2022年8月11日:パート2

 18時30分。夕食の準備をする前に、本日2本目のブログを書いてしまおう。

 15時。歌代健康福祉部長から、電話で新型コロナの最新状況について報告を受けた。前回のブログでも触れたが、県内の昨日時点での病床使用率は57%。重症者は2名ということだった。

 前週同曜日より数百人、減っているものの、東北地方等では過去最多を記録している県もある。担当部長とは、「まだまだ油断は出来ない」という認識で一致した。

 それでも、病床使用率の急激な高まりを受けて、県として早々に実践した「早期退院等の実施」「陽性者外来の再開」などの措置を通じて、コロナ専用病床の効率的な運用を図って来た。この取り組みのお陰で、なんとか病床のひっ迫を抑えられている状況だ。

 ただし、医療機関ではクラスターが多発。今月だけで既に13件に達している。一部のコロナ受入れ病院でも、受入れ病棟以外でクラスターが発生し、新規のコロナ患者が受け入れられないという事態が起こっているとのこと。それを考えると、実際の病床使用状況は「表に出ている数値よりも厳しい」と見るべきだろう。

 重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患をお持ちの方々には、更なる感染対策の徹底をお願いしたい。

 新型コロナ対策に関して、先週の記者会見で、「抗原定性検査キットの無料配布」の方針を発表した。今回のブログでは、具体的な内容について報告する。末尾に添付したスライドを見ながら、読んで欲しい。

 最大の狙いは、症状の重い人や重症化リスクの高い人が、適切な医療を優先して受けられるようにすること。そのため、症状が軽く重症化リスクの低い人に対して、抗原定性検査キットを無料配布する。

 配布の対象は、年齢が2歳以上60歳未満で、かつ基礎疾患がない人や妊娠中ではない人など、重症化リスクが低い方々となる。県ホームページの専用サイトにて、本日より申込を受け付けている。1日あたり1,000キットを配布する予定だ。

 こうした政策を通じて、診療・検査外来の負担軽減を図っていく。今後も、医療提供体制のひっ迫を防ぐため、出来る限りの対策を講じていくつもりだ。