2022年10月30日

 昼12時過ぎ。熱い紅茶を飲みながらのブログ。

 昨日の午後、群馬県企業局が管理する前橋市内の「関根発電所」を視察した。休日で申し訳なかったが、企業局の発電課長にも来てもらった。この施設に関しては、25日の地元紙(上毛新聞)に、「騒音に関する苦情が近隣住民から寄せられている」という記事が掲載された。

 この報道を受け、企業局(発電課)に、これまでの経緯を確認した。以下のような流れだったことが分かった。

 令和2年の2月、施設点検中の作業ミスのため、関根発電所で故障が発生。稼働中止を余儀なくされた。翌月には、騒音の発生が予測されることを周辺住民に知らせている。現在の企業管理者が、赴任する数ヶ月前のことだ。

 5月。山本県政で初めての企業管理者が着任。12月の令和3年当初予算の協議の際、関根発電所が故障していることと、再稼働のためのリニューアル工事をどう進めていくかについての説明を受けた。

 その後、令和3年は、特段の動きがなかったようだ。が、今回の報告で、令和4年の1月から、水しぶきや騒音についての苦情が寄せられていたことを知った。発電事務所は9月に住民説明会を開催し、騒音について謝罪していたとのこと。

 前述したように、関根発電所の故障とリニューアルの必要性に関しては、昨年末の予算協議の中で説明を受けていた。が、周辺住民からの苦情が出始めた今年の1月以降、水しぶきや騒音の問題について、企業局から具体的な報告はなかった。正直に言うと、「上記の新聞報道で事実を知った」というのが実際のところだ。

 故障した発電所現場の周辺を歩いてみたが、確かに水の音がうるさい。住民の方々から苦情が出るのは当然だ。この問題で住民の皆さんにご迷惑をかけていることを、大変、申し訳なく思う。

 何より、県のトップとして、この問題を把握出来ていなかったことを、率直に反省している。「新型コロナや豚熱を含む問題に忙殺されていた」みたいな言い訳は通じない。

 「関根発電所問題」への対応については、地元紙の報道があった直後から協議を始めている。明日(31日)の午後、この問題に関する記者会見を開くことを決めた。

 考えてみたら、同日の昼12時10分から、知事選に関する会見をセットしていた。が、こちらは政務(地元の政治活動)についての会見なので、質問は知事選に絞らせてもらう。

 その後で、関根発電所の問題に関する正式な知事会見をやらせてもらうことにした。この問題の経緯や今後の対策について、改めて詳しく説明したい。

 当然のことながら、行政だって判断を誤ることはある。人為的ミスを100%、無くすことも難しい。が、最も重要なのは、県民(国民)に対して、「けっして都合の悪いことを隠さない」(=ウソをつかない)ということだ。これは、政治全般に言えることだと思う。

 何か問題を指摘された時は、しっかりと事実関係を調査する。その上で、行政の判断に間違いがあったと思われる場合は、その事実を率直に認め、「なぜそうなったのか?」を丁寧に説明する。同時に、問題解決のために出来る限りの対策を講じる。

 これが、(今までもこれからも)群馬県の基本姿勢でなくてはならない!!そのことを、改めて肝に銘じた。

 説明責任と言えば、旧統一教会問題をめぐり紛糾する最近の国会の様子を見ながら、こう思わずにはいられない。

 「国民が怒っているのは、政治家が何かを隠したり、ウソをついているように見えることなのだ!」と。少し距離を置いて政治を見られる立場だからこそ、余計によく分かる。

 さあ、運動も兼ねて、街を散策する。