2022年9月9日

 間もなく23時。インディアナポリス市内のホテルにいる。1時間ほど仮眠を取ったら、体力も気力も回復した。我ながらタフだと思う。(笑)

 17時から19時過ぎまで、ホテル内の会議室で、県主催の現地企業交流会を開催。スバルを含む群馬県進出企業の幹部とインディアナ州政府関係者、同州の有力経済人、パデュー大学関係者等を招いた会合だった。

 会の冒頭、主催者(県)を代表して挨拶。後半にも、再び発言した。ちょっと喋り過ぎたことは反省しているが、どうしても、「そうしなければならない」と感じた理由があった。詳しいことには触れないが、本当に伝えたいことを伝えられて、ホッとしているのも事実だ。

 ここは、アメリカ合衆国。多少、ひんしゅくを買っていたとしても、大人しくしているより、しゃべり過ぎた方がいいに決まっている。熱意がなければ、何も伝わらない人々なのだ。

 それはそうと、知事の2度目の海外出張に同行してくれている県庁各部局の職員たちは、毎日、懸命に奮闘してくれている。(感謝)こんな言い方をすると申し訳ないが、過去の知事の海外出張とは、そもそも真剣度が違う。中身の濃さも全く違う。訪問先は十分な協議の上で絞り込んでいるし、出張の成果目標もずっと明確だからだ。

 加えて、会談する相手が、他国の政府首脳や大臣レベルなのだ。気がつくと、国会議員時代の海外訪問と同じレベルの情報や対応を求めている自分がいる。出張に関係する部局は、さぞかし「てんてこ舞い」の状態だろう。(感謝X2)

 が、県庁スタッフの努力は、けっして無駄になっていない。実際、今回の2ヶ国(フィンランドと米国)への渡航は、「必ず具体的な成果に繋がる」と確信している。

 同時に、(まだ出張は終わっていないが)「いろいろと改善すべき点がある」とも感じている。え?もちろん、知事の姿勢にも、反省点がある。県庁職員がこれだけ必死に準備をしてくれているのだ。知事だって、もっと真剣勝負で臨まねばならない!

 ある意味、自分自身の中にも「甘え」があった。「次回の海外訪問の際は、全ての会談で、『知事の思いを正確に英語で伝えられる』ような事前準備をしていこう!」そう心に誓った。

 さて、本日は、インディアナのホテルを午前7時30分に出発。ラファイエット市にあるパデュー大学に向かった。目的地に着いたのは、午前9時過ぎ。午前10時から、インディアナ州の前知事でもあるミッチ•ダニエルズ学長と面会。群馬県とパデュー大学との連携の可能性について議論した。

 続けて、広大な敷地にあるパデュー大学の施設を見学。午前11時からは、次期学長が内定しているムーチェン学部長主催の昼食会に出席。パデュー大学側からは、次期学長を含む主要学部の教授たちが軒並み出席。各部門の活動に関して、次々とプレゼンを行うという力の入れようだった。群馬との連携に、強い期待を抱いていることがよく分かった。

 ちなみに、パデュー大学は、生物学や農学、産業工学や航空宇宙工学分野では、全米でも屈指のレベルと実績を誇る名門校だ。早速、群馬県との具体的な協力の可能性を検討したい。

 14時30分からは、SIA(SUBARUの現地工場)を訪問。全体の施設を視察すると共に、会長を含む幹部の人たちとの意見交換を行った。(もっと具体的な質問をすれば良かったと、ここでも反省!)日本の自動車メーカーとしては、最も早くインディアナ州に進出したSUBARUの現地での存在感は、想像以上に大きい。地元の人たちの評価もすこぶる高い。今度の出張の主要な目的の1つだった工場視察においても、そのことを強く感じた。

 ホテルに戻ったのは16時。少し休憩した後、(上述した)17時からの現地企業交流会に足を運んだ。交流会が終わったのは19時過ぎ。その場で、県職員たちと「簡単な反省会」を開いた。20分ほど言葉を交わした後、部屋に帰還した。(ふう)

 朝から晩まで、「全力集中の呼吸」で臨んだのだ。疲労を感じるのは当然だと思う。今晩も運動してから寝る。それにしても、「自重のエクササイズ」は便利だなあ。どこでも簡単に出来るもの!(笑)
 

<SUBARUの現地工場を視察>

 

<ダニエルズ•パデュー大学学長と意見交換>

 

<パデュー大学、チェン次期学長主催の昼食会>