2022年7月10日

 

 22時30分。高崎の自宅からのブログ。テレビで参院選の開票速報を見ながら、パソコンのキーボードを叩いている。

 午前中の公務をこなした後、知事車で東京に向かった。都内にある安倍元総理のご自宅を弔問。玄関で旧知の元秘書と再会。その場で、泣き崩れていた。

 その後、安倍元首相ご本人と最後の面会を果たした。安倍元総理は、とても穏やかな表情をしていた。今にも、喋り出しそうな雰囲気だった。

 ご遺体の前でお線香を上げ、手を合わせた。少し顔を近づけ、耳元で、長年に渡って、お世話になったことに対する感謝の言葉を伝えた。「ご恩返しのためにも、知事としての仕事に全力を尽くします」ともお誓いした。元総理が、一瞬、微笑んだような気がした。

 昭恵夫人にもご挨拶した。「長い間、お世話になりました。本当に残念です」と申し上げるのがやっとだった。途中から涙で言葉に詰まった。岸防衛大臣ご夫妻やご親族の方とも、言葉を交わした。胸がつぶれる思いだった。

 部屋には、西村康稔前大臣や塩谷立元大臣もいた。安倍派の幹部として、朝から弔問客に対応している感じだった。西村さんは、悲痛な顔で、「こんなことが起こるなんで、信じられない」とつぶやいていた。元秘書官や元総理ゆかりの方々も、次々と訪れている様子だった。

 改めて、強く感じた。「安倍元総理は、本当に大勢の人たちに愛されていたのだ」と。

 ご遺族への負担を考えて、ご自宅への弔問は控えようと思っていた。が、やっぱり、行って良かったと思う。最後のお別れが出来なかったら、きっと安倍元首相から、こう言われたはずだ。「あれ、一太さん、何で来てくれなかったの?」と。

追伸:参議院選挙は、自民党の圧勝で幕を閉じそうだ。思ったとおりの展開だ。選挙の結果については、次回のブログで。