2022年11月8日

 20時30分。食休みは終了。さっそく襲って来た眠気と闘いながら、頑張ってブログを更新する。(ふう)

 本日は、午前9時30分から庁議。冒頭の知事挨拶では、オンラインの画面に映った幹部の表情を見ながら、久々に国政の話をした。外交や安全保障分野はもちろんのこと、日本経済がいかに厳しい試練に直面しているのかを力説した。「それでも全員で力を合わせ、群馬県を前進させていかねばならない!」とも強調した。

 週1回の幹部会議である庁議が終わった後は、関係部局との協議。続けて午前11時から政策会議に参加。今週も、中身の濃い議論が出来た。この「ブレインストーミング空間」から生まれた構想や事業(イニシャティブ)は結構、ある。

 昼12時。県指定教習所協会の幹部が来訪。来夏の知事選における候補者(現職)として、組織の推薦状を手渡された。(感謝)昼休みに外出。前橋市内で大事な政務をこなし、県庁にとんぼ返り。そのまま知事室で、テイクアウトの昼食。その後も、仕事のメールを書いたり、複数の電話をかけたりした。

 14時。本庁ビルの隣にある昭和庁舎で行われた「令和4年度 秋の叙勲•褒章伝達式」に出席。県とって最も重要な行事の1つだ。知事室でモーニングに着替えて出席。20人を超える受章者の方々に、直接、表彰状を授与した。

 今年の伝達式で、勲章や褒章を授与された皆さん、おめでとうございました!!皆さんこそ、県民の鑑です。これからも益々、お元気にご活躍ください!!

 知事室で少し休んだ後、15時30分から再びオンラインの知事協議に臨んだ。5つの重要なテーマについて議論を交わした。気がつくと16時45分。10分ほど休んでから、17時からのウェブ番組「直滑降ストリーム」(収録)に飛び込んだ。今回も素晴らしい「となりの始動人」が登場。とても刺激的な対談だった。(感謝)

 さて、と。今回のブログでは、(前回の会見で発表した)「令和4年度医師臨床研修マッチング結果」について書く。

 若手医師の確保は、群馬県政における重要課題の1つだ。知事に就任した3年前、群馬県の「人口当たりの臨床研修医数」は、全国で最下位レベルだった。この惨状を何とか改善するため、知事就任直後に「ドクターズカムホームプロジェクト」を立ち上げた。以来、研修医数を増やすための様々な試みを続けて来た。

 こうした中、少し前に、今年度卒業予定の医学生等の臨床研修先を決める「臨床研修マッチング」の結果が公表された。

 それによると、今回は108人の「臨床研修医」の採用が内定。一昨年から「3年連続で100人以上」という高い水準を維持することが出来た。ひとまずホッとしている。

 県内の臨床研修病院はもちろんのこと、医師会等の関係者の皆さんには、新型コロナ禍の厳しい状況の中でも、積極的に見学を受け入れていただくなど、前向きな対応をしてもらった。知事として、改めて感謝を申し上げたい!本当にありがとうございました!!

 上述した「ドクターズカムホームプロジェクト」を通じて、知事と若手医師や医学生との意見交換会を開いて来た。例えば、今年の5月にも、群馬大学医学部地域医療枠の新入生との懇談を行なっている。

 加えて、医療現場の声に耳を傾けながら、tsulunosを積極的に活用した「臨床研修病院の紹介動画の作成」や、病院見学に対する「交通費助成」など、様々な努力を積み重ねている。そうした地道な取り組みが、今回の成果に結びついたと考えている。

 言うまでもないないことではあるが、医師不足に悩んでいるのは群馬県だけではない!すでに一部のメディアで報道されているように、群馬県と埼玉県の県境地域における医師や診療科の偏在といった課題に対応すべく、この度、群馬大学と埼玉医科大学を中心とした「未来医療人」育成に向けた協定が締結される流れになっているようだ。

 両大学の学生が参加する教育プログラムを開発し、総合診療に関する教育などを推進する構想だと聞いている。

 上記のニュースを聞いて、「なるほど、良好な地域医療を維持していくためには、医師の確保や医学生に対する教育の充実などを総合的に進めていく必要がある」と再認識した。

 群馬県は、引き続き、「臨床研修医の確保」に全力を注ぐ。加えて、今後は、中堅医師の確保や、医師の県内定着にも、一層力を力を入れていく方針だ。

 先月には、初めて「知事と子育て世代の医師や中堅医師」との意見交換を実施した。保育と教育の充実や、県外から医師を呼び込むための情報発信など、実際に現場で働く医師の方々から、貴重なご意見やご指摘を頂戴した。

 今後も様々な意見に耳を傾けつつ、全ての医師の皆さんが「働きやすいと感じる環境」を整備していきたい。併せて本県医療の魅力を発信し、「選ばれる群馬県」の実現を目指す。そのことが、若手医師の更なる確保にも繋がると確信している。
 
 さあ、運動の時間だ。
 

 

         <県内臨床研修医数は高いレベルを維持>

 

<秋の叙勲•褒章伝達式>

 

<県指定教習所協会からの推薦状>