2022年7月9日

 22時過ぎ。昨晩は、ほとんど眠れなかった。睡魔と闘いながら、パソコンのキーボードを叩いている。

 今から3年前、外遊から帰国したばかりの安倍総理(当時)に、携帯メールを送った。知事選挙への出馬を決断したことを(事前に)伝えておくためだ。

 安倍総理からの返信には、「驚いた。まだ色々と(中央政界で)助けてもらいたいことはある」みたいな趣旨のことが書かれていた。が、決して、引き留めるような(否定的な)文言はなかった。そのお陰で、何の迷いもなく、立候補を表明することが出来た。

 選挙に勝って知事に就任した後、総理官邸(だったと思う)に報告に伺った。安倍総理(当時)は、とても喜んでくれた。そして、その後も、群馬県の窮地に、何度も手を差しのべてくれた。本当に感謝している。

 そうした安倍元首相の恩義に報いるためにも、知事としての日々の仕事に全力を尽くさねばならない!そう思って、結局、今日の公務は、キャンセルしなかった。振り返ると、群馬県の未来に繋がる重要な1日だった。

 昭恵夫人やご遺族の方々へのご負担も考えて、東京のご自宅への弔問は控えた。が、やっぱり、どこかで(ひと目だけでも)お顔を拝見したい。そうじゃないと、「安倍元総理の死去」という現実を、受け入れられない。ほんのちょっとだけでも、会っておきたい…なあ。

 夜、友人が、安倍元総理と会食した時の懐かしい写真をメールで送ってくれた。安倍首相(当時)、塩崎官房長官、新婚ホヤホヤの素敵なカップルと自分がいる。思わず、涙がこぼれそうになった。ああ、何て優しい笑顔だろう。