタ)」を構築した。

 では、「tsukurun meta」で、具体的にどういったことが出来るのかを説明する。

 「tsukurun meta」は、主に2つのワールドで構成されている。
1つ目の「tower」ワールドは、tsukurunを利用している小中高生が作成した2DCGや3DCGの作品を展示・鑑賞できる空間となっている。

 2つ目の「night castle」ワールドでは、群馬県の特産品をモチーフにしたゲームを楽しむことが出来る。

 今回、県が主導して「tsukurun meta」を制作した。が、今後は、tsukurunの利用者自身の手で、このワールドを拡張・発展させて欲しいと考えている。ここが、今回の「tsukurun meta」の特徴だ。

 将来的には、過去に作品を展示した人と、新たに作品を展示する人などが交流できる空間を目指していきたい。

 ちなみに、当日はオープニングセレモニーとして、「tsukurun meta」制作者が案内するワールドツアーや、メタバースの著名人「水瀬(みなせ)ゆず」さんのトークイベントなどが開催される予定。詳しくは、tsukurun公式ホームページをご覧ください。

 群馬県は、今後も、tsukurunと「tsukurun meta」を拠点としたデジタル人材の育成を更に強化し、「クリエイティブの発信源」の実現に繋げていく。

追伸:今日、発表された新型コロナ感染者数は177人。県内の病床使用率は24、3%までレベルダウンしている。