2022年7月18日

 14時過ぎ。大きく深呼吸をしてから、パソコンの電源を入れた。

 13時30分。歌代健康福祉部長から電話があった。本日、県内で確認された新たな新型コロナ感染者は753人。感染者数が低く出る傾向のある月曜としては高い数字だ。前週同曜日(293人)と比べても、倍以上に増えている。

 亡くなった方(90代の女性)が1名いるが、重症者は0人のまま。病床使用率は、27%くらいまで上昇したようだ。確保病床(642病)は、目標の650人に近づきつつある。が、このままのペースで感染者が増えていくと、来週(?)にも、医療提供体制への影響が出始める恐れがある。冷静に全体の状況を見極めつつ、必要な対応を検討していく。

 さて、過去2回のブログ(その1とその2)では、(少し前まで)群馬県の入院率が隣県と比べて高い水準で推移していた理由を解説した。その3では、群馬県の確保病床数が全国的に見て、どの程度のレベルにあるのかをお知らせしたい。

 厚生労働省の受入病床数等に関する調査(7月13日時点)によると、群馬県の「人口10万人あたりの確保病床数」は33床となっている。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00023.html

 この調査を見て頂くと分かるように、他県では確保病床のなかに「臨時の医療施設・入院待機施設」を含めている場合もある。が、群馬県では全ての確保病床が「入院可能な医療機関の病床」となっている。

 こうした「臨時の医療施設・入院待機施設」の病床数を除いた数値で比較した場合、群馬県の確保病床数は、(7月13日段階で)全国24位。他の地域と比べて人口の多い首都圏では、どうしても人口比の病床数は、低くなってしまう。が、その中にあっても、群馬の人口あたりの確保病床数は、関東地方では「東京都に次ぐ2位」であることが判明した。

 県では、引き続き目標として掲げている「650床の確保」に向けて調整を進めている。前述したように、現段階で642床まで積み上げて来た。担当部局の努力に敬意を表すると同時に、医療機関関係者の皆さんのご協力に、改めて深く感謝を申し上げたい。

 ただし、今後の展開によっては、更なる数の病床確保が必要となって来るかもしれない。「第7波」との戦いにおいても、最も重要なのは「医療提供体制の逼迫」を避けることだからだ。

 これから電話で幾つかの大事な打ち合わせがある。その前に、少し外の空気を吸って来よう。