2022年4月8日:パート2

 22時過ぎ。親しい友人と20分ほど電話で話をした。なるほど、今後の対中政策は難しくなりそうだ。このひとは、ウクライナ情勢にも詳しい。頭脳明晰なことに加え、他の人にはない視点や感性がある。毎回、発見が多くて、とても勉強になる。(感謝)

 それはそうと、最近、思わぬ事態に遭遇した。改めて自分自身に、こう言い聞かせた。

 「昔からそうだけど、政治家としての慎重さが足りない。ましてや、今は知事という立場だ。もっと思慮深くならなくてはいけない!」と。

 例えば、何かがちょっとうまくいったりすると、途端に緊張が緩む。油断して、脇が甘くなる傾向がある。その結果、必要以上にはしゃいだり、無邪気に喜んだりしてしまう。ひと言で言うと、子供っぽい部分がある。

 が、世の中は、思ったより複雑だ。しかも、周りには、マッチポンプの達人とか、サイコパスみたいな人間も結構いる。ましてや政治は嫉妬の渦巻く世界だ。知事である自分のちょっとした言動が、周辺にどんな影響を与えるのか?そのことを、十分に考えておかなければならない!

 本気で反省はしつつも、「性善説」は捨てないようにしようと思う。そっちの方が、ずっと前向きに生きられるからだ。

 ここからは、再び新型コロナの話を書く。少し前に、全国の感染状況をチェックしてみた。東京都の新たな感染者は8,112人。前週の金曜日(7,982人)から130人増え、2日連続で前週同曜日を上回っている。他の地域でも、高止まりの状況が続く。

 NHKが毎日、発表している「都道府県別 1週間の人口10万人あたりの感染者数」によると、4月7日時点での群馬県の順位は30位。気がつくと、首都圏では最も低い位置にいる。

 にもかかわらず、病床使用率は31%で、全国平均(25%)より高い。感染対策の強化はもちろん、病床数を積み増すための努力が不可欠だ。ただし、この病床使用率なるものが、「どこまで各地域の医療提供体制の実態を反映しているのか?」については、いささか疑問を抱いている。そう思う理由は、どこかで改めて説明する。

 何れにせよ、(前回のブログにも書いたように)第7波に晒されたとしても、極力、地域経済を回し続けたいと考えている。当然のことながら、4月1日から再開した「愛郷ぐんまプロジェクト」も、何とか最後までやり遂げたい!

 その「愛郷プロジェクト」に関して、数日前、新たな対象地域が追加された。昨日の会見でも発表したが、このブログでも情報を発信しておく。ポイントを整理したスライドをブログの末尾に添付した。具体的な内容は、以下のとおり。

 4月6日(水)から、神奈川県にお住まいの方々も、「愛郷ぐんまプロジェクト」の割引対象となっている。これで、隣接県及び地域ブロック内の6県との相互利用が可能となった。他の隣接県等とも、調整を続けている。決まり次第、順次追加する予定だ。

 割引内容については、先週発表した内容と変更はない。今回、追加対象となった県にお住まいの方々に対しては、感染拡大防止の観点から、5千円割引のみを実施する。ただし、ブログに添付したスライドの下段に記載の3,000円割引の対象は、「群馬県民のみ」となる。この点は、ご注意ください。

 ちなみに、今回追加となった県がそれぞれ実施を予定している「県民割」事業については、利用方法や、割引内容等が異なる。詳細は、それぞれの県のHPでご確認いただきたい。

 今月から再開された「愛郷ぐんまプロジェクト」の反応は、これまでのところ上々だ。県内の観光事業者の皆さんから、「愛郷ぐんまプロジェクトの開始が発表されて以降、予約が入り始めた」とか、「他県からの旅行客が徐々に増えてきた」等のご意見を頂戴している。好調なスタートを切れたのではないかと感じている。

 加えて言うと、県内17の市町村が、「愛郷ぐんまプロジェクト」と連携した地域クーポン券を発行している。宿泊割引と地域クーポン等の相乗効果が、地域経済の立て直しに繋がっていくことを、強く期待している。

 今後とも、市町村としっかり連携しつつ、PRを強化していく。ぜひ、多くの県民の皆さんに、この事業をご利用いただきたいと思う。

 繰り返すが、感染のリバウンドには、十分な注意が必要だ。県民の皆さん、旅行の際には、「ソーシャルディスタンスの確保」「こまめな手指消毒」「マスク会食」など、基本的な感染防止対策の徹底を、重ねてお願い申し上げます!!