2022年7月31日:その4

 19時過ぎ。熱いミルクティーを飲みながら、「知事のベトナム訪問」に関するブログを書き始めた。

 ベトナムと群馬県の交流を深化させるため、8月2日から6日にかけてベトナム国を訪問し、トップ外交を展開する。ベトナムには、令和元年11月にも訪問している。今回が2回目の訪問となる。

 群馬県は、人口に占める外国人の割合が3.1%と全国でも3番目に多い。外国籍の住民(いわゆる外国人県民)は、県内の経済に大きな影響を与えている。国籍別ではブラジルに続き、2番目にベトナムが多い。しかも、近年、ベトナム籍の住民の数は、著しい伸びを記録している。

 ベトナムは、群馬県に多数の技能実習生を送り出している。さらに言うと、県内企業にとっても、魅力ある投資先として注目を集めている。そうした観点から、群馬県とベトナムとの連携を強化することは、極めて重要だと捉えている。群馬県の発展にも大きく貢献すると確信している。

 今回の訪問では、ベトナム国のフック国家主席及びミン第一副首相との会談を予定している。ちなみに、ミン第一副首相とは、今年5月に駐日ベトナム大使館で会談した。その際、「ベトナム国をぜひ、訪問してください」というお誘いもいただいている。(感謝)

 上述した政府首脳との会談の他、首都ハノイでは、現地の製造業、IT・デジタル産業などの産業の現状を把握するため、本県からの進出企業や、現地大手のIT・デジタル関係の企業とも意見交換を行う。

 加えて、群馬県が目指す「リトリートの聖地」構想の参考とするため、世界的に有名なアジアの観光地、ダナンも視察する。ダナン市政府のトップと会談し、外資の誘致や世界遺産周遊観光等の観光政策について意見を交わす。同時に、長期滞在や外国人誘客の取り組みについても、調査する予定だ。

 さらには、大学同士の交流を進めるため、ベトナム国の外交官の養成機関である「ベトナム外交学院」と協定を締結する。この協定をきっかけに、ベトナムと群馬県の文化面での相互理解を深めていきたい。

 現在、県内でも新型コロナ感染が急速に広がっている。第7波への対策に全力を尽くすのは当然だが、こうした外国との連携強化も、群馬にとって極めて重要な施策だと捉えている。今後も、知事が先頭に立ち、長期的な視点で「群馬県独自の自治体外交」を進めていく方針だ。

 群馬県との繋がりが強いベトナムでのトップ外交を推進し、群馬県経済の回復に少しでも役立てたいと思う。同時に、ベトナムと群馬県の経済、教育や文化の分野における交流を更に深めていきたいと考えている。

追伸:海外出張中も、県庁各部局と連絡を密にする。何が問題があれば、オンライン会議を通じて、「迅速に必要な指示が出来る」態勢を整えておく。当然のことだ。